三分割

撮る将・撮る碁入門(「しっくりこない」の正体:構図の話)

囲碁・将棋イベントは椅子に座って同じ場所から撮ることが多いため、ただでさえ単調になりがちです。構図を意識することである程度は単調さを回避することができるかもしれません。

「単調」の容疑者:主題が常に真ん中にいる

何気なく撮ると写真の中心に撮りたいもの(主題)が来ることが多いです。

「日の丸構図」と呼ばれる構図で決して悪い訳ではないのですが、こればかりではやはり単調になってしまいます。

おすすめの構図「三分割構図」

私が普段よく使っているのが「三分割構図」です。画面を縦横3分割した交点に撮りたいもの(主題)を持ってくるようにします。

実際のイベント写真だと、このような感じになります。
交点に来るのは顔の中心でも、目でも構いません。あくまで目安なのでおおらかにいきましょう。

カメラによっては画面に3分割された線がガイドとして表示される機能を持っている場合があります。あれば使ってみるととても便利です。

構図に関してはネットを調べれば色々出てくると思うので興味がある方は調べてみてください。
ちなみに私は3分割以外は意識して使ってません(笑)

変化のつけかた

同じ3分割構図でもズームレンズであれば、思い切ってアップにしたり逆に引いてみたりすれば違う雰囲気が出ます。

また意図的に思いっきり斜めにして撮ってみる、可能な限り低いアングルから撮ってみるといった工夫も考えられます。
他の方の迷惑にならない範囲で色々試してみてください。

大事な話

写真を撮る時には「何を撮りたいか」と同じくらい「何を撮らないか」を意識すると、撮る写真が変わってくるかもしれません。主題以外に目立つものがあると注意が分散されがちなので、なるべく写さないという考え方です。

例えば「対局姿」を撮りたいのであれば、盤の一部でも写っていればそうだと分かります。全部を写すことで他の余計なものが写ってしまうなら、必ずしも全部写す必要はありません

他にも「表情」が撮りたいのであれば必ずしも後頭部は必要ありません。

逆に周囲に注意が分散されそうな存在がなければ、思い切って引いてみましょう。囲碁・将棋のイベントでそういう機会はなかなか無いので貴重です。

私の好きな構図

「人物の視線の先を広く空ける」形がお気に入りでよく使います。
3分割構図の右に左を向いている人を置く要領です。

撮り方に関する話題はこれで終了です。思ったより随分と長くなってしまいました。

次回は総集編として、これまで紹介した撮影のために何をするか・何を気を付けるかをイベント前日からの時系列でまとめてみようと思います。

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