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親にも青春があったとわかる今更。

最近、泣くことがなかった。

息子の卒業式も、入学式も、泣けなかった。
みーんな、マスクをして、
時短、自粛で、あまりにも簡素で、
泣いている場合じゃなかった。

がまんしているのかな。

泣けば、スッキリする。
涙は心の汗だ!と、
誰かがドラマで言ってたっけ。

どちらかといえば、
「私は泣いたことが無い」派で、
「飾りじゃなのよ涙は」派で、
「でももっと哀しい瞬間に、
涙はとっておきたいの」派でした。

泣く女は、卑怯だと思っていました。
しかしながら、若い頃は、
女の涙を利用して、
上手くかわせることも、
身についていました。

オバサンになって。

断酒したての頃は、
自助グループでサメザメと泣いていました。
それは、反省の涙。後悔の涙。自分が恥ずかしいと思う涙。
泣ける場所があって良かったと思いますが、
如何せん断酒歴10年目に入る私は、
のちに続く若い子たちの手前、
素直に涙することを忘れ、
泣くのは、もうやめて、と決めて、
悲劇を喜劇にするように努めるようになりました。
でないと、断酒していてもこの先、
何も良いことが無いと思われるのは、
不本意だからです。

いろんな世代が集まる自助グループでも、
最近はコロナのおかげで、
人が減りました。
もしかしたら、
コロナなんて体裁で、
サボっていると、
スリップしていると、
邪推するのにも慣れてしまいました。

本日も、読んでくださり、
ありがとうございます。

前から気になっていた海外ドラマ、
これ、見たらきっとハマると思って避けていたのに、
私の周囲の3人が、「ええで!」というものだから、
見始めたら、案の定、どハマりしました。
まだ、シーズン1の、そう今日は、
「エピソード6 レッスン」を1話だけと決めて、
息子がいない間、集中して見ていて、
昨日の#まめ夫ともシンクロして、
不意打ちに涙が溢れました。

過去、現在、未来。と、
人生は続くものだと思っていましたが、
その瞬間を切り取れば、
私の母は40代後半で亡くなりましたが、
母の生きた時代を、父との出会いを、
なんで今まで考えなかったのかなあ。
というくらいに、私は生きてしまったのだと、
思いました。
当然、時代は変われど、
親にも青春があって、
私が生まれた時には、きっと喜んでくれて、
子育てに苦悩したのかな、なんて想像が、
「THIS IS US」を観ていて思いました。
そして、親が亡くなる喪失感も、
とても繊細に表現されていることにも共感しました。

時間を切り取る。と考えると、
私の10代、20代、30代、、とともに生きた人がいて、
その記憶は、生きている。という考えに変わりました。

どの時代も、懸命に生きていた。
生きる痛みを酔いを使って紛らわせ、
弱音を吐けなくて、お酒と共に飲み込んだ日々は、
私を生かしてくれたのだとしっかりと思いました。

そして、負の連鎖を断ち切るために、
私は、断酒し、生き抜くと決めているので、
それは、でも、意思の力だけではできないことで、
心の傷と向き合わなければなりません。
その痛みを生身で感じることに、
アルコール(酔い)消毒は要らないと。溜まった膿は、出さなきゃ。

今年の1月に、実は八代亜紀のコンサートに行きました。
運よく席がとれて、
しかも、ソーシャルディスタンスのおかげで、
私の隣は、空席でした。
私は、そこに父がいると勝手に想像しました。
生きていれば、と、父の笑顔が浮かび、
実物はもうとっくにいないのに、
一人で照れてしまいました。
これでも、親孝行のつもり。笑

息子は、あと20年経ったら、
イメージするのかな。
その頃には、私、生きているのかな。
まだまだ私の断酒人生は、長いです。

あなたにとって、
素晴らしい1日でありますように。🍀🍀🍀

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