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【超短編小説】咀嚼

 どうにか寝床から立ち上がり、ソファに足をぶつけながら便所に辿り着くと同時に、昨晩訪れた居酒屋で食べたイワシの梅肉揚げとシメの焼きそばが出てきた。
 白い便器に広がったイワシだとか野菜はまだ原型のままで、日頃の咀嚼が足りない事を実感させられる。もっとよく噛んで食べるべきだ。

 便器の周りを妖精たちが遊んでいる。

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