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子ども先生たちへの手紙(全掲載)

子どもが教える学校の鈴木です。
子ども達が自分の好きなこと、興味のあることをプレゼンする「自分授業」。これまで1年間の間に130名の子ども達がプレゼン(過去発表タイトルこちらから)をしてくれました。

その中には、とある公立小学校の6年1組2組の60名のみなさんも含まれています。彼らとの3ヶ月間のワークショップの最後に、私からお送りした手紙をここに掲載します。

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このメッセージは、子どもが教える学校に参加してくれたすべてのみなさん、そして参加はされていないけれど、今子どもであるすべてのみなさんに送りたい言葉です。

▼手紙はここから▼

〇〇小学校 六年一組・六年二組のみなさんへ

こんにちは、子どもが教える学校の鈴木です。みんなの「自分授業」の発表から約1週間が経ちました。本当に素晴らしい授業でしたね。その後、みんなが発表したゲームやアニメ、アイドルの情報にテレビなどで触れるたびに、みんなの顔、そしてメッセージやストーリーを鮮明に思い出しています。

今回、1組さんと2組さんで発表された授業は、全部で約60タイトルでした。当たり前ですが、同じものはありません。発表するテーマが同じものでも、そこに込められた思いは一人一人違うからです。昨年の10月から3ヶ月間、「自分言葉」というフレーズで向き合ってきた部分がまさにここです。

「自分はテーマの何に夢中になっているのか」
「それは自分のどんな経験とつながっているのか」

そんな自分だけの思いや経験は、他の誰のものとも異なります。ここがみんなの「自分らしさ」です。

今回の授業づくりのゴールは、発表ではありません。授業づくりを通して、みんなが「自分らしさ」にどれだけ気づけたが一番大切です。

自分がどんなことに夢中で、うれしくて、感動して、どんなことがくやしくて悲しくて・・・何を大事にしたいのか、ひとつでもそれらに気づいてもらえたらうれしいです。だって、それらに気づき、大事にしたいものを大事にできる人生って最高だと思いませんか。

そして、その自分の思いを人に伝えられた時、それこそが「伝わる力」となります。これから中学・高校、そして大人になっていく中で、みなさんはたくさんの人と出会います。その中で意見の異なる人と出会ったり、自分のことを理解してもらったり、時に協力してもらうこともたくさんあるはずです。その時に相手を動かすものは「自分の中で大事にしている思い」だからです。情報はインターネットであふれる時代だからこそ、この部分が相手を動かします。

とはいえ、思いを誰かに伝えることは緊張するし、受け入れてもらえないのでは、そんな怖さは誰の中にもありますよね。でもみんなは、今回の発表を立派にやってのけました。ちょっとの伝える勇気と、そして相手の話をしっかり聞く姿勢があれば、大丈夫です。

当日発表ができなかった人も、これまで3ヶ月間自分自身に向き合ってきたことは、必ず自分の力になっているので安心してくださいね。

小学校生活もあと2カ月ですね。ぜひこの授業で見つけた自分言葉を使って、クラスのお友達とたくさん会話してみてくださいね。それは、中学校という新しい世界で、みんなが新たなお友達とつながる力に必ずなります。

3ヶ月間本当にありがとうございました。みんなが授業やワークシートで語ってくれた言葉を通して、私も本当にたくさんのことを学ばせていただきました。本当にみんな一人一人のことを先生だって、心から思っています。

たくさんの感謝をこめて。

2021年1月29日 子どもが教える学校

▲手紙ここまで▲


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