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死ぬまでに行きたい場所に行ってみた

コロナウイルスが世界を大きく変えるほんの少し前。私と世界との距離が今よりもぐんと近くに感じていた頃。私は、オランダのユトレヒトを訪れていた。

ここは、私が死ぬまでに一度は行きたいと思っていた念願の地。あの日の、夢が叶って嬉しかった思い出を、今日は振り返っていく。

なぜ、ユトレヒト?

何を隠そう、ユトレヒトは私が大好きなミッフィーの生まれ故郷だからだ。正確には、作者ディック・ブルーナ(Dick Bruna)さんの故郷だ。いつ、どこでユトレヒトを知ったのかは忘れてしまったが、大学生になった頃には「ユトレヒト行きたい!」と夢見ていた。

万年金欠で、ユトレヒトに行きたいと口ばかりだった私だったが、大学3年の冬にヨーロッパに行く機会に恵まれた。それならば、ちょっと足を伸ばして行ってみよう!ということで、私の「人生の夢」は案外あっさり、唐突に決行されることになった。

Let’s go Utrecht!

いざ、ユトレヒトへ!

滞在先のデンマークから、飛行機でオランダへ。アムステルダムで夕食をとってちょっとだけ観光し、翌日ユトレヒトへ向かった。

夜のアムステルダム
綺麗すぎでは

アムステルダムから南へ30㎞。ユトレヒト駅はかなり立派で、沢山の人で賑わっていた。

ユトレヒトの街並み

まずは、ミッフィーの信号を見に行くことにした。世界でたった1か所だけしかない、ユトレヒト名物のひとつだ。横断歩道の先に目を凝らしてみると…あった!めっちゃ可愛い!

写真を撮るために何往復もしていたので、いかにも観光客感丸出しだったに違いない。

ちなみに、オランダではミッフィーちゃんのことを「ナインチェ(Nijntje)」という。日本語に訳された当時の邦題では「うさこちゃん」として親しまれていたが、最近は英語版の名前「ミッフィー」が主流になっている。

ミッフィーの信号機
これ見れたこと、一生の自慢


市内の広場には、ミッフィーの像が。いかにもヨーロッパ!な背景とマッチしていて、ミッフィー好きには胸キュンが止まらない。

ミッフィー像

次に、繁華街に繰り出してみた。欲しかったお土産のクッキー缶を買いにお菓子屋さんに入ると、またしてもミッフィーちゃんが。ここは天国か?

すでに致死量の甘いものを摂っていたので、
このケーキは我慢した(泣)


あれもこれも可愛い~~~!!が止まらないまま、旅は続いた。

最終目的地、ナインチェミュージアム

ユトレヒト、というより、もしかすると本当に行きたかった場所はこのナインチェミュージアムだったのかもしれない。事前に予約をして、いざ中へ。

ナインチェミュージアム

まずはロッカーに荷物を預け…ようとしたら可愛すぎて悶えた。

胸キュン

ちなみに、このナインチェミュージアムは「子供向け」。美術館的な展示というよりは、子供の遊ぶ場所が多い印象だった。日本でいうところのアンパンマンミュージアムみたいな感じだ。

私が一番気に入ったのは、この絵本の展示。いろんな言語に訳された絵本を見ると、改めてミッフィーが世界で愛されているんだなぁと実感する。

沢山の絵本!!

愛くるしいキャラクター、やさしい色合いとおはなしで、世界の子供たちの健やかな成長を願ったディック・ブルーナさん。一人の人生の中にある限られた時間とエネルギーを「子供たち」に向けたその姿勢に、薄っぺらい言葉かもしれないが、心から感動した。

ここから、私は絵本というより絵本作家さんに興味を抱いてゆくことになるのだが、その話はまた今度。

ディック・ブルーナさん


夢を叶えたら、また次の夢が待っている


行きたい場所、やってみたいこと、知りたい何か。

人生には「夢」を抱く瞬間が何度も訪れる。人生を豊かにするには、この夢を小さなところからコツコツと実現させていくことが必要なのだと思う。

夢が叶うと、私は喜びともう一つの感情を感じることがある。心に穴が空いたような、寂しい気持ち。その穴を埋めるために、自分が得た何かから、また次の夢を見つけて追いかける。死ぬまでこの好奇心の連鎖を続けるには、やっぱり、少しづつ夢を叶えていくことが私には必要みたいだ。

ユトレヒトから帰国し、貯金を使い果たした私に待っていたのは、限界モヤシ生活だった。だけど全然苦じゃない。

さあ、今度はどこに行こう。
また、死ぬまでに行きたい場所リストを更新しなければ!






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