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オンライン配信で観劇しよう 【コロナ生活おすすめリスト:無料配信版】 *随時更新

コロナで最も打撃を受けている業界の一つ、ライブエンタメ・舞台業界。

世界中で劇場が閉幕し、客席が閑散とする今。
世界のエンタメの中心と言われるアメリカNYのブロードウェイやカジノの都ラスベガス、ロンドンのウェストエンド含め各国の劇場やエンタメ施設が閉館しています。

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私もその業界に所属している一人なわけですが。
コロナ騒ぎでほとんどの仕事が中止や予定日不明の延期。イギリスで6月に予定していた舞台の仕事も夏以降に延期になりました。
職ロス状態です。

それでも "The show must go on"(「ショーは続けなければならない」)。
なんと世界トップの劇場や劇団が、バーチャル内で過去の公演を配信しています(しかも無料・低額で!)

映画感覚で観れるので、今まで舞台なんて観にいく機会が無かった、苦手意識で懸念していた、という方でも観やすいのでは?
というか、そういう人にこそ観てほしい。
今こそ自分の文化度を上げる時期だと思うのです。

なので今回はオンラインで無料配信されている世界の主要所をリストアップしてみました:

Nightly Opera Stream (メトロポリタンオペラ|アメリカ)

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まずはもちろんこちら。
さすがメトロポリタンオペラ、普段から「Live in HD」というオンラインシリーズをやっているだけあって、いち早く、3月中旬より過去の作品をウェブサイトで配信しています。

この「Nightly Opera Stream」というシリーズは、有料会員でなくても毎晩19時半(東京時間:翌日朝3時半)から20時間配信され、無料でその晩の演目を観劇できます。
また各公演ごとに、あらすじなどが書いてあるプログラムもダウンロード可能です。
太っ腹!

Royal Opera House (ロイヤルオペラハウス|イギリス)

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#OurHousetoYourHouse というシリーズとして、毎週金曜日19時に投稿、30日間配信される世界最高峰の一つの劇場、ロイヤルオペラハウスで行われるオペラやバレエの公演。YouTubeチャンネルで配信しています。

・4月10日「Così fan tutte」 The Royal Opera (2010)
・4月17日「The Metamorphosis」 The Royal Ballet (2013)
・4月24日「Gloriana」The Royal Opera (2013)
・5月1日「The Winter’s Tale」The Royal Ballet (2014)

The Shows Must Go On! (アメリカ)

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ミュージカル界の大御所、アンデュリュー・ロイド・ウェバーとユニバーサル・エンタテインメントが提携して4月より配信を行っている専用YouTubeチャンネル。

ウェバーの過去作品をこれから毎週金曜日19時(東京時間:土曜日の朝3時)より配信し、それから48時間観劇可能、という週末中に楽しめるコンテンツです。
すでに1回目は配信終了:「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」
4月10日〜は「Jesus Christ Superstar」のようです。
これからのラインアップが楽しみ!

National Theater at Home (ナショナルシアター|イギリス)

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こちらも4月より開始された、ロンドンのNational Theaterによる YouTube配信。毎週木曜日19時(東京時間:土曜日の朝3時)より配信し、一週間観劇可能です。
・4月9日:「Jane Eyre」 adapted by Sally Cookson
・4月16日:「Treasure Island」adapted by Bryony Lavery
・4月23日:「Twelfth Night」by William Shakespeare, starring Tamsin Greig

National Theater のチャンネルは充実していて、個人的に好きなのが「How We Made It」「How You Can Make It」という再生リスト。舞台裏好きにはたまりません。

Schaubühne am Lehniner Platz (シャウビューネ劇場|ドイツ)

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一般的に日本ではあまり知られていないかもしれないですが、話題になっているのがこちらの劇場。
毎晩、18時半に深夜までウェブサイトで配信します。

字幕がない作品もありますが、ここはビジュアルだけでも圧倒される作品が多いのでそれだけでも楽しめます。
劇場も固定客席・舞台がないので、結構フレキシブルに空間づくりができ、演出に合わせて場をつくりだす、と言う概念を持っているそう。
いつかはショーをデザインしたい劇場の一つ。

Shakespeare’s Globe (グローブ座|ロンドン)

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こちらも普段からストリーミングをしていますが、有料で高い・・・
けど、今回4月よりなんとYouTubeにて無料で!配信しています。

