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サイト設計の考え方と2023年のSEO(5年間地域情報サイトを運営しながらテストしたこと)

毎年年末に地域情報サイトを運営しながらテストしてきたことを書いて今年で5回目となりました。

今年は年末に間に合いませんでしたが、2023年のSEOで重要になってくると思うことや、これからアフィリエイトを始めようと思っている方に参考になるであろうことを書いていきます。

また過去に書いたものも一応読んでもらうと理解が深まると思います。ただし最初のものは、今では通用しないこと・古い情報もあるので、注意してください。

最後の「地域情報サイトの作り方と2022年のSEO(4年間地域情報サイトを運営しながらテストしたこと)」は先に読んでおいてもらわないと正確には伝わらない部分もあるので、出来れば先に読むことをおすすめします。

なお毎年、普通に有料noteとして販売していましたが、今回は月額マガジンのnoteのみでの発表となるので、前置きとか省略します。

何よりこのnoteを読んだからと言って、大きく稼げるものではありません。むしろ手間がかかるものです。

ただこれからアフィリエイト・ブログを使っての収益化を目指す人にはヒントになると思います。

このnoteの想定読者は「個人で全てサイト運営をしている人」です。

一部記事の外注化をしている人も対象ですが、法人で役割分担してサイト運営・ブログ運営をしている人を対象とはしていません


お詫び

内容に全く関係ありませんが、例年年末に書いていたこのシリーズのnote、今年は1月の中旬くらいになってしまいました。

理由は、肩こりというか、肩の痛みが非常にあり、長時間キーボードを打てない状態の日が年末から続いていました。

また男の更年期障害が発生しており、昨年の11月くらいから体調が悪い日が多かったことに起因しています。

寝汗すごい…

やっぱり健康が一番だな~としみじみ思った年末年始でした。

2023年のSEOで重要なこと

2023年のSEOで重要になることは、2つだと思っています。

その2つは下記のものです。

  1. 取り組むことの取捨選択・情報の取捨選択

  2. ユーザー行動

数年前、2016年くらいから2021年くらいまでは「検索意図」が非常に大切だ!という人が非常に多くいましたが、2022年くらいから「検索意図」が大切という人が少なくなってきたように感じます。

もちろん今でも検索意図は非常に大切ですが、それ以上にユーザー行動が大切ですし、検索意図のみでは、説明出来ないコンテンツが上位に上がっていることもあります。

検索意図のみでは説明出来ない状況の検索結果

waon infoというイオンカード(クレジットカード)のサイトを運営しています。

このサイトを運営していく中で、検索意図という言葉では説明出来ない事例がいくつか出てきました。

例えば「イオンカードが使えるお店」で検索して見てください。

2022年1月5日現在、Googleの検索結果の1~3位は、電子マネー「WAON」が使えるお店を説明したコンテンツになっています。

  • イオンカード=クレジットカード

  • WAON=電子マネー

本来の検索意図から考えれば、全く検索意図から異なるコンテンツが上位を占めている状態になっています。

4位前後に下記の記事がランクインしていると思います。

上記のURLをSearch Consoleの「検索パフォーマンス」で調べてみると下記のようなクエリで上位表示されています。

3位前後なのに、検索結果1位と変わらないくらいのCTRがあります。また10・11位前後なのに16%以上のCTRがあることも、理解してもらえたと思います。

CTRから考えて、僕が書いた記事を求めている人が多いけど、実際には検索結果3~4位になっている、場合によっては2ページ目までに落ちている状況です。

この状況が3ヶ月以上続いています。

今までは、これくらいのCTRだと3ヶ月もすれば1~2位になっていたのですが、2021年くらいから、1~2位になれない状況が多くなってきています。

もちろんイオンカードと電子マネーWAONの区別がついていない人が多いということも否定出来ません。

しかしSearch ConsoleのCTRの高さや他のアクセス解析ツール・ヒートマップからのデータを見る限り検索意図は満たせているようで、1~2位になってもおかしくないコンテンツだと思っています。

それなのに3位前後で停滞する理由は、まあYMYLジャンルなので、フィルターがかかってそれ以上に行けないのかな?と思う部分はあります。

かつて「クレジットカード」の単一クエリで1位だったこともあるサイトを運営していた「クレジットカードの読みもの」さんも言っている通り、クエリによっては如何に検索意図を満たしていても、上位表示が不可能なものもあると考えます。

