金融庁発行の「基礎から学べる 金融ガイド」を読み解く(ある1点を除き、まともです)
日本でも金融教育の必要性が説かれ始めました。
これまで金融リテラシー向上や金融教育に関しては各個人、家庭に寄るところが大きかったのですが、公教育としてもその必要性を説かれ始めています。
そこで、本日は金融庁が発行している「基礎から学べる 金融ガイド」を読み解いていきます。
■まずは金融庁HPへ
中学生・高校生のみなさんへ、とPDFファイルを用意してくれています。
■目次
1:家計管理
基本中の基本ですね。まずは見える化、把握です。
私もダメな家計管理5選で別角度から掘り下げてます。
2:生活設計(ライフプランニング)
自分の事を思い起こしても、これが中学生・高校生にどこまで想像できるかは不明ですが、もしパラディソが学校の先生だったら「お父さん、お母さんと一緒に考えてみましょう」と言い放つかもしれません。
お父さん、お母さんの方がむしろ知識のインプットを必要とする家庭もあります。
3:預貯金(預ける・ためる・引き出す・振り込む)
この項目で感心したポイントが「振り込め詐欺救済法」「休眠預金等活用法」を記載している点です。親切。
4:株式/債券/ 投資信託
個人的に文末に記載されている「人や企業を応援」という表現が好きではありませんが、この項目にボリュームを持たせている点は好感を持てます。
基礎的かつ重要な事がしっかりと書かれていますね。ひとつ疑問なのが、iDeCoに関して書かれていません。iDeCoに触れると年金に触れざるを得ないと思います、そうなると管轄が厚生労働省になってしまうから?なのでしょう。
このあたりがイケてない部分ではあります。
NISAと合わせてiDeCoも強力な資産形成ツールです。
5:生命保険/ 損害保険
「社会人になって、企業に入社したときに研修という名の保険の営業には気を付けろ」の一文が欲しい所。
6:クレジット/ ローン
安易で不健全な借入をしてしまう怖さ、リスクに関しては、「闇金うしじまくん」「カイジ」あたりを見せたほうが中学生・高校生の理解度は高くなるのではないか、と思いました。
7:その他の サービス
8:外部知見の 活用
もし宜しければ、このパラディソのnoteも見て欲しいと思います。
9:トラブルに注意
■まとめ
すべて大事な情報でした。内容に関してもまともなもので、好感が持てました。
ただ一つ。
資産形成において大きな障壁になっている税制に関しては一言も触れていないんですよね。
節税は資産形成において、金融リテラシー向上において、重要な項目になります。
ここもiDeCoに触れていないことが「厚労省管轄だから」と同じで、税金に関する管轄が「国税庁(財務省)だから」触れていないのでしょう。
税制はそれこそ丁寧に解説すべきだし、本来納める必要のない税金を還付してもらう方法も懇切丁寧に解説してもらいたいものです。
おしまい
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