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「凡人」だからこその戦い方【凡人戦略#4】

※この記事は7月末に発売予定の「凡人戦略」より本文をピックアップしたものです

「凡人」だからこそ、初めにやったこと

私は凡人だ。

産まれも育ちも田舎、都会に出たことはない。

特段、お金に恵まれた家庭で育ったわけでもなく、むしろ実家は貧乏で、小さいころは習いごとなんてしたこともないので、私にはこれといった才能もスキルもまったくなかった。

だから私の人生には当たり前のように「高卒で就職する」という選択肢しかなく、毎月の給料は常に十何万だった。給料として、20万円以上なんて受け取ったことがない。なんならちゃんとしたボーナスだって受け取ったことはない。それくらいのド田舎育ちだ。

自身が結婚して子どもが産まれてもなお、これまで通りに過ごしてきただけなので、自慢できるようなスキルや才能なんて身につくわけがなく、「シゴト」なんて選べる立場になかった。

子どももいるし私の稼働時間は限られているから、出勤日数は減り、手取りの給与はどんどん下がっていく。正社員時代の半分くらいしか毎月の収入がなかった。

ファッションが好きで服を買いたくても欲しいブランドのものなんて買えないし、基本ユニクロとGUで、何ヶ月かに1回買えるかどうか程度だ。


こうして情報発信をしている今だって凡人だ。


これまでの生活と変わったことといえば「記事をほぼ毎日書くことが当たり前になった」くらいで、見方によっては、むしろ私の生活ルーティンにタスクがひとつ増えている(笑)。

家事育児に仕事をしながらさらに情報発信。
時間を見つけてはスマホやタブレットに向かって手を動かす。

しかし、女性にだけ毎月やってくるアレの日の前後には死ぬほど眠たくなり、なんにも手につかず、正直、発信できないほどの睡魔に襲われることもあるし、アレの本番はひどいと貧血やイライラで心身ともにボロボロになり、手が止まるときもある。子どもや自分自身が体調を崩すと発信どころではなくなる日もある。


こんな日々を過ごしていれば、私にこれといって才能なんて身につくわけがない。ずっと凡人である。

しかし、こんな日々から抜け出して自分でやりがいを感じられる仕事を選び、お客様と一緒にみんなで前に進みながらも、会社員時代の給料よりも多く稼いで、「自分の思う人生」を生きていきたいから、情報発信を始めた。


これといったスキルも才能もない、ましてや人脈もない「凡人」の私がやれることは「正しく努力しつづける」ことだった。


だからまず「知識」を手に入れるために行動した。
ひたすら学び、考え、実践し、改善していった。

「自分でお金を生み出し稼ぐ」ということは「ビジネスをする」ということだ。ド凡人の私はこれまで会社に雇われることでしかお金を得られなかったので、「ビジネスとは?」という部分から知る必要があった。

今でこそ「ビジネスって『価値とお金を交換すること』で、『価値』を感じるものは人それぞれ違うから、しっかりその人に合った価値を届けないと成り立たないよ」とサラッと言えるが、ビジネスを学び始めたころは、そんなことすら知らなかった。

マーケティング、ペルソナ、ベネフィット、インサイト、ローンチ、うんぬん……。

ビジネスの世界で「そんなん当たり前やんけ」と言われるような単語の意味や概念すら全く知らなかった。


だから「知る」「脳ミソに叩き込む」努力からはじめた。
何も知らない凡人だから。


おかげで「知ること」にいくら費やしてきたのかわからない。正直振り返って数えたくないくらい自己投資してきた。時間にして3年、金額にして100万はあるだろうか。ただの子持ちパートの私がなぜそんな金額が出せたのかも考えたくない。