他にもYMYL系のジャンルを中心に検索意図が正しいから上位表示されるということは、必ずしも行われなくなってきています。

ただ1~2位は無理でも3位くらいまでには検索意図とユーザー行動次第では上げられることもあると考えています。

つづいて2023年のSEOで大切なことについて詳しく説明していきます。

取り組むことの取捨選択・情報の取捨選択

以前からもあったことですが、2023年のSEOで最初に重要になるのは「取り組むことの取捨選択・情報の取捨選択」です。

一人で今のSEO対策は出来ない

SEOの最新情報を得ようとしている人は多いと思いますし、なんか凄そうなブロガーっぽい人をフォローして情報を得ようとしている人も多いです。

ただほとんどは徒労に終わると思っています。

SEOの最新の情報や傾向を得ることが悪い訳ではありません。

しかし個人で今言われているSEOに関する対策を全部行うことは非常に難しいです。

特にノンプログラマーおよびプログラムを理解していない人が、今言われているSEOをすべて行うことは不可能です。

だからこそ、SEOとして取り組むことの取捨選択・SEOに関する情報を得る場合の取捨選択が非常に重要になってきます。

今言われているSEO対策は、非常に多岐にわたります。

これらを1人ですべて行うことはいくら時間があっても無理です。

またSEOの情報も非常に溢れていて、全部を理解しようとしても1人でサイト運営をしながらでは、無理です。

だからこそ

  • 自分が取り組むべきSEOはなにか取捨選択する

  • 自分が得るSEOの情報を取捨選択する

上記のことが何よりも重要になってきます。

はっきり言えば、Googleの公式と一部のSEOの専門家、そして実際に運営しているサイトを公開している実績あるアフィリエイター・ブロガーのみの情報で十分です。

ちょうど書き終わって、見直しをしている時に面白いツイートが流れてきました。つぶやいた人が特定されないように文章のみ転載しておきます。

ブログ記事を公開する時「メタディスクリプション」って毎回『入力』してますか?「何それ…初耳なんだけど…」って方はヤバい
そこが『空欄』だとGoogleでいつまでたっても上位表示されないからPV増えないよ!

この方のフォロワー数を見ましたが「約19000人」ということで、それなりに影響力はありそうですが、こういう人をフォローして「参考になります!」とか書いている人は、もう情報の取捨選択が出来ていない人であることが明確にわかります。

ネタとしてフォローしておくのは面白いかもしれませんが、上記のような実際に運営しているサイトを非公開にして(おそらく収益化出来ているサイトなんて無いと思うけど)、今更通用しないSEO対策が大切だ!というネタ枠・情報商材屋枠の人をフォローして情報を得ようしても、全く非効率であり無意味です。

*メタディスクリプションについてはほとんどSEOに影響しないというのが現在の通説ですし、僕もそう考えています。ただしメタディスクリプションが綺麗に表示された場合、CTRの向上には繋がることもあるので微かですが、SEOに影響する場合もあります。ただ上位表示されるか?と言えば全く関係ないレベルです。

取り組まないことの徹底

上記で書いた通り、今のSEOは非常に多岐にわたります。

だからこそ取り組むべきSEO対策を絞ることが大切であり、取り組まないことを徹底することが非常に大切です。

例えば、もう何年も言われているSEO対策としては下記のものがあります。

  • サイト設計

  • 内部リンク施策

  • 外部リンク施策・リンクの獲得

  • コンテンツ設計(記事設計)

  • 検索意図を満たすコンテンツ

  • SNSの活用(サイテーションの獲得・バズやシェアの獲得)

  • 動画の活用

  • リライト・フレッシュネス

  • YMYL対策

  • E-A-T対策(E-E-A-T対策)

  • 構造化データの対策・構造化データのマークアップ

  • 分析(Search ConsoleやGAの活用)

  • インデックス対策(クロールバジェットの確認)

  • etc・etc

とっさに思いつくものを書き出してみましたが、まだまだ書き出せ!と言われれば10でも20でも書き出せますが、上記に書き出しただけでも全部1人で出来る人は何人いるでしょうか?

更に上記に加えて最新のSEO情報や、上位表示のためのテクニックなどの情報収集の時間が加われば、1人でサイト運営に費やせる時間はどれくらいになりますか?

副業でサイト運営・アフィリエイトをしている人なら実際にサイト運営にかけられる時間は1日に3時間もあれば多い方でしょう。

3時間で新規記事を書いて、全部のSEO対策を行える超人は世の中に何人いるでしょうか?

1000人いたら1人もいれば多い方でしょう。

実際に僕の知り合い・友人で月に7桁以上の収入を得ている専業アフィリエイター・ブロガーですべてのSEO対策をしている人は1人もいません。

むしろ自分で取捨選択した情報のみで、自分で取捨選択したいくつかのSEO対策をしている人しかいません。

むしろ余分な情報を得ようとすると迷うからこそ、情報の取捨選択も非常に上手いです。

初心者が行うべきSEO対策

初心者が行うべきSEO対策は、じゃあどれ?と思うかもしれませんが、運営方針・目的・サイトやブログの内容が違うので明確なものはありません。

個人でもAPI等の活用で数万ページにおよぶサイトを運営している人もいるので、その場合はクロールバジェットのコントロールが課題になります。しかし数十ページのみのサイトを運営している人ならクロールバジェットのことなんか、無視出来ます。