過去のシェイクスピア劇を2週間毎に無料配信
・4月6日〜19日「Hamlet」(2018) 
・4月20日〜5月3日「Romeo & Juliet」(2009)
・5月4日〜17日「A Midsummer Night’s Dream」(2013)
・5月18日〜31日「The Winter’s Tale」 (2018)
・6月1日〜14日「The Two Noble Kinsmen」 (2018)
・6月15日〜28日「The Merry Wives of Windsor」 (2019)

そしてその期間、2012年に行われた「Globe to Globe」というシリーズが全部無料配信。(いつから無料かはまだ未定)このシリーズは世界中から600人以上のアーティストを集め、グローブ座にてそれぞれの母国語で行われた公演。
各国のテイスト、魅せ方がすごく面白いです。
やはり現代演劇の原点の一つでもあるシェイクスピア劇なので、演劇に関わる人は基本知識として必要ですね。

Bolshoi Theater (ボリショイ劇場|ロシア)

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モスクワのボリショイ劇場の YouTubeチャンネルであの有名なボリショイバレエ団と、ボリショイオペラによる公演の配信が毎回モスクワ時間19時(東京時間:翌朝1時)に行われ、24時間観劇可能です。

4月10日はなんと「くるみ割り人形」!
クリスマスには程遠い季節ですが、いつ観ても楽しめる作品なので是非!

Sadler's Wells (サドラーズウェルズ|ロンドン)

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ロンドンで最も有名なダンス劇場、サドラーズウェルスも無料配信。
グループのFacebookにて、3月27日より「Facebook Premire」として各公演を7日間ずつ配信。

また、Sadler's Wells の YouTubeチャンネルでも、家族向けのダンスワークショップ、「Family Dance Workshops」を配信。
一人でやっても結構いい運動になります。笑

国立劇場 歌舞伎座 (日本)

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日本もやるじゃん!
ということで、こちら歌舞伎座のオンライン配信が期間限定でYouTubeで行われています。(ちょっと残念なのは字幕機能がついていないこと・・・)

演目は『義経千本桜』、配信は4月30日まで
日本人として歌舞伎を観たことがないってどうなの?と外国人の友達に突っ込まれる前に、無料で観れる内に歌舞伎の楽しみ方を学んでおきたいですね。
あらすじや見どころもサイトで公開しているので、より楽しみたい人はそちらも読んでみてください。

OperaVision (オペラビジョン|世界各国)

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もっと無料でオペラが観たい!という方はこちら。
アメリカやイギリスだけでなく、世界中の劇場と提携しているので様々なラインアップが期待できます。

私は主に舞台美術や衣装を見るために観ています。
やっぱりオペラの美術は観てて飽きない・・・

CirqueConnect (シルク・ド・ソレイユ|モントレアル)

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そしてそして個人的に一番楽しみなのが、こちらシルク・ド・ソレイユの無料配信。
先月95%の雇用を解雇、ということで話題になったシルクですが、公演復活の日までファンと共に乗り越えようと頑張っています。

シルクは「60 Minute Special」としてYouTubeチャンネルにて各公演のハイライトを配信しています。
また、VRで観られる(携帯でも可)180°・360°の映像もチャンネルにあるので、ハコスコやVRヘッドセットを持っている方は更に楽しめます。

シルクの一番面白い場面は舞台裏やメイキング、と思っているので私はそっちを押しますが・・・笑

BroadwayHD (ブロードウェイ|アメリカ)

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無料ではないですが、こちらもイチオシ。
ブロードウェイのミュージカルを53公演、いつでも観れます。
7日間の無料トライアルが可能なので、1週間で全部観ようと意気込めばかなりお得かもしれません。笑

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まだまだ紹介したいのですが、流石にこれで十分かな、と。
とりあえずここら辺で今回は紹介終わりにします。

まだ足りないよ、という方はTimeOut(今はTimeInと改名中。遊び心が良いです。)で毎日無料で観られるニューヨークの舞台をリストアップしてくれています。

動画のいいところは、字幕もつけられること。
YouTubeでは英語字幕はもちろん、日本語字幕も設定できるものが多いので必要な人は活用してください。
(なくても英語を学ぶ機会にもなるかもしれません)


オンラインで見放題!とは言ってもやはり劇場でのあの「生感」はないですが、これで少なくとも観劇が最前席で、しかも無料で楽しめる!

このチャンスを見逃すわけにはいかない。

もしかしたら、コロナ前より色々と観れているのではないか・・・?


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この記事は、随時更新していこうと思います。

オンラインでの演劇体験も増えているみたいなので、それについてもまた次回!

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