行列に並んでいる間に何をすればいいのか
あ「皆さん、お疲れ様です。お悩み回収系ラジオ︎相談は回る、パーソナリティの綾部(あべ)です」
レ「お疲れ様です。秋山(レン)です」
あ「この番組では、回収してきた様々なお悩みについて2人で解決策を考えていきます」
レ「現在進行形の悩みから解決済みの悩みまでなんでも回収しますので、何かありましたら是非お寄せください」
あ「…はい。では始めに本の話をしたいと思います」
レ「待って。今日はちゃんとタイマーをかけよう」
あ「前回は話し過ぎたからね」
レ「どれくらいにする?」
あ「うーん…四分の一くらいには収めたほうがいいよね」
レ「じゃあ、これくらいで…はい、OKです」
あ「では、レンちゃんから本の紹介をお願いします」
レ「はい、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』です」
あ「これ、図書館で予約してたんだけど、ちょうど週末に旅行に行ってて受け取れなくて借りれなかったんだよね。良かった?」
レ「差別だったり貧困だったり重い話ではあるけど、子どもたちが残酷な世界の中で自分なりに考えて乗り越えて生きていることに希望を持てたというか…」
あ「大人が残酷なのはまだ耐えられるんだけど、子どもはなぁ…辛くなりそうだな」
レ「自分は差別されてるって思っていると、相手がそんなつもりなくても差別と受け取ってしまうこともあるし、助けたくてもそれが自尊心を傷つけるかもしれないし、難しいなって思った」
あ「やっぱり読むのやめようかな…」
レ「主人公の「ぼく」のお母さんが息子のことを書いている話なんだけど、そのお母さんがパワフルというかポジティブで、息子も優しくて逞しい子で冷静に物事を見ているから、暗い感じはないよ。前向きに考えさせられ…」
トコトコ♫トコトコ♫トコトコ♫〜
レ「あ、時間です」
あ「えぇっ!もう!?」
レ「冒頭の挨拶もあるから四分の一だとこれくらいなんだね。あべちゃんの本の紹介はどうしよう?」
あ「来週にする。こんなに短いなら交代で一冊ずつ紹介したほうがいいかな…。まぁ、それは後で考えるとして、本日のお悩みにいきます」
【お悩み】行列に並んでいる間、何をすればいいですか?
あ「うーむ…」
レ「私は行列に並ぶのが苦手だから…」
あ「私も。だから、何をするか以前にそもそも並ばないんだよ」
レ「そうなの。並んだ経験がほとんどなくて」
あ「都会の人は本当によく並ぶよね」
レ「田舎は並ぶようなことがないから」
あ「人気になるようなお店もないし」
レ「大きなイベントもないし」
あ「まず行列ができるほど人がいない」
レ「少子化でさらに過疎化が進んでいるし」
あ「逆を言えば、都会は人が多いからどうしても行列になってしまうってことなのかな」
レ「それもあるよね」
あ「美術館もさ、数ヶ月やってるのにずーーっと並んでて結局見れないまま終わるんだよね」
レ「数ヶ月開催しても土日に集中するから」
あ「並ぶ人はどういう気持ちで並ぶんだろう。私は見たかったものでも食べたかったものでも行列を見た瞬間に諦めようって思うんだけど」
レ「その人にとってどれくらい価値があるかだよね。長時間並ぶだけの価値があると思っているから並べる」
あ「そうか…。出町ふたばの大福を食べてみたいってずっと言ってるけど、私にとっては並ぶほどの価値はないってことなんだな」
レ「栗鹿子が一個100円で買えるってなったら並ぶ?」
あ「えーっ!?どうしよ…!どれくらい並ぶ…?」
レ「2時間」
あ「いやぁ…2時間はきついなぁ…でも1個100円…200円だったら並ばないかもしれないけど…天気が良くて暑くも寒くもない日だったら…。レンちゃん、一緒に並んでくれない?ランチ奢るから。栗鹿子も買ってあげる!」
レ「それだと安く買う意味がなくない…?」
あ「うーん…本を持って行って読んでればいいかな。アルバイトで一日中立っていたことを考えたら体力的にはそんなにきつくないはずだし」
レ「そうだ、並んでいる間に何をしてればいいかって話だった」
あ「1冊持っていけば2時間はもつよね」
レ「よほど引き込まれる本じゃないときついな…」
あ「確かに。面白くなかったら最悪だ。でも読んだことがある本ではそこまで夢中になれないし…」
レ「漫画にする?冊数が多くなるけど」
あ「10冊で2時間もつと思う?」
レ「文字が多いものなら大丈夫だと思う」
あ「ついに『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を読む時か」
レ「それでも200巻のうちの10巻くらいしか読めないんだね」
あ「200巻までの道のりは長い」
レ「それとも、面白くなかった時のリスクを考えていろんな漫画にしたほうがいいのか」
あ「読んだことない漫画を1冊ずつ借りてみるのもいいよね。続きを読みたくなる作品があれば今後の楽しみにもなるし」
レ「そうだね」
あ「レンちゃんだったら何をしてる?」
レ「私が並ぶってことは、1人ではないと思うし話が続かないような人とも並ばないはずだから、一緒にいる人と喋ってるかな」
あ「それが一番楽に過ごせそう。私たちも話してたら5〜6時間があっという間だもんね」
レ「座ってお茶を飲みながらだったら何時間でも大丈夫だけど…。散歩の途中で立ち話をしていると思えば耐えられるかな」
あ「あ、そろそろエンディングの時間ですね。…ということで、行列に並ぶ際には会話が弾む人を連れて行きましょう。もし誰も捕まらない時は新しい漫画を読んでみるのも良いと思います。ちなみに今の私のおすすめは『薬屋のひとりごと』です。それでは、また来週〜!」
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