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頭で考えるだけじゃなくて

星野文紘・渡辺清乃「野性の力を取り戻せ」を読みました。

年越しはわけあって、自室に引きこもり生活です。そんな中で読みたくなったのが、山伏修行を疑似体験するような本書です。キャリアコンサルタントの渡辺氏と、山伏の先達である星野氏との対談で構成されています。

私が選んだポイントは以下の3点。

①頭で考えることの限界
→いざ決断という時、感じる知性、直感の強い人がうまくいっている。

②自然の中で気づいたことは本質。
→人から教えられたことというのはつくられたもの。修験道では人間は自然の一部という発想。そこで起こることを「うけたもう」。自然にすべてを委ねる。

③感じたまま動く
→現代社会は「なにか役に立っていないと意味がない」というすべて利益を結びつける。それには限界がある。
良い直感を生み出すようになるには、「今したいことをやる」。
「これをすれば、○○が得られる」ではなくて、「楽しいから」「やりたいから」「おもしろいから」やる。

私の感想

上記①について
仕事で経営者が決断するのも、データや理屈でない「直感」が働くように思います。それを感じるには、知識を増やすんじゃなくて、体の感覚。
山を歩く修験道の修行で、それが研ぎ澄まされるのかもしえません。

上記②について
山伏の修行は、自己紹介もせずに、しゃべらずに、ひたすら山を歩くとのこと。肩書とか、勉強したこととか、そんなものは見せずに、自分と向き合って気づくこと。それは本質的なものだと思います。

上記③について
私にはプライベートの時間も「何か役に立っていないと意味がない」という焦りのようなものがあることに気づきました。
自然の中で歩いて、楽しい。それでいいじゃないか。
何か仕事の能力アップにつながっていないといけないのか。
また家から出られるようになったら、山を歩くのが楽しみになりました。

ありがとうございました。



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