ナースの卯月に視えるもの 2章 【ネタバレ感想文 1364文字】
ネタバレ含みますと書いてみましたが、ほぼ感想文、妄想文です。
『ナースの卯月に視えるもの』2章を読んで感想を書く時間がなく。
調子が良かったので、3章も読んでみた。
今回は2章の感想文だけど、3章の内容も少し含んでます。
ちなみに、前回同様、私の勝手な妄想が入りますので、ご注意下さい!
今回の『思い残し』は私好みのビジュアルだった(笑)
今回は、男性患者の関さんの『思い残し』。
関さんは墓に戒名をサンドブラストで彫る仕事をしていた。
卯月は関さんの職場から、関連会社を辿って目的の『思い残し』の人物をみつける。
卯月が自分の時間を使ってまで、他人の『思い残し』を探って行くのか疑問に思うほど、懸命に探していく。
時々専門用語や、隠語が使われているのが看護師の秘密を知るようで、楽しかった。
『思い残し』の女性は、パワハラの社長のもとで働いていた。夫は病弱で、子供も小さい。彼女自身も書道くらいしか特技がない。やっと工房で働けたが、社長のパワハラに耐えられなかったのか、生活が大変だったのか、会社の金を盗んでしまった。
そこを関さんが目撃したのだろう。
『思い残し』の女性に卯月は、「告げ口をせずに黙っていてくれている人がいる」「今後防犯カメラが設置される」事を伝える。
結果、女性は盗んだ金を返す。
関さんの奥さんからその話を聞いてて『思い残し』は消えた。
ハッピーエンド♥
今回、卯月のおかげで女性は、悪の道への2歩目を踏み出す事なく後退した。
ただ、いきなり自分の職場に人が来て、自分の犯行を知っているニュアンスを告げられた彼女は、どう思ったのだろうか。
3章ででてくる。「怖い」と思ったのか、「助かった」なのか「自分を止めてくれた救世主」だと思ったのかわかならない。
しかし、現金を戻したということは、卯月の言葉がきっかけになったのは、間違えない。しかし、女性は今回の前にも1回盗んでしまっている。
女性が改心してくれて生活してくれる事を願ってしまう。
一度バレたから、二度としない。そう思ってくれる事を願う。
ただ、1回でも、成功体験をしてしまうと、前回の様に見つからなければ大丈夫だと思ってしまうと……。夫の容態が良くなるか、子供が元気に育ってくれて精神的に安定してくれれば、悪への1歩は踏み出さないだろう。
ただ、再度悪の道へ踏み出したら、女性を止める事は難しいだろう。会社にバレて、通報される。会社をクビになり、特に特化する才能がない女性。金銭を稼ぐなら……系の仕事しかない。30代ならば、パワハラ会社での仕事時間で3倍は手に入れられるだろう。
ただ心は削られるかもしれない。
ソレを補うために、ごまかすために夫との会話は減り、子供には時間より、物や金銭を与えるかもしれない。
そうなったら、もう悪の1歩2歩どころではない。崖を転がり落ちていく。
その結果……。
もし『思い残し』の女性がもし、捕まってしまったら……。気になる方はどうぞ(笑)
女子留置所の中|スズムラ|note
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