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日露戦争後の処理の教訓

昨日まで書いた「坂の上の雲」と、日露戦争とその後の政治から、現在の経営などへの教訓を引き出しましょう。

私の考えは、以下の項目が大切だと思います。

  1. 危機対応では資源をしっかり確保

  2. 危機対応の体制を平常時まで持ち越さない

  3. 上記切り替えはソフトランディング

  4. 状況に応じた管理能力が必要

  5. 感動ポルノ的動機付けは一時の麻薬

この中でも、最後の二つが、現在の経営者や管理者に必要だと思います。
まず、反「感動ポルノ」ですが

皆の頑張りでXXが達成できました!

型の経営者訓示はよく聞きます。しかしそれの後ろに

経営者・管理者として
なすべきことをした上で
現場の頑張りをほめる

なら美しい話です。

  • 経営者は方向づけを示し環境を整える

  • 管理者はしかるべき資源を準備する

などをキッチンと行い、その上で現場を褒めるのであり

現場丸投げ

で、結果オーライの成功に感動する。これは、経営でも管理でもありません。

さて、次に状況を見た管理ですが、上記の1.2.3.の切り替えが、その具体例です。

日露戦争では大国ロシアに勝つため十分な装備が必要
しかし
戦争終了後はそのような軍事予算は持てない

という、状況変化に見事に対応した、明治の日本政府です。

私の経験では

急速にマイコンなどのが進みソフト生産量が増加
そこで
有能な人材に好きにさせて対応
個人の職人芸に依存も多くあり

という緊急処理で、1980年代を乗り切った部門がありました。しかしながらその後

「ソフト開発には有能」だが?

という人材の処遇に困り、トラブルが起こりました。つまり

ソフト化という緊急事態対応から
平常化した生産への切り替え失敗

です。もう少し言えば

平均的な人材できちんとシステム設計し
ソフトウエアが生産できる体制整備

を行えなかった失敗です。こうした体制作りは、職人芸とは違う
のですが

今までの論功行賞で管理職

となって、多くの人が困った例も出てきました。

こうした、功労者への対応を考ええながら、従来の路線と旨く切り替える。

これが、日露戦争への対応から、本当に学ぶべき教訓ではないかと思います。

また、日露戦争の負の教訓は

カルト化した軍隊の弊害防止

を考えなかった点です。この問題に関しては

一つは大衆にまでえ真実を知らす

方法か

特別な責任あるエリートを養成し
彼らに真実を知らす

方法があると思います。

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