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撮る将・撮る碁入門

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囲碁・将棋のイベントで失敗を減らすための知識をまとめています
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2018年9月の記事一覧

撮る将・撮る碁入門(撮影総集編)

撮る将・撮る碁入門(撮影総集編)

これまで囲碁・将棋イベントの撮影について色々書いてきました。
ひと段落したので総集編として、イベントで撮影するために何をして何に気を付ける必要があるのかを、時系列で書いていきたいと思います。

前日までに
(1)操作方法の確認
 ・シャッター速度優先モード・マニュアル(絞りもシャッタ速度も自分で
  決める)モードへの切り替え方法
 ・シャッタースピードの変更方法
 ・絞りの変更方法
 ・ホワイト

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撮る将・撮る碁入門(「しっくりこない」の正体:構図の話)

撮る将・撮る碁入門(「しっくりこない」の正体:構図の話)

囲碁・将棋イベントは椅子に座って同じ場所から撮ることが多いため、ただでさえ単調になりがちです。構図を意識することである程度は単調さを回避することができるかもしれません。

「単調」の容疑者:主題が常に真ん中にいる
何気なく撮ると写真の中心に撮りたいもの(主題)が来ることが多いです。

「日の丸構図」と呼ばれる構図で決して悪い訳ではないのですが、こればかりではやはり単調になってしまいます。

おすす

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撮る将・撮る碁入門(「しっくりこない」の正体:構図の前の話)

撮る将・撮る碁入門(「しっくりこない」の正体:構図の前の話)

今回から構図の話をしていきます。
色んな構図のパターンがあり、それらを上手く使い分ける事でバリエーション豊富な写真が楽しめる訳ですが今回はそれらに共通する基本的な部分の話を。

百聞は一見にしかず
まずはこの写真を見てください。何か違和感を感じますか?

そう、囲碁と将棋の棋士が並んでる!…今回はそういう話ではないです。

この写真はかなり右に傾いています。水平が取れていない写真は漠然とした違和感

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撮る将・撮る碁入門(「しっくりこない」の正体:色・ホワイトバランス)

撮る将・撮る碁入門(「しっくりこない」の正体:色・ホワイトバランス)

サブタイトルを見て中山美穂とか竹内まりあとか思った人は同世代ですね(^ω^)

前回までで適切に露出(明るさ)とピントが調整され、写真としての体裁は整いました。それでも「前回のイベントに比べて今回の写真は何かしっくりこない」とか「あの写真みたいに綺麗に見えない」といった場合があるかもしれません。

今回からは「しっくりこない」写真の原因と対策を私が分かる範囲でお伝えしようと思います。

今回は「ホ

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撮る将・撮る碁入門(ピントを合わせろ!:被写界深度再び)

撮る将・撮る碁入門(ピントを合わせろ!:被写界深度再び)

前回ピントに関する説明をしましたが、これは被写体が一人の時を前提にしていました。これが二人以上になるとピントが合う範囲(被写界深度)について気にしておく必要があります。

絞りの説明の時に書いたように絞りを絞ると被写界深度が深く(ピントが合う範囲が広く)なります。絞り以外にも被写界深度に影響を与える要素があります。まとめると下図の通りになります。

どうしてこうなるのかは大変難しい(※)ので省きま

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