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娘「感動とかはしなかったけど、<圧>がモノ凄かった」:読書録「推し、燃ゆ」

・推し、燃ゆ
著者:宇佐美りん
出版:河出書房新社

この題名のインパクトで、
「読んでみるかな〜、どうしようかな〜」
と悩んでたんですが、娘が「読みたい」と言ったので、購入。(結局、妻も息子も「読みたい」と言ってます)


で、冒頭に記したのが、娘の感想です。
読み終えて、僕も「なるほど、そんな感じ」。


読み始めの頃は、
「なんかシチュエーションも分かりにくいし、改行も少なくて、読みづらいな」
って印象だったんですが、読み進めるうちにそういうのも気にならなくなって、作品のノリに引っ張られて、一気に読んでしまいました。
この調子で何百ページもやられたらキツいですが、120ページくらいですからね。
ちょうどいい感じです。


作品としてはどうでしょう。
このスタイルを読む作品?
テーマとか、あまり気にしなくていいのかも。

「推し」を解釈することが、生きづらい「自分」を解釈することに繋がり、「推し」を失うことで自分自身を「解釈」することに向き合う

…みたいな「らしい」ことが言えるかもしれませんが、あんまり意味もないような気もします。
主人公の語り/解釈を浴びながら読み、その<圧>を感じる。
それでいいんじゃないか、と。


個人的にはラストの「洗濯物のオチ」はどうだろって気もしなくもないんですけど、それもどうこう言うこっちゃないかな。
確かに<今>を時代背景として登場した物語だと思います。


10年経ったら、こう言うのって、どうなってんのかな〜。


#読書感想文
#推し燃ゆ
#宇佐美りん
#芥川賞

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