【2024年4月後半相場の振り返り】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成
思っていたよりしんどい相場環境だった4月です。
「リセッションに陥ることなく、堅調な経済環境を維持したままインフレは2%へ向けて納まりつつ、FRBは利下げをしていく」
結果として株式相場は上がってゆく。。。
このような”希望”をことごとく退ける”事実(データ)”が眼前に広げられました。
Hope is not a strategy(希望は戦略ではない)が改めて心に沁みますね。
それでは4月後半の振り返り。
■起きている事
●米国10年債利回り動向
長期金利は上昇しています。株には逆風です。
直近の重要な経済指標の発表(雇用統計、消費者物価指数、生産者物価指数、小売売上高、個人消費支出物価指数)では強い経済を示し、利下げ期待は年内3回⇒1回へ後退しています。
●株式マーケット観察
4月19日、これまでAI 相場を牽引してきた半導体関連株が軒並み急落しました。引き金は$ASML(オランダの半導体製造装置企業大手)の悪い決算発表で、将来の半導体セクターの成長鈍化を懸念した様子となっています。
4月に入り株式市場全体も軟調で、市場参加者の心理状態を表すfear&greed index も久しぶりに「恐怖」へ振れています。
この「恐怖(Fear)」や「極度の恐怖(extreme Fear)」に入った時は後から振り返ると逆に株を買うには適した環境の場合が多いのですが、なかなか手が出ないのが人情。
ちなみに、筆者は「全世界株式インデックスファンド」と「NASDAQ100連動のファンド」を買い増ししています。
●経済指標観察
-米国 小売売上高
コア小売売上高は予想の2倍以上と大幅に上振れました。米国の消費が衰えておらず強い経済を示し、利下げ期待は遠のき、金利は上昇しています。
-米国 個人消費支出価格指数(PCE)
FRBが最も注視しているコア個人消費支出物価指数は予想と一致しました。
しかし、大局観としてはインフレ再燃の懸念を拭うものではありませんでした。
●気になるニュース
-子育て支援金騒動
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040900516&g=eco
「子育て支援」と聞いて、絶賛2人の娘を育てている筆者にも何か支援があるのか!と思ってたのですが、まさかの支援する側になれよというお達しに驚愕しました。
所得による累進システムらしいので、お金持ちで現役引退された所得の無い高齢の方からは徴収せずに、子育ての為に働く現役世代から徴収するという摩訶不思議な支援制度が爆誕しましたね。
年収600万円の人でだいたい月1,000円(年間12,000円)の負担になるようです。
いつもながらですが、国や社会に文句を言ってても何も良いことは無いので、自分で出来る事をやっていくしかありません。
以前にも紹介しましたが、明治安田生命のじぶんの積立という保険商品は節税のために合法的に使えるチートです。
余裕資金が30万円程ある人ならば、お金の置き場所を変えるだけで元本が100%保証された状態で生命保険料控除を有効に使えます。
こちら一口5000円/月で年間6万円を5年間満期で積み立てると、年間で6万円×所得税率(年収600万であれば約20%)=12,000円を年末調整にて還付が可能となっています。
■4月後半にしたこと
●決算精査
2024年1Qの決算シーズンが開幕しました。ファクトセットによると”決算シーズン中の平均的な増益率からすると、S&P500構成企業指数は第1四半期に前年同期比7%以上の増益を報告する可能性が高い”と予想しています。
長期金利&政策金利が高い現在、企業業績が株価を支えるファクターになることは間違いなく、逆に企業業績が予想を下回る場合、株価下落は必須でしょう。
以下、個別企業ピックアップ(いつもより多めです)
■5月前半にやること
●ゴールデンウィークを満喫する
4月27日~29日までパラディソ家毎年恒例のG・Wキャンプを満喫してきました。
また、5月にはここ1~2年で新たに知り合った投資家さん達とのオフ会があるのと、今年はあまり行けていないのですがサーフィンも楽しみたいと思っています。
今を、楽しもう。
●今年の年末年始はスリランカへ
円安/インフレ&次女の歯科矯正に伴う大型出費がありちょっと悩みましたが、今年も年末年始は家族4人で海外旅行に行こうと決め、航空チケットを購入しました。
行先はスリランカ。
やはり、”やれるうちにやっとけ精神”は改めて大切だと思っていて、年末年始の海外旅行も自分の経済状態や世界情勢によって、次いつ行けなくなるか分かりません。
この記事を見て「今は時間と予算がない。今は行く時期じゃない」という意見も理解できますが、筆者は今無理してでもいかないとこの先はもっと厳しい環境になるかもしれないという危機感があります。
思い返せば結婚して長女を授かったばかりの頃、転職に失敗し再就職後の筆者の月給は23万円くらいでしたので海外旅行なんて絶対に行けない状況でした。
突如として世界中で蔓延したコロナ禍でも3年ものあいだ海外旅行は封じられました。
カネはまた稼げばいい。しかし今という瞬間と時間は取り戻せません。
私達人間には結局”今”しかないのです。
今を、楽しもう。
■まとめ
久しぶりに株式マーケットは調整をしています。
強い各種経済指標発表をうけて6月からの年内3回の利下げ観測は後退し、年内利下げは9月からの1回~2回を織り込みました。
インフレ鈍化の遅れ、今後のFRBの金融政策予想を反映し、長期金利は上昇をしています。
各種企業の決算発表もはじまり、半導体製造装置メーカー$ASMLの悪い決算を受けてこれまで市場をけん引してきたハイテクAI銘柄が軒並み大幅安となっています。
その他Bigテックの決算では、テスラは悪い決算、Googleやマイクロソフトは堅調な業績の伸びを記録しています。
一方、投資家心理はこれまでの「強欲」から「恐怖」へと振れています。
さて、今年から投資を始めた人は連日お金が減っていく状況に怖い思いをしているのではないでしょうか?
この先、株価や経済がいつどうなるのかは誰にも分かりませんが、1つ確かなことがあって、今のような状態は株式市場の普通の姿です。これくらいの値動き(高値から5%の下落)は1年に平均3回くらい起こる普通のことですし、先行き不透明なのはいつの時代もそうです。
ですので、特に慌てる必要はないと筆者は考えています。
もし、相場の事が頭から離れないような状態であれば、リスクを取り過ぎている可能性があるので、次の上昇局面で現金比率を高める(リスク資産割合を減らす)などのポートフォリオの調整をおすすめしています。
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