しかしこの「知る」ということは一切ムダではなかった。ある程度知識がついてくると、世界の見え方が180度変わってきたのだ。


これまでは「日々の生活の一部」で「ふうん」くらいにしか思わなかったようなできごとも、今となってはすべてが学びだ。

たとえば、ごくたまに行くスタバでは「本当に叶えたいビジネスってこう展開していったほうがいいよな」「そのためにはココをこう設計しておくほうがよさそうだな」とか気づかせてくれるし、昨今話題になっている新しいSNS「Threads」を見ても、「リリースしたMeta社はきっとこんな戦略組んでたんやろうな」とか自分なりに分析できて学びになるし、2022年にヒットした映画「トップ・ガン:マーヴェリック」の公開までの道のりを知っては、「やっぱそのやり方エコでええよな」と、もはや「自分の生活で目にしたものすべて」が、ビジネス視点でしか見れなくなっている。


これがめちゃくちゃ楽しいし面白いのだ。


私は、凡人だからこそ、知識をつけて「自分の身に起こること」すべてから学べるようにしておいたほうがいいと思っている。


ビジネスの知識をつけた上で、日常を見渡してみる。すると、「コレってこういうことか!?」と、知識と事象が結びつくシーンが非常に多いはずだ。そしてその経験は、あなた自身のビジネスにいくらでも活かすことができる。

自分のビジネスに活かすことができればアイデアは無限大だ。だから、この受け取り方が当たり前にできるようになるために、「ビジネスを学んで得た知識」を意識しながら日々を過ごしてみてほしい。「学んだことを意識して過ごす」だけでいい。

「おもしろい!」となってくると”無意識に意識できるように”なってくるものだ。「常に意識すること」から始めなければならないので最初は大変かもしれないが、その意識があなたを毎日成長させる。


だから、もしあなたが、本書のはじめで「自分は凡人だ」ということを受け入れたのであれば、「知る」ということを意識し続けてみてほしい。私もここからスタートして今がある。「知る」ということは、あなたのビジネスを成功させるだけでなく、あなた自身も成長させてくれるのだ。


「凡人」の本当の戦い方

さて、「凡人はまず知れ」ということで、ここからは「凡人の本当の戦い方」を知っていただこうと思う。

コンテンツビジネスや情報発信をインターネット上で学んでいると、「コンテンツを作って売れ」「情報商材をローンチして売りまくれ」というのが当たり前のようだ。気持ち悪い。

コンテンツを作って売るだけがビジネスなわけがない。本来情報発信とは、「あなたの活動すべて」がビジネスにつながらなければならないのだ。

「コンテンツを作って売る」「情報商材を売る」というのは、常にリサーチをしまくり、消費者のニーズに合わせたコンテンツをひたすら練り、生み出し続けなければならないということだ。

このビジネスモデルで居続ける限り、どこかのタイミングで商品を大々的にローンチしたり、メルマガ内でリアルタイムにセールスしていく……というやり方が当たり前になってしまう。なんて労働的。


一昔前はこのやり方で結果は出たかもしれないが、こんなやり方、正直なにもエコではない。急速に進化しているこの時代に合っていないとさえ思う。

そして、私はそんなことをしてお金を稼ぎたいわけじゃない。


私は、「自分の価値観や思考」に共感してくれた人だけを集め、皆が同じ方向を向いて前を進んでいく環境をつくり、新しい世界を作っていきたい。

だから、

「コンテンツを作ってローンチしないと売れない」
「無料プレゼントで注意を引き付けたり自分に興味を持ってもらってからセールスする」

こんなSNSに染みついた、SNS特化型でのやり方でないとビジネスができないと思っている人が、まだまだTwitterには大勢いるこの状況に、正直うんざりだ。もう見飽きた。ふざけるな。
タイムラインを眺めるのも憂鬱になるくらいに嫌になる。


そんなのは本当のビジネスとは呼べない。


だから私はこの3年間で得た知見をもとに、【インターネットを活用し、情報発信を通して自分自身に価値をつけ、AIと共存しながら、競合を作らず、戦わずして勝つ方法】として、「セルフコマース」という個人発信に特化したビジネスモデルを編み出した。

さて、ここからが本番なわけだが……。

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