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ただの散歩が食材の収穫となり晩ごはんが華やいだ

デスクワークの時間が多くなると全身がコチコチになりますよね。
みなさんはたまに歩いたりしていますか?

できるだけ歩きたい、そうは思っていても一旦座ってしまったらなかなか歩き出そうという決断がしにくくなります。
パソコンで文章を綴る生活を始めてからしばらく経って、膝がとても痛くなり肘から先が慢性的にこるようになりました。
このままでは良くない。
強くそう思った時はまだ末っ子が幼稚園に通っていて、送迎の往復1時間半の歩きにプラスしてまだみんなが眠っている早朝に頑張って歩いたり走ったりしていました。
雨の日も傘を差しながら、風雪の日も全身装備万全で。
「毎日」という目標をしっかりと掲げて動いていました。

そうこうしているうちに娘が小学校に入学し、園の送迎を兼ねた歩きタイムがなくなりました。
それでも早朝の歩きは日課になっていて歩かないと気持ち悪いくらいのストイックさがまだ残っていました。
しかしそれは今完全に消え失せています。
四捨五入して50代、このまま動かない生活を続けることになんのいいこともない。
歩こう。
そうは思っていても一旦座ってしま・・・・・・・・。

座面に伸びてくるサボり根をサクッと処理して、歩きましょ。春だしね。

昨日は雲ひとつない晴天のもと、近くの土手沿いを小一時間歩きました。
まだまだ歩けそうだったけど夕飯の支度もあるし帰ろうかな。
そう思ってふと土手の方を、見るともなく見たんです。
草とは違う雰囲気のグリーンの植物がヒラヒラと揺れていました。
たぶん、よく見たとしても草だねで済ましてしまう人が大半だと思います。
これは完全に私の食材嗅覚でしょうね。
行きしなに通っていたその道端からちょっと下がった、草やら枯れ木やらでごちゃっとしている土手のそこ。
枯れ枝のようなものがチクチク刺さるそこを行きましたよ。

アサツキゲット。

のびるは去年の春にこれまた違う散歩コースで群生している箇所を発見していたのですが、こんなにもきれいなアサツキポイントは始めて見ました。
土手のわりと下がったところなので、おそらくワンちゃんコースではないと思います。
今晩いただけそうな量だけ採って帰路に。

あと10秒で玄関だというときに、正面から若いママが赤ちゃんを抱っこしてニコニコと近づいてきました。
私はイヤホンから聞こえるチュートリアルさんの漫才をニタニタしながら聞き、片手には先ほど土手から頂戴してきた根っこぼうぼうの新鮮なアサツキ。
挨拶できる距離に近づくまで知り合いのママさんだと認識できず、目が合った時には漫才を止める隙もアサツキを隠す隙もありませんでした。
漫才を耳へ垂れ流しつつ根っこボーボーアサツキを握りしめたままの私はママと赤ちゃんに挨拶をしました。いつもと何も変わらないテンションで。

「あそこの土手にアサツキが生えてたんですよ!」

という内容の会話がすんなり成立するとは思えない、という咄嗟の判断は良かったのではないでしょうか。

そんなアサツキですが、夜ごはんではおいなりさんの具材として華やかな変身を遂げました。
小ネギとそっくりだけど小ネギほどの臭いはなくそれは爽やかにシラスとコラボです。

おいなりさんは年に2回も作らないくらい作りませんが、前回のおいなりさん作りが我が家の中でちょっとトラウマになってまして。
油揚げに酢飯をぎゅうぎゅうに詰めすぎてムチムチパンパンの、そんなに大きく見えないのに食べたら息が詰まりそうになる、という代物になってしまったのです。
あげさんに酢飯を詰めるの、むずいよね。

今回は同じミスを犯さないように、まずあげさんの大きさを前回の半分にしました。
そこに詰める酢飯も、直接あげさんに詰めていくのではなくあらかじめ小さく等分にした酢飯を軽く握っておいて、大きさを確認してからあげさんの方を被せていくという方式です。
もしかして、これが従来のスタンダードなこしらえ方だったりします?
しかも改善できたようなできてないような…隙あらばムチムチに仕上げてしまうようですね。

お庭のよもぎの新芽も、美味しいおいなりさんに相成りました。





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