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フィルムカメラによる撮影画像と雑多なあれこれを文章に、また趣味のリサイクルショップめぐ…

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フィルムカメラによる撮影画像と雑多なあれこれを文章に、また趣味のリサイクルショップめぐりの成果報告なども連ねます。

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  • トキメキシリーズ

    リサイクルショップ探訪による成果まとめ。 フィルムカメラでブツ撮りしてます。

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    写真中心の記事まとめ

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    散らかしてます

最近の記事

トキメキシリーズNo.32〜小判型茶托〜

トキメキシリーズ更新。 茶托を使ってお茶を出す、という習慣からほど遠いところで生きてきた。かつての勤務先では使用していたけれど、今の勤め先ではお茶をお出しするようなシチュエーションはほぼほぼないし、自宅においては唯一の来客と呼べる親戚が盆暮に訪ねて来てくれた時ですら茶托なんて使ったことがない。相当かしこまらないと茶托なんて仰々しいかなあ、なんて思っている。 〜トキメキシリーズNo.32 小判型茶托〜 そんな茶托が縁遠いわたしの人生も今日で終わり。トキメく茶托に出逢ってし

    • 8月の終わりのこと。

      台風と呼ばれたものが過ぎ去ってからというもの完全に空気が秋のそれと入れ替わった。ここ数日は夜にエアコンの世話になることなく窓を開けて眠ることができている。足首やふくらはぎが冷えて固まることなく目覚める朝。最高。 今年の8月のまるまるひと月を、ちょうどフィルム1本使って撮っていた。 8月の終わりに実家の母の誕生日があることを失念していた。 誕生日の前日に母から電話が来て、「今日荷物が届いたんだけど何か贈ってくれた?」と聞かれた。こっちはその電話で思い出したくらいだから無論プ

      • トキメキシリーズNo.31〜マドラスチェックのオーガンジーリボン〜

        暑かったり蒸し暑かったり台風だったり豪雨だったり、まったく気が休まらないまま気付けばもう9月。 しかしどんなときもトキメキは剣より強し、岩をも通す。自分の辞書にいまだ終活も断捨離の文字も見つけられないまま31回目のシリーズ更新です。 No.31 マドラスチェックのオーガンジーリボン か、可愛い。柔らかなオレンジ色と薄いブルーが素敵なアクセントのチェック模様が印象的なオーガンジーリボンだ。リボンというだけでも十分トキメキアイテムなのに、オーガンジーでマドラスチェックときたも

        • サマーホリディNO.2「ポーラ美術館」

          No.2 「ポーラ美術館」 夏休みといえばやっぱり山でしょう。 ということで台風一過のサマーホリデイ最終日は家人と共に一路ポーラ美術館へ。 箱根は山の緑が美しかった。 空の青さと相まってサマーホリデイムード満点である。 ポーラ美術館では「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」を鑑賞。とても好みの展示だった。 現実(美術館)の空間の中でぷかぷかと浮かんだり、天井をぎっしり埋め尽くしたり、部屋の片隅で溶けかかっていたりとフレームには収まらない作品たちを眺めていると、作品と

        トキメキシリーズNo.32〜小判型茶托〜

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        • トキメキシリーズ
          33本
        • 散(らかし)文
          40本
        • 写真
          117本

        記事

          サマーホリディNO.1「三浦海岸」

          今年は意図せずして世の中のお盆休みに合わせて数日間の休みが取れた。 しかしこれといった予定もなく、ここ最近の尋常ならぬ(いやもはやこれを尋常とすべきなのか)暑さもあって自宅でのんびりと過ごす正真正銘の休日になりそうだった。そこへちょうどタイミング良く(?)個人的なお仕事の依頼がやってきたのでそれを自宅でぼちぼち進めながら過ごすことになった。 ホリデイ中盤を迎えた頃に台風到来の予報を見聞きして、これは天気が崩れてしまわないうちに夏休みらしいところへ出かけようとロクナナを手に電車

          サマーホリディNO.1「三浦海岸」

          熟成する写真。

          これはたぶん私に限ってのことだけど、ロクナナ(PENTAX67)で撮った写真はなぜか第一印象がピンとこないことが多い。 今回の写真も現像から戻ってきて最初の印象は今ひとつだった。基本的に自分の撮った写真とはポジティブに向かい合えるのだけど、その時はどう見てもつまんなく感じてしまってそのまま放置した。しかし、現像から一か月くらい経ってからあらためて見返してみると何となくしっくりきて愛着が湧いてくるのだ。あたかも熟成が進んで味わい深くなったかのようだ。 これはこのでっかいカメラ

          熟成する写真。

          残暑お見舞い申し上げます。

          暑さ格別厳しき折、 いかがお過ごしでしょうか。 お互い自愛していきましょう。 ピース。

          残暑お見舞い申し上げます。

          自由学園明日館(&講堂)モノクロver.

