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ブックカバーチャレンジ:ターザン

7日間ブックカバーチャレンジ【2日目】

僕をダメにした本。
「エドガー・ライス・バロウズ」は中学時代にハマった作家。
真っ当なSFファンになりかけていた僕を「エンタメ・ホラ話(スペース・ファンタジー)」に引き摺り込んだ犯人です。(まあSF自体、「ホラ話」みたいなもんだけどw)
今だと「ラノベ」って感じでしょうか。

このシリーズはスペースファンタジーとは違いますが、シリーズ第1作は「名作」と僕は信じています。
最近の「ターザン映画」はワイズミュラーの<野生児>路線から離れて、<英国紳士>路線も見せてくれますが、原作第1作の格調にはまだ及ばないんですよね。
もっともバロウズ自身がシリーズ化することで、そのレベルを引き下げちゃってるってのもあるんですけどw。

<「ぼくは、あそこで生まれたんだ」ターザンはおちついた口調で言った。「母親は類人猿だったから、当然そのあたりの事情については、あまり話してもらうことができなかった。父親が誰なのかは、ついに知らないままだったな」>

ラストのターザンのセリフ。
ここに込められた悲哀と優しさの繊細なバランス。

「オレ、ターザン。オマエ、ジェーン」

とはどれほどの距離があることか。
このストイックさこそ、ターザンの本質…

…ん?
僕のハードボイルド病の根源は、ここら辺?

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