ただこのnoteは基本的に地域情報サイト・カタログ型サイトを運営することを前提にしているので、その点だけを考えれば下記のものになります。

  • サイト設計(最初のみ)

  • コンテンツ設計(最初のみ)

  • リライト・フレッシュネス

  • 余裕があればSNS対策

  • 余裕が生まれれば動画対策

サイト設計とコンテンツ設計、リライト・フレッシュネスについては、後半で説明します。

例えば今僕はメインに行っている地域情報サイトは「鎌倉PRESS」というサイトですが、動画に関しては、来年か再来年(2024年か2025年)くらいから開始しようと思っています。

同時進行で、動画対策を行うことは僕の力量では無理なので、余裕が出てくるであろう2024年か2025年に行うと自分の中で考えています。

ユーザー行動

2023年のSEOでも個人でサイト運営・ブログ運営していく中で一番重要なのは「ユーザー行動」だと考えています。

ユーザー行動に関しての考え方の基本は昨年書いたnoteと基本的に同じです。

その上で昨年のnoteに書いていないユーザー行動について説明します。

ユーザー行動の深度と細分化

ユーザー行動は、サイトに訪問してくれた人にとって欲しい行動・アクションのことですが、そんなものを完全にはコントロール出来ません。

出来ると思っていたら思い上がりも甚だしいです。

ただ自分が描くユーザー・サイト訪問者にとって欲しいユーザー行動を考えて設定しておかなければ、そもそもサイト設計・コンテンツ設計なんて出来ません。

このサイト・コンテンツ・ページ・記事を見てもらった時に最終的にどういうアクションを起こしてもらうのか、設計しておくことが非常に重要です。

その上で、更に1歩進んで、ユーザー行動の深度と細分化も考えて、更にコンテンツ設計を見直すことが重要になると考えます。

ユーザー行動の深度と細分化と書きましたが、厳密に言えば「ユーザーが求めている内容の深度と細かさ」です。

なにかを検索で調べた時に、どこまで知りたいのか?というものは人によって異なります。

例えば、伊勢神宮の行き方を調べた時のことを考えてコンテンツを作る場合、どのようにコンテンツを作りますか?

  • 車で向かう人

  • バイクで向かう人

  • 電車で向かう人

  • バスで向かう人

また伊勢神宮は、外宮と内宮がありますが、それを知らない人も割りといます。

更にどこかへ行く時には

  • Google Mapだけでたどり着ける人

  • Google Mapだけではたどり着けない人

と概ね2通りにわかれます。

その上で、事前に調べる人、現地で調べる人もいます。

だから「伊勢神宮へのアクセス方法」というコンテンツを作る時に、どこまで行き方を、どこで検索したか(事前に自宅などで調べたか、現地で調べたか)、その上で説明することを考えなければいけません。

1ページで紹介するのか、シチュエーション別・行く交通手段別で説明するのかも合わせて考える必要性があります。

シチュエーション・交通手段別で分けて説明する場合は、細分化を行うことになります。

またGoogle Mapでたどり着けない人にまで説明することを考えるとそれは悩みの深度となります。

更に1ページでまとめるのか、複数ページにするのか、画像や動画をどこまで用意するのか?ということでページ構成も異なってきます。

そこまで考えてコンテンツを作ると、割と上位表示可能となります。

例えば北海道最大の神社である「北海道神宮」の場合「北海道神宮 アクセス方法」で検索すると僕のサイトが2位くらいに位置づけています。

以前は1位でしたが、全く更新していなかったので2位に落ちました。

コンテンツの質(記事の質)

よくSEOの話になると「コンテンツの質が大事」「記事の質が大事」ということが言われますが、そもそもコンテンツの質・記事の質というのは、どういうものか考えたことがありますか?

「丁寧にわかりやすく、読んだ人が悩みを解決出来るもの」と説明されますが、そんなことは当たり前だと思いませんか?

以前も書きましたが、僕が考える「良いコンテンツ」「良い記事」とは、読んだ後・見た後にアクションが伴うものです。

検索から訪れるユーザーは何かしらの悩みを持っていることがほとんどなので、その悩みを解決することは当然です。

悩みの解決(検索意図の表示)は、そもそも検索結果上位になるための最低条件です。

悩みを解消する提案を行った上で、次にどんなユーザー行動を行って欲しいのか、考えることがより重要です。

つまりコンテンツ設計・記事設計というのは、そのコンテンツを見た・記事を読んだ人が、次にどういう行動に出て欲しいのか、考えて設計することです。

サイト設計について

いろいろな人がサイト設計は大事と言いますが、多くの人がいうサイト設計は、僕の目線だと「キーワード設計」に過ぎないことが非常に多いです。

キーワードツールにおけるサイト設計では今は上がりにくい

サジェストキーワード等を抽出するツール、例えば「ラッコキーワード」などを使い、キーワードを検索意図別に大別して、そこからサイト設計をするという人は今でも非常に多いですが、これはサイト設計ではなく、僕から見ると「キーワード設計」に過ぎません。

