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「雲煙のサンマ」




【枯れ葉焼き】


8歳の時
団地の道に溜まりまくった枯れ葉を
清掃人のお爺ちゃんが集めまくり
公園の一角で枯れ葉焼きをしてた。

枯れ葉焼きの時
周りの子供が数人集まり
炎が立つ光景が珍しく
みんな周りに集まってくる。

俺ものその輪の中に入り
みんなと楽しく雑談をしながら
冬の寒さで冷えた体を温め
ポカポカ気分で気持ち良くなってた
( ´ー`)フゥー...

そんなとき上級生の女子が
「ここでサツマイモ焼けば
美味しく焼けるんじゃない?」
そうお爺ちゃんに提案してみた。

するとお爺ちゃんは
「焼いて良いよ」と快く承諾し
来週みんなでサツマイモを持ち寄り
焼き芋パーティーをする事になる!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

そして家に帰った俺は
母親に「来週の枯れ葉焼きで
焼き芋作るから買っておいて!」
と頼んでおいた。

しかしこの時の母親は
ちょうど昼寝してる時だったので
寝ぼけ眼で返事をしてたから
覚えてるかちょっと心配になった


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【焼き芋パーティー】


そして翌週の枯れ葉焼きの日
母親に頼んでおいたサツマイモを
買ってきてくれたか聞いてみると
「なにそれ?」と言われた!

それを聞いた俺は
「頼んだのに何で買ってないの!」
と言って俺だけ仲間外れになる事に
ものすごく焦ってしまった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

すると母親が
「なら今日特売で売って魚を
少し多めに買ってきたから
これ持って行きなさい」と渡される

その渡された1匹の魚は
あの煙がモクモク出まくるサンマで
「この魚やばいな」と一瞬思ったが
仲間外れが嫌で持って行く事にした

そしてサンマをアルミホイルで巻き
枯れ葉焼きの場所に行くと
まだ枯れ葉を集めきれてなくて
枯れ葉焼きが始まってない。

なので枯れ葉を集められた山に
とりあえずサンマを入れて
枯れ葉焼きが始まるのを
ワクワクしながら待った。

その後やっと枯れ葉焼きが始まり
みんなが入れたさつまいもと
俺が入れたサンマが焼かれていき
食べるのが楽しみで仕方なくなる。
(*´-∀-)フフフッ


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【サンマの煙】


枯れ葉焼きでしばらく焼いてると
俺の心配が的中し凄い煙が出始め
さんまの臭いが辺り一帯に広がり
近くの団地まで巻き込み始めた!
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ

するとみんな「くせー!」と言って
枯れ葉焼きから離れて行き
とりあえず食材が焼けるまで
避難する事になってしまう。

近くの団地の人達は
さんまの煙に慣れてるようで
みんな何も言わず窓を閉め出し
サンマ対策をしてた。

そして焼きあがった頃
お爺ちゃんが枯れ葉焼き現場に行き
みんなの食材を取り出してみると
美味しそうにきちんと焼けてる!

早速食べてみるとみんなが
「サツマイモにサンマの味が付いて
変な味する~」そう言われて俺は
「ごめんなさい~」と謝った。
(ノД`)・゜・。

でもサンマ味が付いたサツマイモは
味がそんなに奥に浸透してない様で
みんな普通に食べられたけど
「サンマ絶対ダメ!」と叱られた。

翌日学校に行くと
突然女子たちに囲まれ「昨日家に
臭いサンマの煙が入って来たよ!」
と責められてここでも謝りまくった
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ



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