泥臭く

1、ありのままを受け入れてもらえなかった

 そういうことで生きてきた人って多いのではないかな。と、思います。ただ、人と違うことばかりしている人がこの世に溢れてしまったら、世の中の構図が壊れそうですが…。
 少なくとも、私は何だろう。親が不安なんですよね。親が不安だから、私の感情までもを先取りしてしまう。先回りしてしまう。それと、私が悲しくて泣いていても、「友達と仲良くするには遊ぼう」と声をかけてみなね。と、アドバイスされた記憶がある。
 ですが…幼少期の私は人に興味がなかったんですよ。幼稚園に行く意味がわからない、何しに行くんだろう。友達少しいるけど、こんなお歌歌ってどうするの?あと、工作も苦手、絵なんて苦行。そんな子供でした。なので、まぁ私が、「○○ちゃんと遊びたいんだけど、何て話しかけたらいいんだろう」と、母親に相談していたら、先ほどのアドバイスはいいかもしれないですが、私は遊びたくないんです(笑)
 社交性なし。自分の世界に浸る。それが心地よかったんです。が、しかし母親は「友達がいないとかわいそう、私の教育がおかしいと思われたくない」と必死だったのかな。と今では思います。
 ここから私の心がどこかへ行ってしまいました…。

2、得意なことを否定された

小学生の頃から高校生まではずっと算数、数学だけが得意でした。勉強しなくてもほぼ満点みたいな感じでした。しかし、他の科目が平均点、もしくはそれ以下…。まああんまり気にしてなかったんです。算数できるから私どうにかなるだろう。とか、私って勉強できるかも。とか、好き。とか。
 しかし、ここでも母親から色々来ます。「お母さん、算数のテストで95点だったよ!みんなが間違えた問題解けたの!嬉しい!」と、報告しました。  すると母親「みんなが間違えた問題は解けたのに、みんなができた問題間違えたの?それじゃあねぇ…」と言っていました。鬼かよ。
 子どもは素直なので、「え…どうしよう。みんなができる問題ができなくて、みんなができない問題ができちゃった」と思った記憶があります。もうね、こんな調子なので、どんどん自信を無くしていくわけですよ。ほめられないんですよ。例えばですよ、嫌いなもの食べたよ。と言っても、給食のおばさんのこと考えたら当たり前とかね。(本来なら、食べることに挑戦したの?偉いねと言って欲しかった)
 酷だわ。と、まじめに親を恨みました。父親は出張多くて、母親にまかせっきりでしたし。しかし、ここ最近、本当に最近ですが、「母親もほめられたことがないんだ」と気づいたわけですね。褒め方知らないんですよね。じゃあ仕方ない。で済む問題ではないけれど、ないところに求めても出てこないので、さぁどうする。となったので、私から人を褒めるように心がけています。例えば、兄弟にその仕事引き受けるなんて、勇気出したんだね。その一歩がすごいよ。と。ただ、ほめ方がわからないので、困ってますけど、否定形から入るよりお互い気持ちいいかなと思って。
 結果だけじゃなくて、そこに挑戦した。そこを認められるようになりたいです。自分に対しても。

3、やっとたどり着いた好き、やってみたい

 そんなこんなで、国土地理院さんの地図を見るのが楽しくて癒されてるんです。これは、Twitterでたまたま見たときに惹かれました。子どもの頃に否定された算数、数学が好き。得意だ。地図記号もすぐに覚えられた。これならずっと解いていられる。という気持ちとつながっていて、子どもの頃か中学生の頃に数学科に行きたい。と母親に言いました。数学の先生になるの?と聞かれたので、いや違う。勉強したい。と伝えたところ、女の子は事務でいいから大学行かないでいい。文系にしなさい。と言われて、もう私はその時点で自分の好きがわからなくなり、もう興味があることは役に立たない、無駄。自分の意見を言うだけ無駄。と思いました。
 あれから15年くらいでしょうか。自分を生きてこなかった自分ですが、やっぱり、自分に嘘をついていると心身の不調が起こるんです。血迷い、福祉の業界へ。「私は好きな事をしてはいけないんだ。」これが根底にあり、福祉へ行きました。なぜか安心できると思い、行きましたが、まぁ実情は異なりますし、そもそも算数、数学が大好きな人間が、人間と人間の感情のやりとりに楽しさを覚えないわけですよ。そして元々の気質として、人に興味がないわけですし。
 そんな私をまるで「人が好き」、「人の役に立ちたい」、「社会貢献したい」と、本気でそう思い込んで、就職活動していたんです。何かに救いを求めて。しかし、救われるどころか、もうネガティブ思考は毎日、鬱々とした毎日、支配される人間関係、最悪ですね。
 30歳を前にして、あらららららと哀れみで自分を見てしまいます。もちろん、育った環境でこうなったことも苦しいし、悔しいです。楽しみたいじゃないですか。救いなのは、自分で言うのもなんですが、私はまだこれからできる。という希望も持っています。
 オチも何もないですが、大人に夢をつぶされたーという方も多いのではないでしょうか。気づいてるならいいと思いますが、気づかないで、体調を崩されていたり、イライラしたり、落ち込んでいる方は自分の本音を拾っていくといいと思うんです。年代によって、環境によって人の価値観異なりますし、自分の気持ちに気づくと、自分のことがわかってきます。
 私はインスタをたまに更新しますが、そんなのはどうでもよかったんです。中身。とにかく中身がある人間になりたいです。目標です。

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