サジェストキーワード等のキーワード収集ツールを参考にすること自体は否定しませんし、僕も利用してはいます。

ただ考えて欲しいのですが、多くのアフィリエイト・SEO指南をする人がキーワードツールを使って検索意図別に大別してサイト設計をするという方法を紹介をはじめてから、もう10年近く経っています。

少なくとも2014年のセミナーでは紹介されていた記憶があります。

つまりこの方法だと似たりよったりのサイトしか出来ません。

またキーワードの検索ボリュームを調べて、検索ボリュームの大きいものを中心に構成することが推奨されていたりもしますが、今どきYMYL系のジャンルを中心に検索ボリュームが大きいキーワードの上位を取ることは非常に難しい状態です。

またCVRが高いキーワードであれば、普通の人が作ったサイトでは上位表示すら無理な状況も続いています。

もし今から新規でサイトを作るのであれば、キーワードツールを使ったキーワード設計を基準としたサイト設計は行うべきでは無いと僕は考えます。

あくまでもキーワードツールを使ったキーワード収集は、サイト設計を行う上で抜け漏れが無いかの確認や、ヒントとして使うくらいに留めておくことをおすすめします。

今行うべきサイト設計

僕は今、サイト設計は今は3段階で考えています。

  • 第1段階:サイトの定義・意義の明確化

  • 第2段階:カスタマージャーニーマップ等を利用したキーワード抽出

  • 第3段階:ハイレベルサイトマップの作成

第1段階:サイトの定義・意義の明確化

サイトを作る時に一番重要なのが、サイトの定義・意味の明確化です。

なぜそのサイトを作るのか、そのサイトの価値は何なのか、それを明確にすることが何よりも大切です。

言い換えると作るサイトの役割は何なのか?他のサイトとの違いは何なのか?ということになります。

アフィリエイトサイトであれば「アフィリエイトで儲けたい!」ということが根底にあるので、サイトの定義として「月に5万円儲けられるサイト」になるかもしれませんが、それでも最初は構いません。

ただ月にアフィリエイトで5万円儲けられる・稼げるサイトという定義ならば、どんな案件で、月に何PVくらい必要で、どれぐらいのCVRが必要かきちんと考えないといけません。

しかしどんな案件で、月にどれぐらいのPVが必要で、どれぐらいのCVRになるのか?と予想するのは、アフィリエイト初心者には非常に難しいものです。

多くのASPは現在だとEPCと承認率・確定率を公表していますが、EPCと承認率から、必要なPV数をきちんと計算することは出来ません。

なにより、EPCを説明出来る人の方が少ないでしょう。

EPCは下記のようになります。

EPC(1クリックあたりの収益)=アフィリエイト報酬金額÷広告クリック数

例えばEPCが200円で、アフィリエイト報酬が4000円だとします。

200円=4000円÷X

X=20

つまりEPC200円と書かれている案件で、報酬単価が4000円なら20クリックされないといけません。

しかし、20クリックされるのに必要なPV数はいくつなのか、想像出来ますか?

一部のASPにおいて、一部の広告主はCVRを公表しています。

例えばCVRが5%であれば、100回クリックされて5件発生することになりますが、あくまでも発生ベースであり承認率ではありません。

EPCが200円で、承認率が仮に50%だとすれば、CVR5%なら、200回クリックされて10件発生して、5件が承認されることになります。

では200クリックされるのに、何PV必要になるか、想像出来ますか?

なにより訴求方法でCVRは変化しますし、承認率も変化します。

承認率でわかりやすいのがクレジットカード案件です。

お金に困っている人に対して「審査が甘く、キャッシング枠がつくので、このカードがおすすめ!」という訴求をしていたら、審査に通らないような人がカードを申し込むので、承認率は0%近くなります。

しかしお金に困っている人ではなく「普段の買い物でお得になるクレジットカードはこれ!」というような訴求方法なら、承認率は50%以上になるでしょう。

また宿泊サイトの予約でも同様なことがあります。

「この宿を今申し込むと非常にお得です!」という訴求方法だと、とりあえず申し込んでくれることが多いですが、宿泊日は開いていると、それまでにやっぱりやめよう…となって、キャンセルされて、CVRは低くなります。

「この宿のここがおすすめ!」という訴求方法なら、宿を気に入って予約しているので、宿泊日が開いても、キャンセル率は低くなり、CVRは高くなります。

アフィリエイトではなく、AdSense等のクリック課金型広告で月5万円儲けるのであれば、月に必要なPV数は一般的なアフィリエイトよりは計算しやすいですが、初心者が月5万円をAdSenseで稼ぐためには、10万PV以上は必要です。

