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「プチメモリー」

展示用3500_edited

【初対面】


2歳半の時
西川口にある
12畳1間の1Kにの
ボロアパートに住んでいた。

このアパートは
家賃1万5千円の格安物件で
風呂無し共同トイレの場所。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

俺は
このアパート1階の
1番手前の部屋に住んでた。

そして
1番奥の部屋には
大学受験をする為に引っ越してきた
18歳のお姉さんが住んでいた。

この人は
豊田さんと言う人で
アルバイトと仕送りで
生活してたらしい。

豊田さんと仲良くなれたのは
豊田さんが引っ越してきた時
挨拶しに来てくれたか。

この時母親が
家の中に入れて一緒にお茶して
何か楽しく話してた。
(´∀`*)ウフフ

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【お嬢様】


母親達の会話を聞いてると
ここに引っ越してきた事で
話が盛り上がってた。
(*´-∀-)フフフッ

その話の中で
少し覚えているのが
豊田さんがここに
引っ越してきた理由だった。

豊田さんの実家は
山奥に家があり
街に買い出しに行くにも
片道1時間位かかるらしい。

そんな田舎だから
日々の生活が不便で
それだけで時間が取られてしまい
勉強する暇が無かったと言う。

でもそれ以上に
便利な街で暮らしてみたくて
上京してきたとそうだ。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

しかし豊田さんの実家は
山をたくさん持ってて
かなりの大地主とも言ってた。

なのできっと
木材の販売や
田んぼや畑の収穫物を売って
大儲けしてたに違いない。

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【遊び場所】


この頃の俺は
凄く人見知りで
家族以外に抱っこされたり
おんぶされたりするのが嫌い。

それは
家族が見てる前で他人に甘えると
何故か家族に嫌われる気がして
嫌な気分になってた。

でも豊田さんは
何故か抱っこやおんぶされても
不思議と全然平気だった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

そんな豊田さんの事を俺は
「とよちゃん」と呼んで
よくプラレールを持って
1人で遊びに行った。

と世ちゃんの家で
気が済むまで遊んでもらうと
いつもそのまま寝てしまった。
(*´Д`*)スヤスヤ

するととよちゃんが
毎回俺を抱っこして
家まで連れてきてくれる。

でも家に到着すると
何故か目が覚めてしまい
とよちゃんに抱っこされた状態で
母親の顔が見えた。

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【荷物係】


俺は
この時の母親の顔を見て
「とよちゃんに甘えてても
全然怒ってない」そう感じた。

この事で安心できた俺は
「とよちゃんになら
甘えても大丈夫なんだ」
そう思えるようになった。

そして人見知りの俺は
とよちゃんになら甘えられて
遊びに行くのも楽しくなった。
ヾ(*´∀`*)ノ

とよちゃんは
俺が遊びに行くと勉強の手を止め
いつも優先して遊んでくれる。

そんな事もあり母親は
とよちゃんが凄く良い人だと感じ
親友になっていた。

買い物に行くとき母親は
よくお茶しに行こうと
とよちゃんを誘って出かけてた。
(*ノ∀`*)ウフフ♪

この時俺は
いつもとよちゃんに抱っこをねだり
母親がとよちゃんの荷物と
自分の荷物を持つ羽目になった。

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【雑談日和】


母親は
買い物帰りの荷物が多いせいか
とよちゃんとまっすぐ家に戻り
喫茶店とかに寄った記憶がない。

そして家に荷物を置いて
母親達ととよちゃんは
目の前の公園に俺と行き
缶コーヒー片手に雑談し始める。

そして俺は
砂場で遊び始め
全身砂だらけ泥だらけになって
砂の山を作ってた。

たまに買い物以外にも
とよちゃんと母親は
俺を連れて家の前の
電車の見える場所によく行ってた。

俺の住んでたアパートは
駅から5分の線路脇にあり
深夜まで電車の音が鳴り響く
うるさい場所。

しかし我々家族は
こんな騒音にもすぐ慣れて
気にしなくなってた。
<(`^´)>ヘイキ

なので少し歩いて行けば
大きな西川口駅に行けて
電車がたくさんあるのが見れる。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

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【唯一の楽しみ】


とよちゃんと母親は
この電車の見える場所に
俺を連れてきてくれて
ここでも永遠立ち話をしてた。

この時の俺は
とよちゃんに抱っこされ
ずっと電車の行き来を眺めてて
それが何故か全然飽きない。

そして母親は
夕方までたっぷり雑談すると
家に帰って夕飯の支度をする。

とよちゃんも家に帰り
夕飯を食べて
深夜まで勉強すると言ってた。
ε-(・д・`;)フゥ…

たまに
とよちゃんの家に遊びに行くと
いない時があった。
(´・д・`)ショボーン

この時母親に
「何でいないの?」と聞くと
「お仕事だからいないのよ」
そう答えてた。

この頃の母親は
全然俺と遊んでくれなかったので
とよちゃんと遊ぶ楽しみが無くなり
よく泣きわめいてしまってた。

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