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杉のお香その後

左手を負傷してから、「過食欲求退治」のためにやっていた杉の葉の摘み取りがしにくくなってとても不安になり焦った。
そして、杉がどれくらい私を救ってくれていたかを改めて知った。

もうそろそろ花粉症の時期だ。
山の杉たちはたわわに花を咲かせる準備がもう整っていますよ!というかのように葉先の色がグラデーションして見える。
いつも行く薬局に、今年の花粉飛散予想のパンフレットがおいてあったのでもらってみた。


製薬会社さんありがとうございます。

ちなみに私も花粉症。でも、近年は何故か症状が出る年と出ない年がある。
今年はどうだろう。
母は、ひどい杉花粉だけど、もう何か体に異変が起きているらしい。

同じそのものを愛でるか、憎むか。
わからない。
タイミングもあるだろう。
なんでもそうなんじゃないかなぁ。

杉のお香を少しずつ改良しながら、冬の間に何回か作った。
沢山できたので、知人やお世話になった人へプチギフトとして差し上げている。
中には、これ売ったら?と言ってくれる人も。

90歳になる祖母もこの杉の葉とりをしてくれたけれど、細かな作業ができなくなってきて、洋服のボタンも止められなくなってきているからと、初めは渋々だったのに、いざやりはじめたら時間も忘れて、私が止めるまで無心に手を動かしていた。
その光景を見て、この杉の葉を取る行為には、何か力があるように感じた。

私にとって、杉はどうしても止められない過食嘔吐の症状から救ってくれた存在。
自然もそう。
だから恩返ししたい。
杉はどうしてほしいんだろう。
売るという行為は、杉にとってどうなんだろう?
私は、障害を持ちながらどう生きていったらいいのだろう。
どう自然と関わっていけば、心から愉しいと感じられるのだろう。そんなことばかり考える。

いつも相談させてもらっている保健所の相談員さんからは、「楽しいか楽しくないか」で判断していいとアドバイスがあった。
そんな基準で物事を判断したことが今まで殆どなかったので、驚きだった。
そうゆう世界があるんだ〜!って。
そこへ行きたいなぁ!

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