一般的にAdSenseはRPMというもので収益を予想します。

RPMは一般的には1000PVあたりの収益です。1000PV辺り500円のAdSense収益があれば、RPM=500円ということになります。

RPMは一般的に100~2000円くらいの幅ですが、すごい人になるとRPM5000円くらいにしている人もいます。

初心者であれば200~500円くらいが一般的です。

かつて有名だった炎上系のブロガーが、RPM=100円くらいにしかならないと書いていましたが、炎上系ブロガーのブログでは、そもそもクリックされにくいので、RPMは落ちる傾向にあります。

炎上系ではなく、きちんとSEOによる集客できちんとした情報をメインとしているサイト・ブログならRPMは初心者でも200~500円くらいにはなります。

トレンド系のブログだとRPMは低くなると言われることもありますが、トレンドでも追いかけている情報のテーマによって異なります。芸能人やテレビの話題がメインだとRPMは低くなりますが、金融系のニュースであればRPMは高くなります。

ただ「月に5万円儲けられるサイト」としてAdSenseを選んだ場合、10万PVを目標としても初心者の人が10万PVに到達するのは、割と難しくくじけることが多いです。

以上のことから「月に5万円儲けられるサイト」というサイトの定義よりは、例えば下記のような意義・目的にした方が良いでしょう。

  • どこよりも詳しい情報を届ける

  • 地域の観光系情報なら四季それぞれを観光情報を届ける

  • クレジットカードなら、実際に使っているからこそわかる情報を届ける

  • 情報サイト・カタログ型サイトなら、どこよりも多い情報を掲載する

最初にどこよりも詳しい情報を届けると書きましたが、詳しい情報とは何なのか、情報の定義も必要になってくるので、それ以降で紹介している四季それぞれの情報・使っているからこそわかる情報・どこよりも紹介している件数が多いサイト、というように明確な情報の定義を行うことをおすすめします。

例えば僕が運営する「札朱」という札幌市の神社の情報サイトは、札幌市の神社をすべて網羅して、いろいろな角度から探せるようにするというのが最初のコンセプトでした。

今作っている「鎌倉PRESS」は、鎌倉に住んでいるからこそ伝えられる、有名観光地以外のおすすめスポットや四季折々の景色をどこよりも詳しく紹介するという定義にしました。

第2段階:カスタマージャーニーマップ等を利用したキーワード抽出

サイトの定義・意義を明確化したら次に行うことは、カスタマージャーニーマップなどを利用したキーワードの抽出です。

カスタマージャーニーマップは一般的には、ECサイトなどを構築する場合に作られるものです。

今では否定されることが多い「AIDMAの法則」「AISASの法則」「AISCEASの法則」など、購買行動プロセスとなる順にユーザーがどのような心理状態になっているか調べることで、その心理状態・ステージによって行うべき行動を可視化することがカスタマージャーニーマップです。

ここではカスタマージャーニーマップについては詳しく説明しないので、もっと詳しく知りたい方は検索して調べてください。

AISCEASの法則も古くなりましたが、参考までに書いておくと下記のようになります。

Attention(注意)

  • Interest(関心)

  • Search(検索)

  • Comparison(比較)

  • Examination(検討)

  • Action(行動)

  • Share(情報共有)

何かをしって興味を持って、どういうものか検索して調べて更に比較して検討して購入した後にシェアするという流れです。

現在の購買行動モデルとしては、否定する人も多いですが、例えば購買層が40歳以上であったり、逆に若い世代で慎重な人なら、今でもこのように動く人はいます。

実際に新商品を知った時に、関心を持って検索して、他に類似商品はないか、比較したり検討してから、購入するということもありませんか?

カスタマージャーニーマップを作り、そのステージ毎に検索するであろうキーワードを自分で考えることで、サジェストキーワードでは発見出来ないキーワードを見つけることも出来ます。

その上で、ステージ毎のキーワードをグルーピングすることで次で説明する「ハイレベルサイトマップ」がわかりやすくなります。

またサイトの定義・意義がふわふわしたものだった時でも、カスタマージャーニーマップを作ることで、差別化の要素が見えてくることがあります。

例えば北海道に行こう!と思った人が、いついくのが良いのか調べる時に、何月に行くのが良いのか、どの季節に行くのか比較することが考えられます。

それなら、四季それぞれの良さを情報に持たせよう!という考え方が得られます。

なお今では少し古い内容になってしまっていますが、以前書いた記事で購買行動プロセスとアフィリエイトに関する記事があるので、よければ読んでください。

この後で、自分で思い浮かべられなかったキーワードが無いか、キーワードツールを使うのは良いと思いますが、あくまでも抜けていたキーワードが、どのステージによるものなのか、確認を行うようにしてください。

なおカスタマージャーニーマップを元にキーワードを抽出する場合に気をつけて欲しいのが、「注意」「関心」に注力しすぎないことです。この項目はあくまでもアイデアレベルで利用することをおすすめします。

例えば愛知県の観光情報サイトを作ろうと考えた時に

  • なぜ愛知県に興味を持ったのか?

