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【2024年5月後半相場の振り返り】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成

今月の相場観察においてはこの話題でしょう。

現在地球上で一番注目されている企業、エヌビディアの決算発表がありました。高い事前予想を軽々越え、今後の見通しも良好。

一旦は「AIブーム継続」、という理解で問題ないと思います。

それでは5月後半の振り返り。


■起きている事


●米国10年債利回り動向

金利は5月後半から強い経済指標により利下げ期待が後退。上がってきていています。

●株式マーケット観察

株価も5月後半からヨコヨコ→下げという動き。23日辺りの大陰線は短期的な調整のサインかもしれません。

●経済指標観察

-米国 個人消費支出物価指数(PCE)

ほぼ予想に一致

-米国 その他もろもろ

改めて現状整理をしてみましょう。

①M2マネーストック:削減の速度が緩くなってきた
⇒金融市場に出回るマネー量はまだ潤沢
②民間国内投資:増えている
⇒Bigテックで盛んなAI設備投資を反映か
③個人貯蓄率:歴史的にも低い水準
⇒コロナ禍にバラまかれたお金は底を着いた
④クレカ残高:歴史的にも最大規模に膨れている
⇒貯蓄が減りクレカに頼る様子が伺える
⑤米国失業率:歴史的にも低い水準
⇒全体として人手不足は続いており雇用環境は良好
⑥カリフォルニア失業率:上昇基調
⇒報酬の高いテック企業中心にレイオフ継続、失業率上昇
⑦労働生産性:上がってきている
⇒AIやテクノロジーによる生産性向上を反映か

まとめると、、、

市中に出回るマネーの量は依然多く、金融マーケットにおいて資金の枯渇を心配する必要は今はなさそう。

生成AI界隈に顕著なように民間企業の設備投資も旺盛。決算発表も併せて観察するに全体として企業業績は良さそう。

一方、インフレは根強く個人(消費者)の懐具合は痛んでいそうな様子がデータから見えてくる。しかし雇用環境は良好で個人(消費者)は何とかやりくりしている様子。

政策面に関して、根強いインフレを抑える為にFRBは引締め的な制作金利を維持しています。引締め的な政策金利は教科書的には景気(=雇用環境)やインフレを抑制します。

がしかし、ここに労働生産性の向上が合わさると、企業が値上げに走ったり利益を犠牲にしたりするのを抑えながら賃金を引き上げることを可能にします。

結果的に、壊滅的な不況回避⇒ソフトランディングの土壌が出来上がりつつある、という理解であってますかね?

経済は難しい。。。


●気になるニュース

-日本 2024年3月度の実質賃金2.5%減

名実ともに日本国民の総貧乏化が止まらないな、という印象です。

先般の春闘にて、大手企業を中心に平均5%の賃上げをすることが決まったらしいですが、中小企業はそこまでの賃上げをとてもじゃないけど実施できないところが多いでしょうね。

そして日本も例外ではなくインフレが現在進行中で、消費者物価指数は前年比3.1%。

名目賃金からインフレ率を差し引いた実質賃金が減るのは自然でしょう。

更に、増税や社会保障料アップも地味に進行中なので、実質可処分所得に関してはもっと減っているのではないでしょうか。

インフレに関しては様々な要因が寄与しているのと諸事情があり金利を上げられないっぽい我らがニッポン。

狙い通り?なのか、インフレは(お金の価値が下がるので)借金を相対的に小さくします。金利を上げてしまうと借金にかかる利息も増えてしまいますが、利上げをしなければ利息は増えません。

また物価上昇は%でかかる消費税額の増加を意味します。賃金が上がれば所得税も増えます。社会保障費は増額され続けています。

結果的に国の借金は減っています。

出典:ビジネスインサイダー

国民の負担で国の借金を減らす作戦はうまく機能していそうです。


■5月後半にしたこと


●決算精査

既にS&P500に含まれる企業のほとんどが決算報告を終えています。ファクトセットによると、「今決算発表では199社が決算説明会で「AI」という言葉を引用している。この数字は5年平均の80、10年平均の50を大きく上回っている」とのこと。まさにAIブームと言って良いと思います。

