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良いロックンロールと悪いロックンロールがあるよな。

こんなタイトルを付けると、まるで「いやぁ、ロックンロールっていうのは時代と共に変化していて、特に〜年代のロックはねぇ…」とロック好きの評論家おじさんたちが群がってきそうだが、私は別に音楽の知識がある訳じゃないし、評論家気取りな音楽評価をするつもりもない。

ただ、知識が無いなりにも、「良いロックンロールと悪いロックンロールがあるな」くらいには考えることがある。

"良いロックンロール"とは、弱き者を救い、共に戦うための反骨精神である。大人の言っていることが本当に正しいのか疑ってみたり、それまでの"当たり前"をひっくり返して見たり。

悩める若者たちの見方となり、お堅い大人だらけの社会に向かって時に中指を立てながら、一緒に戦ってくれる仲間となるのが、良いロックンロールだと思う。

普段は人に言えないようなことや、怒り狂った爆発的な感情を、音楽にぶつけてくれるのが私の理想のロックンロールだ。私は実際、そんなロックンロールたちに救われてきた。私が今生きているのは、あの時傍らにロックンロールがいてくれたおかげなのだ。

じゃあ反対に、"悪いロックンロール"とはなんなのか。

それは、強さだけを振りかざして誰かを傷付け、ただ破壊を続けるものである。

自分の力の強さだけに頼り、その力がどんな風にまわりの人たちに影響を与えるか考えず、ただただ周囲の人々やものを壊していく生き方。

時々勘違い野郎が自らの情けないイキり行為のことを「俺ってロックだろ!」と言っていたりするが、決してそんなものはロックではない。ただダサいだけだ。

別に、"カッコイイ"だけが良いロックンロールではない。"完璧である"ことが良いロックンロールという訳でもない。

時には傷だらけになってボロボロでみっともない姿をさらけ出しながら、それでも信念を曲げずに突き進んでいく様こそが"最高のロックンロール"なのである。

私の傷だらけの青春を救いあげてきてくれた数々のロックンロールたちが、変わらないままでいて欲しい。ずっと私のヒーローでいて欲しい。あの曲を聞けばいつでも過去を抱きしめられた気持ちになれるような、そんなものであって欲しい。

あのころお世話になったロックンロールたちが、どんなに過去のものになっても、どんなに大きな権力を持っても、どんなに多くの人に聞かれるものになっても、ずっと私1人と正面から向き合ってくれるものであって欲しい。

ロックンロールとは、音楽のことだけではない。その人の生き様そのものを"ロックンロールだ"と表現することもできる。

私は生きるのが下手くそだし、いつだって傷だらけで、大人に対する反骨精神も強い。そんな私だからこそ、ロックンロールな生き様を世界に晒し続けて生きていける。流行りのポップな生き方や大人なバラードな生き方は、私にはできないだろう。

でも良い。
私はロックに救われてきたから、ロックの神様を信じて、生き様でロックをやるのだ。綺麗な人生じゃなくていい。尖り続けてこそ、私の生き方。


自分の書いた言葉を本にするのがずっと夢です。