  • 愛知県に興味を持って観光に行こうとした理由は?

ということからキーワードを抽出することになります。
今ならNHKの大河ドラマ「どうする家康」に興味を持ったから愛知県に行ってみようかな?と思う人もいるでしょう。

でも「どうする家康」に関するコンテンツは、徳川家康に興味を持った人であり、徳川家康に関する観光スポットを比較する場合に検索をするのであって、「注意・関心」のキーワードには、まずなりえません。

基本的に個人サイトでSEOをメインに集客する場合、「注意・関心」は他のメディア(テレビやニュースサイト、インフルエンサーなどのSNSやブログ)に任せる方が良いでしょう。

だからその後の「検索・比較・検討」などに注力することをおすすめします。
もちろん「注意・関心」を持つ原因は何だったのかを知ることで「検索・比較・検討」のキーワードが連想しやすくなるので、抜かしても良いということではありません。

第3段階:ハイレベルサイトマップの作成

カスタマージャーニーマップなどを使ってキーワードを抽出したら、ステージ毎にキーワードをグルーピング化してハイレベルサイトマップを作ります。

ハイレベルサイトマップについては、前回のnoteでも書いているので、そちらを読んでください。

5-17.アフィリエイト向きのサイト設計・ハイレベルサイトマップ

カタログ型サイトであればカタログ部分となるコンテンツは「検索」「比較」の部分となります。

ピラーページ(まとめ記事)やカテゴリーページは「比較」「検討」「行動」の部分となってきます。

キーワードツールでサイト設計(僕の中でキーワード設計)をしていると、ハイレベルサイトマップの循環エリア・CVエリア・MCVエリアという考え方が抜け落ちます。

コンテンツ設計

サイト設計が完了したらコンテンツ設計です。

コンテンツ設計とは、いろいろな考え方・やり方がありますが、ここではカタログページにどのような情報を配置するか?ということを考えます。

カタログページとは、例えば僕が作っている「鎌倉PRESS」なら下記のようなページのことです。

カタログページに関しては、コンテンツの粒度を揃えることが重要なため、掲載する情報を決めることから始まります。

言い換えると掲載しない情報も決めることになります。

粒度をなぜそろえるのか?と言えば、訪問した人が情報量の差でがっかりしないためでもあります。

同じ神社紹介のカタログページで、あるページは事細かくアクセス方法を掲載しているのに、あるページではアクセス方法そのものが無いと、訪れた人はがっかりするでしょう。

このサイトの神社紹介ページなら、この情報が必ずある!ということを知ってもらうことで、何度も利用してくれることが増えてきます。

また掲載しない情報を決めるということも非常に重要です。

神社であれば、神社によっては拝観料が必要だったり、御朱印情報を掲載していれば初穂料の情報も必要です。

また駐車場が有料な神社であれば、駐車場の料金も必要です。

ただこれらお金が絡む情報というものは、値上げ等により変化することがあるので、わざと金額を掲載しないという選択を行う場合もあります。

拝観時間についても、季節やいろいろな事情、祭事により変化するので、わざと書かないという選択肢もあります。

変化する情報は別ページにまとめるとか、そういう構成にすることも考えた上で、カタログページに掲載する情報をきちんと設計することが大切です。

またコンテンツの順番においても、ジャンルによってはユーザー行動の深度と細分化で、コンテンツの順番も決める必要性があります。

簡単な情報だけで良い人向きに最初に基本的な情報のみにして、後半に行くほど細かい情報や深度の深い情報にするという構成などが考えられます。

キーワードツールに頼らないキーワードの方が発生することも

キーワードツールを使ってサイトを作ると、似たサイトになるだけでなく、キーワードツールからのクエリしか見ていないため、アフィリエイトにおいては、本当は発生しやすいキーワードを見逃すことも多々あります。

何より誰もが得られるキーワードが元になるので、検索結果上位に食い込むための競争率も高くなります。

僕が現在運営している「waon info」で月に3~10件くらいイオンカードのアフィリエイト案件で、発生している上位表示出来ているキーワードは、キーワードツールでは出て来ないキーワードが多いです。

月に3~10件くらい発生するキーワードの記事が10記事20記事あれば、それで月間100件以上の発生になり、承認率50%くらいだとしても、1人なら生活出来るくらいの収入にはなります。

