株の下げがキツいですね。株式投資家であれば良い気分はしないと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
しかし、大丈夫です。
上がったものは下がって、下がったものは上がります。
マクロな経済環境も引き続き不透明ですが、今回の記事はミクロな企業決算に注目しました。
■起きている事
●米国10年債利回り動向
今月も長期金利は上がっていました。
●米国株式マーケット動向
S&P500の株価は10月27日に直近高値の7月から10%を超える下落となり定義上「調整局面入り」しました。
●経済指標観察
-米国 第3Q GDP速報値
強い個人消費がけん引してか、米国経済強し。この夏も堅調な経済成長を維持していますがインフレ観点から見るとマイナスで、政策金利を長く高位置に据え置く根拠になります。
-米国 個人消費支出価格指数(PCE)
ほぼ予想と一致。ここに来て下げが鈍化してきてます。やはり、ラストワンマイルが険しいのでしょう。
-各種ニュース&データ
・自動車ローンの延滞増加。とうとう消費者の懐具合も転換点か。
・ドル円:$1/150円突破年初来安値
■10月後半にしたこと
●決算精査
3Qの決算発表シーズンが到来しています。Factsetによると10月上旬時点では「平均的な収益成長率の改善に基づき、同指数は第3四半期に前年同期比0.4%以上の収益成長を報告する可能性が高い」と見積もられていました。
10月27日までにS&P500採用企業の約49%が決算報告を終え「これらの企業のうち、78%が予想を上回る実際の EPS を報告しました。これは5年平均の 77%を上回り、10年平均の74%を上回っています」とのこと。
また「アナリストは 2023 年第4四半期の利益成長率 (前年比) が5.3%であると予想していますが、これは9月30日の予想である8.1%を下回っている」とのこと。
最後に「将来12か月のPERは17.1倍で、5年平均 (18.7) を下回り、10年平均 (17.5) も下回っている」とのことです。ソースは下記参照。
↓気になる個別企業
個人的に気になるのがAmazonやメタやマスターカードなど、決算自体は良いのにこの先、数ヶ月の見通しをかなり慎重な姿勢で示している企業がチラホラあるなと感じます。
なにか起こっているのでしょうか?起こる前触れを感じているのか?
■11月前半にやること
●決算精査
11月も決算発表が続きます。個人的には下記あたりに注目しています。
■まとめ
S&P500株価指数は直近高値から10%を超える下落となり調整局面入りしました。
アメリカ長期金利は一時5%を超え、2007年以来の高水準へタッチしました。GDPは予想を上回り景気は強い。政策金利は引き続き高水準を維持か?
イスラエル紛争の行方や景気先行き等、様々な不確実性が市場を覆っているようです。
個人消費支出価格指数(PCE)は予想とほぼ一致しインフレとの戦いは続きます。
決算発表シーズンも佳境を迎えています。
10月27日時点でS&P500採用企業の49%が決算発表しています。将来12か月のPERは17.1倍で過去5年平均(18.7倍)、10年平均(17.5倍)と比べてもお買い得感が出てきました。
筆者の個人的意見としては、今年・来年と近い将来の株価の行方は正直分かりません。上がるかもしれないし、下がるかもしれない。
この「分からない」という前提に立って、どうなってもいいような資金管理を徹底することと、フローをストックに変えることを粛々と敢行すること。
もうこれに尽きると思っています。
個人的には10月、いつもより多めに株を買いました。ざっくり合計720,000円程になります。
相場が良い時は強気になり、不穏な空気の時は弱気になるというのが人間の自然な行動だと思いますが、相場が良い時も悪い時も何も変わることのない基本行動を徹底していこうと思います。