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トキメキシリーズNo.30〜昭和の箱入り娘・MITTIのほうろう鍋〜

トキメキシリーズ更新。

「トキメキシリーズ」とは、リサイクルショップもしくは自治体のリサイクルセンターを徘徊して連れ帰ってきた逸品たちをフィルムカメラで撮影し、可能な限り褒めたたえ、買い物の正当化を試みようとする目論見。

トキメキNo.30〜MITTIのほうろう鍋〜

ほうろう製品が好きである。
角張ってない、やさしくてぽってりとした風情。ほうろうってなんなんだろうとあらためて調べてみた。

ほうろう(琺瑯)は、金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材です。
強いけれどサビやすい鉄と、美しいけれどもろいガラスを結合させ、
強くて美しい両者の長所を活かした複合材料と言えます。
その歴史は、紀元前1300年頃につくられた古代エジプト・ツタンカーメン王の黄金マスクが最初期のものといわれ
この時代のほうろうは、現在一般的に使われている鉄ほうろうとは異なり、
金・銀の金属にガラスを加工したもので、いわゆる金細工工芸に類似した一種の七宝でした。
日本での実用品化は明治時代とされています。

野田琺瑯ウェブサイトより引用

異なる強さを持つ2つの材質のロマンティックな結合。しかもツタンカーメンの黄金のマスクもほうろうの一種だったなんて、なおさら気に入った!

そんな紀元前からの長い長い歴史を持つほうろうの新たな(でも昔の)お鍋が我が家へやってきた。


MITTI-HORO(ミッチホーロー)という商品名が大きく書かれた箱に入ってやってきた、正真正銘の箱入り娘。
箱の配色やカタカナフォントが実に昭和である。

ミッチホーロー製品の中でも今回手に入れたのは「マジョリカ」というシリーズだったよう。レンズの都合によりヨリきれておりませんが、お鍋のイラストの脇に貼られたマジョリカステッカーがこれまたトキメキの可愛さ♪



そしてジャジャーン。
なんとステキなブルーでしょう。そしてお花模様はまさにマジョリカ!
ほぼ同サイズの野田琺瑯の両手鍋をすでに持ってはいるけど気にしない!

説明書もちゃんと入っていた。イメージキャラクターは柏木由紀子さん。柏木由紀さんではありませんよ。坂本九ちゃんの奥様であり、綺麗な女優さんです。確かわたしが小学生の頃、まだ独身だった叔母がこんな髪型してたっけ。。

これまたレンズの都合でヨリ切れずよく見えないとは思いますが、三つ折りの説明書を開くと現れるイラストが素朴であたたかくてステキなタッチ。商品のコピーは、「アツアツを食卓へそっくりそのまま」。
昭和の箱入り娘、深窓のご令嬢がいよいよ我が家の台所へお出ましの時がやってきました。やっぱりトキメキは正義なのだ。

一点800円也。

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