以下、個別企業ハイライトです。

●5月22日 $NVDA(エヌビディア/テクノロジー)
2024年 Quarter Ended mar 31
EPS ;予想 $5.59 結果 $6.12 〇
売上高;予想 $24.65B 結果 $26.04 〇

2024年 Quarter Ended jun 30
EPS ;予想 $5.91 新ガイダンス $ー
売上高;予想 $26.53B 新ガイダンス $28B 〇


文句なしの良い決算でした。売上高成長率+262%。株式10分割、四半期配当150%増を発表。25年まで需要は供給を上回る見通し。次世代GPU「Blackwell(ブラックウェル)」の量産開始。

(※来週追記予定)
●6月4日 $IOT(サムサラ/SaaS)

2024年 Quarter Ended mar 31
EPS ;予想 $0.01 結果 $
売上高;予想 $272.39M 結果 $


2024年 Quarter Ended jun 30
EPS ;予想 $0.01 新ガイダンス $ー
売上高;予想 $287.29M 新ガイダンス $


●6月4日 $CRWD(クラウドストライク/SaaS)
2024年 Quarter Ended mar 31
EPS ;予想 $0.9 結果 $0.91 〇
売上高;予想 $904.66M 結果 $921M 〇


2024年 Quarter Ended jun 30
EPS ;予想 $0.91 新ガイダンス $0.98-0.99 〇
売上高;予想 $954.25M 新ガイダンス $958.3-961.2M 〇

通年ガイダンス上方修正
EPS;予想 $3.94 新ガイダンス $3.93-4.03 
売上;予想 $3.97B 新ガイダンス $3.98-4.01B 〇

良い決算でした。純新規ARRYoY+22%を見るに、新規受注も順調で、クロスセルアップセルも効いている様子。営業キャッシュフローは過去最高を記録しています。


●新規で$ALABを買建て

エヌビディアの好決算を確認し、AIブーム継続と判断しましたので5月7日に良い決算発表(EPS/売上/ガイダンス全て事前予想を超えた)をしていた$ALAB(アステラ・ラブス)を新規で買建てました。

買ったその日に▲4%を食らいました

3月に上場したばかりのAI関連銘柄ですのでリスクは高いと思います。今決算発表では売上高成長率前年同期比+269%、粗利益率78.2%という目を見張る内容でした。


●「臆病者のための億万長者入門」 読了

個人的に橘玲さんが好きなので、少し前の著書にも手を伸ばしています。

2014年頃の書籍ですが、現代を生きる我々凡人にとって非常に参考になる情報の宝庫でした。

後日別記事にてレビューしたいと思います。



■6月前半にやること


●投資家Barへ初訪問予定

少し前に個人投資家界隈で話題になっていた投資家Barに初訪問することになりました。

きっかけは当Barの公式アンバサダーを務めているナスダッ子さんとオフ会でお知り合いになったこと。

こういう偶然は大切にしていきたいと常々思いますね。


■まとめ


依然としてインフレが根強くFRBの目標としているインフレ率2%へはなかなか下げて来ません。それもそのはずで米国経済は強く景気は良いです。

企業業績が好調で雇用も堅調で株価も最高値付近でインフレが根強いという事は「利下げの必要は無い」という結論となってしまいます。

結果的に長期金利も短期金利も高い状況が続いていて、長短金利差が逆転した逆イールド状態も長いこと継続中です。

金利が高いという事は、株価には逆風が吹いています。

そんな折にちょっとネガティブなニュースを目にするとこのまま株式に投資をしていて大丈夫なのだろうか?と不安になったりするかもしれません。

ですが、大丈夫、なはずです。

金利低下の追い風は無くとも、企業業績を頼りに株価は伸びることが可能で、その証拠が現在株価(特にマグニフィセント7)は史上最高値付近に付けているという事だと思っています。

ですので、リスク資産のコアであるインデックスファンドのようなものはどうなろうがバイ&ホールドなので粛々と積立ながら、サテライト枠の個別株などは”業績の良い”AI関連企業の株で固めておこうと思います。

AI相場の主役、エヌビディアの決算カンファレンスコールを聞く限り、まだAIブームは続きそうです。

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