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「賢い消費者」について考える⑥


前回の記事では「その5」と称して
【自分の幸せを自分で決めることができる】ことを、いくつかある賢い消費者の条件の一つとしてお話させていただきました。

【賢い消費者】とは
自分が「賢い消費者」というワードに出会ったのは中学校の家庭科の授業でした。今思うと中学生でこの言葉に出会えたのは幸運だったなと感じます。
 
 物の価値や質を見抜けない消費者のままだと搾取をされたり、知らないうちに健康を害したり、幸せな人生を歩んでいくのに余計なハードルが増えてしまう。だから本質を見抜ける力をもった「賢い消費者」になりなさい。そのように教えてもらったことを今でも覚えています。そこから賢い消費者とはどんな消費者なのか自分なりに考えてきました。

 世の中に適応しながら逞しく生きていける=健康で幸せになっていける「賢い消費者」に繋がりそうな項目を複数回に分けて挙げていきます。

その6

【倫理的な消費ができる】

 地域活性化や雇用なども含みつつ、人、社会、環境などに配慮した消費行動のことをさして、消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うことをエシカル(倫理的な:ethical)消費と言います。

 
【配慮の対象は多岐に渡ります。】
 障がい者支援につながる商品、フェアトレード商品、寄付付きの商品(植樹されるなど)、エコ商品・リサイクル商品・資源保護等に関する認証がある商品(環境に配慮)地産地消ができる商品、被災地の支援ができる商品など

 私たちが今までの生活の中で当たり前のように享受してきた「安さ」や「便利さ」などの恩恵には環境への負荷という大きな代償がありました。

 ゴミを出すときに自分の出すゴミの多さに愕然としたことはありませんか?
特に日本は過剰包装が取り沙汰されて久しいです。自分が便利な生活をできる裏側には代償があるのだと考えさせられます。

 衛生面の確保のためにある程度の包装は必要だと考えられていますが、ゴミ削減への大きな一手として、近い将来自分でタッパー的な何かを持って買い物にいくことが主流になるかもしれません。
 
 最近ではクラウドファウンディングなどに代表される、「ストーリー」に共感して物品やサービスを購入する人が増えてきました。

 自然災害によって被害を受けた農家さんや、事業者の人を応援する購入も増えてきました。自分の購買活動で人を助けるという感覚が浸透してきていると思いますし、世の中のトレンドもそのような方向に向かっていると思います。
自分の購買行動を通して、人の役に立つことがどんどん主流になっていくと世の中グッと変わるんでしょうね!
これからが楽しみです。
  

賢い消費者は
○消費活動を通じて社会的課題の解決に貢献

○商品やサービスの選択に「安全」「安心」「品質」「価格」に「 倫理的消費」
 の軸が入る

 やはり自分だけのことを考えて消費行動をするのではなく他者のことを考えて行動消費できる消費者は賢い消費者の要件の一つかなと感じます。



 あなたが思う「賢い消費者」とはどんな消費者ですか?

                             

サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。