すずめ

ラーメンズが好きな大学生です。 ここは、私の創作活動の入口です。 拙すぎる文章ですが、…

すずめ

ラーメンズが好きな大学生です。 ここは、私の創作活動の入口です。 拙すぎる文章ですが、読んでいただけたら、 これほど嬉しいことはありません。

最近の記事

最近めっちゃいる「韓国好き女」を私が好きになれないわけ

(この文章は私の独断と偏見であり、タイトルと同じような意見を持つ方に向けて書いています。読者様によっては不快に思われる恐れがありますので、承知の上、お読みくださると幸いです。) 私の周りの友達は韓国好きである。韓国好きとは一概にいえど、彼女たちはkpop、kドラマはもちろん、韓国料理や化粧品まで崇拝している。韓国語を勉強し、韓国人のような髪型、服装をし、日本と韓国とを比べジャニーズの悪口を言う。 誤解してほしくないのは、私は「韓国好き女」が嫌いなだけであり、韓国は嫌いでは

    • 【小説】嵐の後には凪がくる 1

      序 頭のさきから足の指まで、風が通っていった。昼までの溶けそうな暑さとはうってかわって、夕方になると強風が吹き荒れた。まだ太陽がいるはずの夏の横浜が、灰色に塗られていった。次の瞬間彼女の体はみるみる飛ばされた。足元から風にお姫様抱っこされるように、ひょいと体は宙に浮かび、ジェットコースターの回転のようにぐるんと一周した。しかし体は軽く、どんどん上に上に持ち上がっていく。重力のない世界で体は自然の驚異にさらされた。上から灰色のマンションを見下ろした。幸運なのか、彼女の脳ミソは

      • あーあ もーやんなっちゃった

        もーやんなっちゃった 現実逃避できる夜は短いし 動画見てても何も頭に入ってこないし ずっと嫌なことが脳の8割を牛耳ってるし 明日が来るのが怖いし 怖くて涙出てくるし 鼻水はその倍出てくるし ティッシュで鼻かむのもめんどくさいし 人に相談なんてする気力もう残ってないし ものを食べるための準備も 服を着るための洗濯も 化粧をするための洗顔も歯磨きも トイレに行くことすら めんどくさい あーもー 何もかもやんなっちゃった なんでもめんどくさい病発症

        • 世界は君に、食べることの喜びを教えた。休むことの大切さを教えた。笑いあうことの幸せさを教えた。でもまだ、「愛」を教えて貰った覚えはない。 家族に愛されて育てた覚えはないけれど、何となく人並みに、ふつうに、生きてきた。だから人並みに、ふつうに彼氏ができて、ふつうに結婚して、子どもを育てて死んでゆくんだと勝手に思ってた。 徹夜明けに朝日を浴びた時のように頭がぼおっとしていた。君の瞳を見た瞬間、ふつうなんて考えられなかった。画面を通して見る顔は、少し童顔で、オシャレな雰囲

        最近めっちゃいる「韓国好き女」を私が好きになれないわけ

          こゝろ〜令和版〜

          朝なのに暗い。アパートのカーテンを開けるがそれでも暗い。どのくらい暗いかってクラリネットの黒ぐらい暗い。 おやじギャグは倉の中にでも置いておいて、そう、その日は雨が降っていたのだ。朝だから人が活動する様子がないので、雨たちは我がもの顔で自由気ままに踊るように降っていた。 もう冬なのか。冷たく澄んだ空気が鼻からすうっと入ってきて、のどから体の隅々まで行き渡る。 5:00。大学生にとっては真夜中だ。朝が早すぎて眠気が全く覚めない。今すぐにでもベッドに戻りたい。戻れる。余裕でダイ

          こゝろ〜令和版〜

          どの自己啓発本にも書いてない、自分だけの自己啓発のやり方

          第一章 やる気100%と0%を1日の間に繰り返す  「うつ」という病気があります。その関連語に「双極性障害」があります。「うつ状態」と、「そう状態」(ハイになって攻撃的になる)を繰り返す病気だそうです。ググりました。私は双極性障害なのかと思い、ネットの診断をしました。「双極性障害の可能性があります。医者に行きましょう」と出ました。というか、出しました。よくよく調べてみると、私は双極性障害ではなく、完璧主義とPMSの気分の浮き沈みでした。単なる生理でした。  女性は1か月の

          どの自己啓発本にも書いてない、自分だけの自己啓発のやり方

          20歳の誕生日

          だいすきな おにんぎょう ない まいにち やってた げーむ ない こうえん いった ともだち ない なでて くれた て ない ほめてくれる くち ない せのたかい せなか ない まいにち みてた てれび ない わたしには もう なにも ない でもひとつだけ わたしにあるもの それは みらいへのきぼう

          20歳の誕生日

          大蛇

          西暦2021年。「えちご舞台」には、お年寄りが多くいらっしゃる。入館料大人1000円、学生800円のこの建物は、コロナの影響もあって、経営が厳しくなって来ており、冬には閉館することも噂されていた。 しかし、2020年12月28日、83歳だったここの館長である古俣辰夫氏が病死した。そのため現在この建物の管理を任されているのは辰夫の息子、和夫氏である。和夫氏は、辰夫氏の死をきっかけに脱サラし、急遽東京から帰ってきた。 和夫氏の経営は少し風変わりで、インターネットを使った宣

          月の光

          ドビュッシーの「月の光」の旋律が、音楽室を満たす夜、私はそのドアの前で、涙を流した。 田口さくらは、私と同じピアノ教室に通う、高校1年生だ。私と同じ時期に通い始めたことや、年齢が1個しか違わないことなどから、私たちはすぐに仲良くなった。さくらは活発で、私より背が高く、どこか垢抜けていて可愛い後輩だ。小学生の時は、一緒に同じ曲を練習した。 とはいっても、ピアノ教室での発表会では、各々が好きな曲を弾いていい事になっていたので、先生も何気なく、曲が被らないようにしていたらし

          鳥になった子

          ああ、高く空をはばたけ 信じよ 我が神を 山より高く 沼より深く 私たちをお救いになった 御恩を決して忘れるな おお、鳥の国 決して廃れぬ 希望の光 カチャン。と、コーヒーカップを置く音が響く。 部屋の中には、私と、彼女の2人きり。 普通の大学生なら、テレビを付けてだらだらする場面である。 私たちはテレビどころか暖房を付けるのも忘れ、会話に集中していた。 「行ったことあるの?」 「韓国?行ったことあるよ。 でも、街中は行ったことない。 小学生の時。どこかの、山の上だ

          鳥になった子