          追い投稿。 くどいのは承知で再びの明日館(&講堂)。 先日の投稿には間に合わなかった3本目のフィルム、モノクロの現像が上がってきて思い出をよみがえらせる。 高コントラストのモノクロフィルムがフランク・ロイド・ライト建築の切れ味を際立たせてくれた(んじゃないかな)。どう撮ったって本物は凄い。 素晴らしき哉、近代建築。

          自由学園明日館(&講堂)モノクロver.

          「写ルンです」は写るんです。

          頑張れば日帰りで通える2日間の仕事に宿泊を付けてもらったので、頑張らなくていいプチ出張となった。荷物のキャパとスケジュールの都合でフィルムカメラの携帯は断念したのだが、電車に乗り込んだ途端に禁断症状に見舞われた。見知らぬ街へ行くというのにカメラを持ってこないなんて何考えていたんだろう。撮りたいものがあったらどうするんだ。いやいや、絶対撮るでしょ。 そんなわけで居ても立っても居られなくなって乗換の駅でコンビニへ飛び込んだ。売ってて良かった、「写ルンです」。我ながら重症だ。 写

          「写ルンです」は写るんです。

          トキメキシリーズNo.30〜昭和の箱入り娘・MITTIのほうろう鍋〜

          トキメキシリーズ更新。 トキメキNo.30〜MITTIのほうろう鍋〜 ほうろう製品が好きである。 角張ってない、やさしくてぽってりとした風情。ほうろうってなんなんだろうとあらためて調べてみた。 異なる強さを持つ2つの材質のロマンティックな結合。しかもツタンカーメンの黄金のマスクもほうろうの一種だったなんて、なおさら気に入った! そんな紀元前からの長い長い歴史を持つほうろうの新たな(でも昔の)お鍋が我が家へやってきた。 MITTI-HORO(ミッチホーロー)という商品

          トキメキシリーズNo.30〜昭和の箱入り娘・MITTIのほうろう鍋〜

          自由学園明日館にて理性を失う。

          雨の休日、自由学園明日館を初めて訪ねた。 池袋駅で電車を降りて要町通りを渡るとそれまでのがちゃがちゃした繁華街は、昔ながらの建物がちらほら残る閑静な住宅街へと一気に表情を変えた。いきなりこんな住宅地に入っちゃったけど道、間違っていないだろうかと不安を覚えた頃、周辺の建物と異なるオーラを発する後ろ姿が見えてきた。これまで何年もの間来たい来たいと思いながらなかなか訪れる機会がなかった、巨匠フランク・ロイド・ライトによる設計の自由学園明日館だ。 無数の直線が交差して生み出される幾

          自由学園明日館にて理性を失う。

          梅雨の最中の野外フェス。

          小さな野外フェスが今年も梅雨の只中に開催された。 今回もデジタル一眼とフィルムカメラの2台持ちで臨む。 重たいし、小雨が降ってるし、未舗装の足元は存分にぬかるんでいて時折足を取られるけれど、とにかく絵になる場所だから譲れない。本当はもう一台持って行ったっていいくらい。いろんなフォーマットで収めたくなる。 見上げれば目も覚めるような曇天、時折思い出したように落ちてくる雨粒。一方、地上にはご機嫌な音楽。淹れたての珈琲と冷えたビール、ご飯の匂い。寒くも暑くもなく、日にも灼けず、

          梅雨の最中の野外フェス。

          悪魔のささやき。

          先日カメラ屋さんにフィルムの現像をお願いしに行ったところ、お店のダンナが「来週、新しいフィルムがいろいろ入ってきますぜ。」とニヤリとした。

          悪魔のささやき。

          母帰る。

          親類の葬儀に参列するため、母が珍しく関東方面へやってくると言う。こちらへ来る際には親類の車に便乗させてもらうが葬儀が済んだらわたしが暮らす町のほど近くに住む叔母のところへ一泊してから一人で帰るとのこと。それじゃ帰る前に一緒にお昼ご飯でもどう、その後新幹線の駅まで送るよ、と声をかけてみると、本当?うれしい!と母は予想以上に喜んだ。聞けば葬儀参列のためだけに関東へやって来るのはひどく気が重かったらしい。生まれてこのかた故郷を一度も離れることなく、交通手段といえば自動車が当然の地方

          トキメキシリーズNo.29〜デコイ風箸置き〜

          トキメキシリーズ更新。 トキメキNo.29 〜デコイ風箸置き〜 箸置きなるものを使ったことがない。 外食の際にはよく見かけるけれど、自宅には一度も存在したことがない。 箸置きにさほど心動かされることなく生きてきたわたしがある日出逢ってしまったのが今回の一品だ。 クワー(鳥の鳴き声風)カワユイ! カモ?ガン?を象ったデコイ風の箸置きである。 ボディは深い焦げ茶色、差し色は深いオレンジ色という絶妙な温かみのある組み合わせで塗られていて、きょとんとした表情にもトキメく。

          トキメキシリーズNo.29〜デコイ風箸置き〜

          東京ラプソディー。

          たのしみやこ こいのみやこ ゆめのPARADISEよ 花の東京!

          東京ラプソディー。