「自己ベスト」はイノベーションの敵!

おはようございます!

今、仲間の先生たちにメッセージを書いていて、ふと思いました。

「自己ベスト」

これ、自分は、あんまり好きじゃないな、って。


「自己ベスト」それは、イノベーション(変革)を阻む言葉だ。僕は、そう思います。


要は、今の自分のまま、MAXを狙う、それが自己ベストです。
冒険はナシ、努力はある。

これってすっごく、心地よくないですか?

だって、頭、使わなくていいんです。ひたすら、馬車馬のように働けば、今より少し「上」が狙えます。

大記録は、今までのやり方ではムリです。根本的に、やり方を変えなきゃならないけど、それには、死ぬほど頭を使います。

これ、ぜんぜん心地よくない。針のムシロの上に寝るようなもんです(笑)


それから、こんな心理が芽生えます。

ホントは、大記録を狙いたいけど、

「欲張って、失敗したら、今まで築いてきたものがなくなるかもな。そこまでリスクを冒したくない。だから、現状より、少しだけ上を狙おう!」

っていう心理です。

「ハイリスク・ハイリターン」が怖いから、「ローリスク・ローリターン」で手堅くまとめよう、っていう感じです。


どうやら、僕は、これがキライなみたい。

ああ、めんどくせえ性格!!(笑)


もちろん、大記録狙って、結果的に「自己ベスト」が出た。これなら大歓迎です。でも、最初から、自己ベスト狙いじゃ、ちょっとね。。。


僕は、ピアノ教室を経営していますが、普通にピアノ教室やって、生徒さんをたくさん集めよう。これが「自己ベスト狙い」。

これなら簡単。頭、使わなくてもできます(笑)

でも、未来に向かって、新しい教室の姿を提示しよう。

いや、どうせなら、音楽教育自体を刷新するような、教室を創ろう。

かといって、未来ばかり見すぎて今経営難に陥るわけにはいかない。だから、「今」と「未来」を両立するため、死ぬほど考える。これが、イノベーション。


その大切さを教えてくれたのが、生徒さんの小1、T君。

彼は、ピアノ史上有数の難曲、リストの「ラ・カンパネラ」を弾きたい!と言う。

彼の「自己ベスト」は、ブルグミュラーの「アラベスク」(初心者に人気の曲)だから、どエラく、差がありすぎる(笑)

そこで、彼は「まったく新しい方法」を考えついた。それは、手が届かないところを両手で弾く、という方法です!

そして、見事にイントロが弾けるようになりました↓


もちろん、全部弾けるようになるには年月がかかります。でも彼は、ここでの「イノベーション体験」を、今後の練習に生かしていくでしょう。


こどもは、基本、イノベーター(変革者)なんです。そこに、大人がブレーキかけちゃいけませんよね(笑)

オンライン音楽教室を運営する会社を経営しています。他に、ピアノの先生の学校学長、作曲家・ピアニスト、オーケストラ指揮者。最近、スポーツジムにハマってます!http://himawari.ishikawa.jp