追憶_015_本当に大切なこと
交際から一月、まだまだお互いのキャパが見えていなかったかもしれない。夢を見ていたわけではなく、肩の力が抜けていなかった。少なくとも私は。
節目やイベント事は基本的に全て頭に入っている。彼女の用事も伝えられたことは可能な限り記憶して、勝手に仕事の調整をしたりしている。なんだか書き起こすと気色悪い。しかし実際今でもそのスタンスは変わらない。一番大切なものを一番先に配置しないと埋まるものも埋まらない。
正直甘えてみたかった。会えるのであれば会いたいと。後悔するくらいなら言わなけ