*イオンカードは1件の報酬が1000円(税込1100円)ですが、件数が増えると特単が出るので、承認率が50%としても単純計算で発生100件の半分50件の承認で55000円というような金額にはなりません。

イオンカードのようなYMYL系・金融系は、本当に法人サイトや強いアフィリエイターが多いので個人でキーワードツールを参考にキーワード設計してサイトを作っても、無駄に終わることが多くなっています。

キーワードツールでは出て来ない、どんなキーワードで発生しているのか気になるかと思いますが、それを書くのは、さすがにサイト公開している僕でも危険なので、書けません。

しかし意外と「イオンカード」というキーワードを含んでないキーワードでも発生しています。というよりも含んでないキーワードの方が発生しているかも…

2つだけキーワードを紹介すると「イオン 支払い方法」「ザ・ビッグ 支払い方法」というキーワードです。

イオンカードのアフィリエイトサイトを作ろう!と思ってキーワードツールで「イオンカード」で調べても、出て来ないキーワードです。

イオンカードはイオン系列のスーパーマーケット等でお得になるクレジットカードなので、イオン系列のスーパーマーケットでお得になる支払い方法でイオンカードを紹介すれば発生するだろうことは予測出来ます。

しかしキーワードツールでしか、イオンカードを見ていないと「イオン 支払い方法」「ザ・ビッグ 支払い方法」等のキーワードを見つけられません。

しかしカスタマージャーニーマップ等で、キーワードを考えた場合、イオンカードはイオンでお得に買い物をするためのものだから「支払い方法」というキーワードを見つけられるでしょう。

地域情報サイトなら初心者でも作りやすい

なぜ地域情報サイトにこだわった情報を中心にして書いているかと言えば、昨年のnoteのその理由を書いています。

2.なぜ地域情報サイトなのか?

  • 初心者でも構築しやすい

  • 一点突破しやすい

  • 横に展開しやすい

  • 他のジャンルへ展開しやすい

  • 住んでいる場所であれば、生の情報が仕入れやすい

  • マネタイズが初心者でもしやすい

  • 末永く続けやすい

上記以外にも理由があります。

ハイレベルサイトマップにカテゴリーを落とし込みやすいというものです。

他のジャンルだと割りとハイレベルサイトマップにカテゴリーを落とし込むのが難しいことも多いのですが、地域情報サイト、または一部のカタログ型サイトというものは、ハイレベルサイトマップと非常に親和性が高く、設定しやすいということがあります。

ハイレベルサイトマップを作成したサイトのメリット

ハイレベルサイトマップを作ってサイト設計することのメリットは、ユーザー行動を考えて作れることです。

結果として飛びにくいサイトとなります。

またすぐに順位が上がりやすい訳ではありませんが、徐々に順位が上がりやすいサイトになることです。

今のSEOで一番大切なのは、ユーザー行動と書きました。

ハイレベルサイトマップはユーザーの導線を考えて作るので、どこでユーザーに離脱して欲しいのか(アフィリエイト記事は基本的にユーザーの離脱を促す)、わかりやすくなります。

キーワードツールによるキーワード設計とも言えるサイト設計では、循環エリアがなくなるので、すべてが離脱ポイントになりやすくなり、結果として飛びやすいサイトになります。

よく「アフィリエイト広告を多く設置すると順位が落ちやすい、飛びやすい」と言われますが、それは恐らくキーワードツールによるキーワード設計に基づいたサイト設計だからだと僕は予想しています。

過去には僕もそういうサイトを作っていて、確かに順位が落ちやすかったり、飛びやすくなっていました。

しかしハイレベルサイトマップでサイト設計したサイトで急激な順位の低下や飛ぶという経験は、今のところありません。

アルゴリズムのアップデートで順位は落としたことがありますが、落ちても徐々に復活してきて、元通りに戻っています。

そしてもう1つのハイレベルサイトマップのメリットが「Google Analyticsの設定・観測が行いやすい」ということです。

元々、ハイレベルサイトマップは、ECサイトでアクセス解析ツールのデータを正しく取得するために考えられたものです。

大手企業のECサイトで導入されている「Adobe Analytics」(旧サイトカタリスト)というアクセス解析ツールに携わっている安西敬介氏(Adobeの社員)が最初に発表したものだと思います。

Google Analyticsも今年(2023年)の6月で終わり、2023年7月からは「Google Analytics4」へと完全に切り替わる予定です。

そしてGA4に切り替わることで、よりユーザーを中心にした分析が可能になりますが、ユーザー行動を明確に把握するためにはセクション毎のユーザー行動が非常に重要になります。

