フリースタイルの魔女

絵を描くように文章を書いているのを見ると、
文字の魔術師だなと思う。


行間を読む、以上の、
その先の表現力。

ライトノベルやエッセイで使われる手法だと思うけれど、
とても興味深い。

感情や空間が伝わってくるのも不思議で、
読んだ時に訴えてくるものが強い。

中学二年生ごろの自分はたしか無意識にそれが得意だった。
技法がどうとかではなく、
自分がおもしろいか、おもしろくないか、というだけで表現できた。
今、大人になって、表現をためらうようになってしまった。
これは退化だと思う。

もっと自分の世界に浸りきって快楽のために書けばいいのに。

私の中で、書くことは自分だけの楽しみだった。
文字はエンターテインメントだと思っている。

簡潔に伝えるだなんてもったいない。
もっと詩的に、もっと面白く、もっと複雑に、もっとわがままに、
もっとユニークに、もっとカッコよく、もっとクールにして欲しい。

その点、Twitterは良かったなと思う。
私の周りはオタクばかりで、感情を言葉に乗せることが一般的で、
表現力にわくわくする。

ウ…ゥォオオオオオォオオオオーーーッッッ!!!!!ヽ(^o^)丿
みたいな感じで、「オ」の数や「小さい文字」「のばし棒の数」「感嘆符の数」「口に出した時の感じ」「感情のノリ具合」の
「こだわり」がとてもおもしろい。


私も文字の魔術師になりたい。
いや、フリースタイルの魔法使いになりたい。

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