統合失調症の私、夏の剣岳(つるぎだけ)登山に向けて動き出す
私は統合失調症を患って三十年弱の男だが、今はほぼ治っていると言っていいと思う。
そんな私は趣味として登山をしている。
このnoteでは、統合失調症の人にアウトドアを勧める文章を書いている。
そんな私は今日、夏の剣岳登山のための山小屋に宿泊予約をした。
まだ、何か月も先のことだが、去年から絶対行くと決めていたので、今から予約しておいても問題はないと思った。天気だけが問題だが、それはなんともしようがない。
今日は休みだったので剣岳に登ろうという勢いで近場の山に登った。
いつも行く山である。標高五百メートル登り一時間。剣岳とは比較にならない小物だ。
なぜ、私はこの山に年に何十回も登るのだろう?
「それは近くにその山があるからだ」
理由が単純すぎる。
近場の山から下りてきたら、本屋に行き、剣岳の登山地図を買った。
今日、宿泊予約をしたのは剣山荘という剣岳の直下にある山小屋でそこには必ず泊まるから地図を買う前でも予約は入れた。しかし、その前日に泊まる山小屋として、室堂の山小屋に泊まろうと思うのだが、それがたくさんあって、どれが一番いいか、地図を見ないことには決められないと思った。
私は剣岳に登ったら、その紀行文を必ずnoteに書くつもりだ。
岩の殿堂とも言われる剣岳。
私は統合失調症者にアウトドアを勧める会会長を名乗っている。
統合失調症の既往歴があっても登山はできるし、剣岳と言う、難しそうな山も登れることを証明したい。
本当は今回の記事は、統合失調症とは関係のない文章として書きたかったのだが、それではメッセージ性がないので従来通り、統合失調症を絡ませた。病んでいることは忘れて行きたいのに、この文章を読んで欲しい人が一般の人ではなく、統合失調症で病んだ生活をしている人なので、どうしてもこの病名を入れねばならなくなる。
私は統合失調症の方は家に引きこもって、ゲームやテレビやインターネットなどをしている人という偏見を持っているが、そういう人ばかりではないのは承知している。私が昔デイケアで知り合った人で、世界を放浪している人がいた。主治医に訊くと、彼は海外にいるときは健康だが、日本にいるときは病気なのだと言っていた。だから、一概に旅行や登山ばかりをしているのが健康ではない。しかし、私は健康のために山に登ってはいない。私はひとつの挑戦として山に登る。冒険として山に登る。死にたくはないが、命の危険を冒しても登る。そうすると、達成感がある。あの山頂に着いたときの満足感。あれを味わいたいから何度でも登る。色々な山に登る。あの満足感を誰かに伝えたい。そう思い、書く。
また今年も、その感動を誰かに伝えたいと思う。
まってろよ、剣岳!
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