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小さなワインショップを開くまで〜その③怒涛の開店編 STEP1

皆様、こんにちは!
ワインショップ Wine and Weekendオーナーソムリエのスージーです。
小さなワインの小売店を開くまでの道のりを記すシリーズ、本日はその③です。
(過去記事はこちらから→ その①その②
(ちなみに写真↑は2015年くらい、フリーでワイン講座をしていた時のもの)

STEP1: 酒屋に必要な免許申請

さて時は2016年1月。
『ワインショップを開くぞっ』と勢いづいた私は、開店に向けて怒涛の行動を開始します。


まずは、開業に必要な許認可について。
ワインショップはいわゆる"酒屋"のカテゴリーでして、"酒類販売免許"の許可が必要です。
管轄は国税庁。様々な要件をクリアすれば、許可を取得できます。

「そもそもどやって取得するの??」
というところからでしたがネットで調べまくり、また行政書士さんとお会いし詳細にお話を伺いました。するとどうも要件をクリアできそうだということが判明。

申請に必要な書類というのはとにかくちんぷんかんぷんで、量も多い。
そのため申請そのものについては、行政書士さんに丸投げでお願いすることにしました。(確か依頼した料金は7万円ほどでした)

酒類の許認可関係は、下りるまでの期間の目安は約2ヶ月です。


まずは必要な諸々の書類をこなしていきます。

・ワインの輸入会社(インポーターさん)数社とお取引についての打ち合わせしたり。下記同様仕入れ先の記載は、酒販免許申請時にも必要な項目です。

・個人事業主の開業届を提出。青色申告が必須です。

店舗物件の契約書作成。私の場合はいわゆる「間借り」でしたので、物件大家さんに加え元々のテナントさんとの契約書も、すなわち2件の契約書を用意しました。
仮にもし「ネットショップonlyで開業したいわ。だから自宅マンションの住所地で申請したいわ」という方は、マンション棟の所有会社やオーナー、管理組合の承認などが必要です。酒販免許は住所地に出るという考え方です。

……などなど一つ一つ用意し、行政書士さんにお渡しします。

ちなみにこの時大変だったのは、大家さんへのお願い。
物件は人形町駅(当時)から徒歩2分程度の好立地でしたが、大家さんはとてもきちんとされた方で「物件が酒場と思われたら嫌なの!」という信念の持ち主。
そりゃそうですよね。物件上階にお住まいですから、夜な夜な酔っ払いがたむろするような事態になったら、取り返しがつきません。
でもワインを飲むお客様は素敵な方が多いので、究極に心配されるような事態にはならないはず。
そこで粘り強い交渉を。

結果としてはワインを店内で飲む状況は、あくまで少量の"試飲"の範囲内と"ワイン講座"での提供のみ。
この条件で、なんとかやっとOKを頂きました。
これはショップ全体として売り上げの柱がとても立ちにくいことを意味するのですが、背に腹は変えられません。
(ちなみにグラスでお楽しみ頂ける角打ちスペースをどうしても作りたくて、3年後にお隣駅の茅場町の物件に引っ越します)


その他様々な書類を準備し、申請書提出までこぎつけます。
気づけば時は、早6月。

あとは運を天にまかせ、約2ヶ月後無事に許可が下りるのを祈りながら待ちます。


しかしながら、許可が下りるまでただぼーっとしている訳にはいきません。

自営業で忘れてはいけないマインドとは、やれること、やりたいことを遂行する意思はもちろんのこと……
やるべきことは、言ってしまえばキャッシュを得る戦いです!
(読まれているお客様すみません、鼻息荒いですね)

許可が下りた瞬間からスタートダッシュできるよう、全力で準備することになります。


この続きはSTEP2にて......

『ジャケ買いワインのセレクトショップ
Wine and Weekend』

株式会社Wineterior(ワインテリア)
東京都中央区日本橋蛎殻町1-6-9-103
03-6661-1845
https://wineandweekend.tokyo/

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