見出し画像

思い出「上野が見る夢2」

展示用

【アメ横に初潜入】


10歳の時
自転車に乗り
上野までよく遊びに行っていた。

この時
上野で行く事が出来た場所は
バイク屋と上野駅とヤマシロ屋。

アメ横にも行ってみたかったけど
いつ見ても凄い人混みで
入る事が怖かった。

でも行きたいと言う気持ちが
だんだん膨れ上がってきて
ある日アメ横に行ってみようと決断した。

俺は
「こんな通勤ラッシュみたいな場所に
俺のが入ると出られなくなるかも」
そう感じて怖かった。

しかし
このアメ横の中に何があるのか
凄く興味が湧いて気持ちが我慢できない。

そして俺は
勇気をもってアメ横に突撃してみた。

画像1

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【巨大な魚】


アメ横に入ると
波に飲まれた様に1方向にしか進めない。

両脇にあるお店を見たかったけど
人の波が凄くて全然近づけない。

でも
人の流れにうまく乗って
徐々に店に近づいて行った。

そしてやっと到着したお店は
大きいマグロ丸々1匹
屋根につるして売っている店だった!
(ノ・ω・)ノオオオォォォ-

俺は
生まれて初めて見るマグロの大きさに
凄く驚き見入ってしまう。
おぉ♪(ノ)’∀`(ヾ)

でも
すぐに人の波にさらわれて
移動させられてしまった。

そして
もっと他のお店も見たくて
一生懸命人混みをかき分け
脇のお店に近づいて行く。

画像2

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【とろける鮭】


アメ横を漂流しながら
次に到着できたお店も魚屋だった。

このお店には
大きな鮭が丸々1匹
天井からたくさん吊るされてた。

しかもこの魚屋は
鮭の試食が置いてある!

この鮭を食べたくなり
お店のおじさんに
「これ食べても良い?」
そう大声で頼んでみた。

そしたらそのおじさんは
「良いよ!食べてみな!」
そう笑顔で言ってくれた!
(・∀・)イイヨイイヨー!

俺は
早速その鮭を食べてみたら
なんと!口の中で解けるジャマイカ!
オォォー!!w(*゚ロ゚*)!!!

俺が
こんなとろける鮭を食べたのは
生まれて初めてだった!

画像4

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【電車のガード下】


俺は
今まで少し焦がした
硬い鮭しか食べた事が無かった。

一瞬本当にこれが鮭かと疑ったが
確かに鮭の味がしてビックリした!
(@_@;)スゴクオイシイ

そして俺は
この感動を店員のおじさんに伝える為
満面の笑みで「ありがとう!」と伝えた!
サンキュ──ヾ(*'∀`*)ノ──♪

この後
もっと他のお店にも行きたくなり
また人の波に乗って移動していった。

そして今度は
やっと人混みをかき分けてたどり着いた場所が
電車のガード下に並ぶ商店街だった。

この電車のガード下は
メイン通りより全然空いていて移動しやすい。

ここには
貴金属の宝石店や
革製品のお店がたくさんあった。

画像3

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【革製品の値段】


この中で俺が凄く興味持てた場所は
革製品を売っているお店だった。

この革の匂いが凄く良い臭いで
よく解らないけど
革細工その物を見ただけで興奮した。
+ (o゚・∀・) + ワクワクテカテカ +

俺は
この場所に来たおかげで
革製品が一気に好きになってしまう。

でも
革ジャンの値段が15万円とかして
値段の高さが異常に感じてしまった。

その他にも
革に絵が掘られたカービングのカバンは
1個20万円とかする。
(;゚Д゚)タカスギル

この
異常な値段の高さの意味が解らない。

俺は
宝石なんて付いてないのに
なんでこんなに値段が高いのか聞いてみた。

画像5

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【革細工】


この異常な革製品の値段高さは
9割技術的工賃だと言う。

俺は
この商売方法をしている事が不思議に思い
「そんなアコギな値付けで商売成り立つの?!」
そう聞いてみた。

そうしたら店員が
「革細工なんてやる人が少なくて
圧倒的に物量が少ないんだよ」
そう答えていた。

俺は
この時お金儲けの匂いをプンプン感じた。
( ̄皿 ̄)ケケケ!

そして
「革製品を好きになれたし
将来革細工で一儲けしよう!」
そう決意するのであった!

このお店があった
電車のガード下商店街には
貴金属店も多数あったけど
あまり興味が湧いてこなかった。

なぜか俺は
革細工しか興味を持てなかった。

画像6

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【男のオアシス】


この後さらに奥に進む為
また人混みの波に乗って
みんなと同じ方向に進んでいった。

さらに奥に進むと
立ち飲み屋が永遠に並んでいる。

そこで飲んでいる親父たちは
綺麗な夕日に赤く染まって
満面の笑みで笑いながら楽く飲んでいた。
ヾ(●・▽・●)ノわはは♪ヾ(●・▽・●)ノわはは♪

俺は
その姿を見て
「ここが父親がよく話している
男んのオアシスなんだ!」
そう感じる事が出来た。

この場所の匂いは
タバコ臭くて酒臭くて
しょうゆを焼いた
凄く美味しそうな匂いが立ち込める場所。

以前いた三郷には
居酒屋なんてなく
屋台か焼肉屋しかなかった。

俺は
東京の気軽さに自由を感じ
都会の便利さに感動した。
スゴイw( ̄o ̄)w オオー!

画像7

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【セレブの世界】


俺は
この居酒屋街で
大人達の社会の一端を感た。

そして俺の様な
子供の俺の居場所がない気がしてきて
急いでこの場所から離れて行った。

さらに奥に進むと
アメ横から出てしまい
目の前に松坂屋があった!

俺は
この松坂屋に1回だけ来た事がある。

「確か母親が友達の結婚式に行く為に
ドレスをレンタルしに来た時だ!」
(゚◇゚)。oO(オモイダシタ!)

このとき松坂屋に来て
あまりの豪華なデパートで
すごく緊張した記憶がある。

その大金持ちの大人だけが行ける
高級百貨店が目の前にあった!
Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

画像8

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓




【神々の世界】


俺は
お金持ちの高級デパート松坂屋を
目の前に発見して嬉しくなり
走って向かって行った。

そして入り口に来たら
凄く高級な店内の香りがして
とても子供1人で入れる雰囲気じゃない。
モジ((´ω`*)(*´ω`))モジ

俺は
店内をよだれを垂らして覗いてみて
この別世界に入れない事を知り
いじけて戻って行った。

この日
上野のアメ横に生れて初めて来て
凄くワクワクした。

でも
まだまだ探索しきれていないから
今度また来て行ってない所に行ってみたい。

この時
もう夕方の5時頃になっていたので
門限の6時に間に合う為に帰る事にした。

次来る時は
10歳用のスーツを着て
松坂屋にでも行ってみたいものだ。

画像9


サポートしてくれたら 明日食べる もやしを買う事ができます((+_+)) よろしくお願いします( ゚Д゚)