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4.自分にとっての幸せとは?

■自分を頼って仕事が回ってきたことの嬉しさ
 今日もこのカフェに足が向いた。初めてカウンター席に座ってみた。ここでは、障害と病気を持ったマスターが、香り豊かなコーヒーを1杯ずつ目の前で丁寧にドリップしてくれる。
 先日は、心の余裕や生活に潤いを感じていない自分に気づかされた。あの日は、職場に戻っても仕事があることがちょっと嬉しかった。普段だったら、仕事依頼のメールを見るのさえイヤなのだが、違う見方をすれば、私を頼って仕事が回ってきたのだと。残業して遅い時間に帰った自宅でも、好きなアーティストのDVDを見ながら起きて待っている妻の後ろ姿を見て、感謝の気持ちが湧き上がった。 
 驚いたのは、大学生の娘に「いつもより楽しそう」と私の深層心理を言い当てられたことだ。彼女は人に対する感性が豊かだ。何げないこういう毎日が、実は幸せに満ちた時間なのだ。いまの自分を、どういう視点で見るか、という発想力を、あのマスターに気づかされた。

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読売新聞ヨミドクターでは読みやすさが定評。その連載内容を含め、今日からできるアイデアが満載。もしかしたら、あなたの人生が、生き方が変わるかもしれません。

和モダンカフェ。マスターとの会話。マスターは患者の立場から今の医療をうまく活用しているノウハウを、コーヒーとともにあなたに教えてくれる。「…

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