トキメキNO.8〜古書・昼夜帯〜
毎度力が入ってしまうこのシリーズ。
本日は古書、竹久夢二の「昼夜帯」である。
先日新宿の地下街を通りかかった時、小さな広場で古書のワゴンセールが開催されていた。
"どれでも全て300円"のフレコミに、気が付けば吸い寄せられていた。
大型の、ずっしり重たい美術書や写真集から映画のパンフレットまで。あちこちの古書店から出品された書籍類がいくつものワゴンに所狭しと並べられている。その中から選び出した一冊が竹久夢ニの「昼夜帯」だった。純粋なるジャケ買いである。
本の外箱。大正2年出版ということで傷みの激しさは否めないけれど、お月さまの中の餅つき兎という意匠、タイトルの「昼夜帯」という響き、フォント、色使い、風合い、どれをとっても素敵としか言いようがない。
こちらが本の装丁。光の具合で色がくすんでしまったのだけど、実際には上半分は濃い藍色、下半分が銀色というため息の出る色合わせ。ビバ!大正浪漫!
あるページの作品。
夢二と言えば美人画のイメージだけど、何気ない日常の一コマ的な作品や風景画なども掲載されている。
「昼夜帯」は、先に別々に出版されていた画集と詩集を一冊にまとめたもののようで、前半が画集、後半は詩集となっている。
寝付けぬ夜に開きたい。
330円也。
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