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欧州旅行録1-York, UK

イギリス留学が始まって2ヶ月弱、2023/3/8に初めての旅行(日帰りですが)へ行ったので忘れないうちに記録しておきます。

さて、今回の目的地はYork。イングランドのNorth Yorkshire州に位置する歴史都市で、留学している大学のあるリーズからは電車で30分ほど、電車賃は往復で約16ポンドです。

リーズとヨークの位置関係

朝9時半ごろに寮を出て、まずはリーズ駅へ向かいます。まず駅行きのバスが時刻になっても全然来ないというあるあるによって早速計画が崩壊、10時半にやっと駅につきました。駅に着いたらアプリで切符を買い、e-ticketのバーコードを改札にかざして入場。鉄道の上下分離で有名なイギリスですが、この地域はNorthern Railwayの管轄だそうです。ここで電車も20分遅延。2℃の凍える空気の中ホームで電車を待ち、やっと来た電車に乗りヨークへ向かいます。

リーズ駅

ヨーク駅には一瞬でつきました。駅から出るといきなり雪に襲われました。イギリスに来てから初雪です。問題は雪など全く想定しておらずフード付きの服も傘も何も持っていなかったこと。とはいえ日帰り旅行、時間を無駄にはできないので凍えながら駅から出ます。すると早速ヨーク市街の半分を囲む市壁が出迎えてくれました。先週ヨークへ行っていた寮のルームメイトから市壁の上を歩けることを知っていたので早速市壁の上へと向かいます。

ヨーク駅を出てすぐの市壁の門

市壁の上からの眺めに期待していたのですが、思っていたよりも低く眺めは良くなかったです。ただ壁の上をずっと歩くのは楽しかったです。

市壁の上。歩ける。

さて、市壁の上をずっと歩き端までくると何やら大きな建物が見えてきました。クリフォードタワーです。クリフォードタワーは小高い丘の上にある中世の要塞の遺構で、20世紀まで牢獄としても使われていたそうです。比較的高い入場料(1800円くらい)を払い中へ入ります。天井が昔なくなってしまった要塞なので、その部分に木材で構造物が作られ展望台のようになっていました。屋上からの眺めも去ることながら、遺跡自体もそれなりに楽しかったです。ここで他の観光客に写真を撮ってもらったりもしました。

クリフォードタワー

クリフォードタワーを出てから、唯一の情報源『地球の歩き方-イギリス-』を開きヨークの見どころをチェックします。どうやらヨークミンスターという教会が有名なようです。街のどこからでも見える明らかに大きな教会風の建物があるのできっとそれでしょう。その方向を目指して歩きます。
歩いていくうちにヨークの中心部に入っていけたようです。欧州の古い街の中心部は車侵入禁止(or道が細く車を使いにくい)のエリアが広がっていることが多いのですが、ここも例に漏れずという感じでした。そうしているうちにマーケットに行き当たりました。本物のヨーロッパのマーケットに出会いテンションが上がり、周りを見渡すとありました!すぐそこにヨークミンスター!教会と広場とマーケットがセットであるのを知識として知っていたのでこれは興奮です。

マーケット。果物や雑貨などが売られている。

マーケットから教会へ向かおうと教会の方へ歩き出してすぐ、とてつもなく良い路地に出会いました。Shamblesです。ここは中世の街並みを残す商店街で、今ではおしゃれなお土産屋さんが並んでいますが、かつては31軒もの肉屋が並んでいたそうです。何より街の方々で見かける上にいくについてて壁が前面に推し出ていく特徴的な建築が一番よくわかる形で見られるのがここでした。

Shambles

さてさてさて、Shamblesを抜けてやっと教会に到着です。ゴシックの巨大な教会が目の前に現れます。正面へ向かい早速入場します。入場料は3000円ほどで、ネットで購入します。

York Minster

入るとすぐ、天井の高い巨大な身廊が迎えてくれます。とにかく大きい、初めてのヨーロッパの教会に圧倒されながら奥へと進みます。平面図を見ても分かるとおり、この教会はとにかく大きく特にアプスに向かってTranseptよりも奥の内陣部分が巨大です。この部分には聖歌隊の席があり、それ自体で一つの教会のような豪勢な装飾がなされていました。

York Minsterの平面図 (https://www.researchgate.net/figure/York-Minster-plan-with-loudspeakers-positioning_fig1_267845699より)


上の平面図のCHOIRの部分。聖歌隊の席が並ぶ。教区長という文字もあるので特別席なのかも。

アプスまで行った後、内陣部分の地下、ちょうどこのCHOIRの真下に入れることに気づきます。何があるのでしょうか…。入るとそこは小さな展示室のようになっていて、どうやらこの教会はローマ時代の遺跡の真上に建てられているようで、その遺跡についての考古学博物館のようです。地下が丸ごとくり抜かれていて、地中に残る遺構を実際に見ながら回れるなんてなんて素敵な…!と思いながら展示を見てまわります。

地下の展示

さて、時刻は14:45。予約していたTower Tourの時間です。Tower Tourはヨークで一番高い建物であるこのYork Minsterの中央のタワーにのぼることができるもので、入場料にいくらか上乗せして申し込めます。集合場所から、案内に従って非常に狭い螺旋階段を登ります。手すりがないとすぐに転んでしまいそうな狭さです。そんな階段を275段登ってついに60mの高さの屋上に到着しました。息が切れる中、外に目を向けるとそこにはYork市街を一望する景色が広がっていました。雪が降っていたのもあり遠くまでは見えませんでしたが、それでも絶景です。

York Minsterの屋上から見るYork市街

景色をしっかり堪能した後、また狭い螺旋階段を降りて地上へ戻ります。下りの方がしんどかったです。教会も十分に見れたので、出口へ向かいます。個人的にこの教会で好きだったのは幾何学的なヴォールト天井と、巨大なステンドグラスです。

身廊部分。天井がとても良い。「アタリ」のバッグのお兄さんが良い味を出している。

出口の部分にショップがあったので記念に絵葉書を2枚買いました。時刻は3:30。イギリス(ヨーロッパ全般?)はお店が閉まるのも早く16:00ごろからしまり出してしまいます。行こうと思っていた博物館も16時で閉館ということで、行き先を失ってしまったので『地球の歩き方』を開きます。ほうほう、なんとキットカット発祥の地で、チョコレートが有名らしい!ということで教会近くのチョコレート専門店へ向かいチョコを買います!

いろいろなチョコが売っている

チョコも買ったところでいよいろお店も閉まり始め行き先を失ったので、そろそろ退散するか、ということで駅へ向かいます。そういえば、ヨーク駅は大きな駅なのに改札がありませんでした。良心に任せているということなのでしょうか..?
また、ヨーク駅は鉄骨が使われているのですが細部の装飾がとても良かったです。

ヨーク駅の装飾

チケットをネットで買い、電車に乗り込みます。机付きの席だったので買ったチョコレートを楽しみながらリーズへ。

買ったチョコレート

リーズ駅に到着し、さてバスに乗ろうと思ったのですが、なんとなく歩きたい気分で時間もそう遅くなかったので歩いて寮まで帰りました。19時ごろ帰宅。

以上がイギリス初旅行-York編-でした!産業革命以降の新興都市であるLeedsとは全然違う都市の作りが新鮮でした。
やっと生活面も落ち着いてきたので、これからたくさん旅行しようと思います!
それでは!


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