セクションは言い換えれば、カテゴリーの1つです。

ハイレベルサイトマップを作ることで、セクション毎のカテゴリー設計が可能となり、ユーザー行動を把握しやすくなります。

ただしこれは、GA4の使い方や根本となる考え方を把握していないと難しいものなので、初心者向きではありません。

ただ、GA4を設定するのに、ハイレベルサイトマップとは親和性が高いということは知っておいても損はありません。

実際の地域情報サイトの運営結果

気になるのが、実際に地域情報サイト・情報サイトを運営した場合、どれぐらいの結果になるのか?ということだと思います。

金融系のサイト

僕が運営する金融系(主にクレジットカード)のサイトはいくつかありますが、公開している中でハイレベルサイトマップから作ったサイトの1つが「waon info」です。

ブログ型に近いですが、これもカタログ型サイトの要素を持っています。

2020年の3月頃から作成を始めたので、概ね3年近く経過していますが、GAの数値は下記の通りです。

2020年中には完成して2021年の前半までは更新していましたが、その後はほぼ放置になりました。

そして「鎌倉PRESS」等の地域情報サイトの作成ばかりを中心に行うようになり、さすがに収益が落ちてきたので、2022年の7月から再び更新を始めました。

クレジットカード(イオンカード)がメインのサイトですが、見てもらった通り、特にアップデートの影響は受けていません。

神社のサイト

僕がはじめて本格的なカタログ型サイトを作ったのは「札朱」という札幌の神社を紹介するサイトです。

鎌倉に2021年5月に移住してきてから、ほぼ放置をしています。

それでも2022年9月までは順調に成長してくれていました。

2022年10月から落ち込んでいますが、この頃から僕の感覚だと「フレッシュネス」がかなり優先されるようになりました。

フレッシュネスは、簡単に言えば記事・コンテンツの鮮度が良いものが上位表示されやすくなる状態のことです。

詳しくは後述しますが、フレッシュネスの影響が2022年の後半から広がったように感じています。

このフレッシュネスの影響が出てくるまで3年以上、あまり更新していない状態でもアクセスが増える傾向にあったのは、すごいことだと思いませんか?

カタログ型サイト・地域情報サイトで、きちんとユーザー行動を考えた上で作るサイトはアクセスが安定する傾向にあります。

たださすがに更新をほとんどしなければ、競合が出てくるので徐々に順位は落ちてきます。

更新しないで大丈夫なのは、ジャンル・テーマにもよりますが、地域情報サイトだと3年くらいかな~と思うようになりました。

鎌倉PRESS

2022年の前半までは一番更新していたのが鎌倉PRESSです。

2021年3月頃からコンテンツを入れ始め、本格的な更新は2021年5月からです。そして2022年7月前半まではかなり更新頻度も高くしていました。

面白いのがほとんど更新をやめてからの方が伸びてきていることです。

行動制限が無くなったということも大きいですが、今のところ落ちる要素が僕の中で無いので、また更新を再開していく今月からは、また伸びていくと思っています。

こよみる

はじめて「カスタムフィールドテンプレート」を使って効率性を重視して作った「暦」に関するサイトが「こよみる」です。

2021年1月から作成しました。

作り始めた2021年は3月頃までコンテンツを入れていましたが、その後は年末に翌年分の暦データを「カスタムフィールドテンプレート」で入れ込むだけです。

そのため、例えば2022年は1月から11月まで、あまり更新は行っていません。

それでもPVの推移は特に変化することなく、一定数を保っています。

現在はAdSenseメインで、月2万PVくらいですがRPM500円くらいになっているので、月に1万円くらいは稼げています。

気をつけて欲しいサイト制作のこと

2022年にサイト制作をしてきた上で、ミスしてしまったな~と思うこと・反省点、これから気をつけて欲しいことを書いておきます。

広告配置と画像サイズ

画像サイズについて以前3:4の画角の画像サイズがスマホでは大きく見せられておすすめと昨年のnoteにも書いています。

6-3.横に染まってしまった写真

写真を使う場合、横長だけでなく、縦長となる3:4の画角となる写真が今のスマホだと迫力があっておすすめというものです。

特に今のスマホはより縦長になっているので、縦長の画像の方が景色や商品をより見せられるようになっています。

しかし広告配置(主にAdSense)によっては使わない方が良い状況になってきました。

上記は、あるサイトの広告表示の例です。

最も広告が広がった時、実際の文章(記事)が占める割合は画面の3分の1(1/3)程度しかありません。

AdSenseの自動広告を最大化していると個人サイト・個人ブログでもこれくらい広告が表示されている場合もありますし、記事中のAdSenseを含めると画面の9割以上を占める場合もあります。

もしこのような広告表示の場合に3:4の縦長の画像サイズをおいていた場合、スマホ画面が広告と画像だけになってしまいます。

AdSenseで自動広告を行っている場合、3:4の画像を使うことで、伝わりにくい状態になることがあるので、3:4の画像を使う場合は、AdSense等の広告配置をきちんと考えた上で使うようにしてください。

ペルソナの知識レベルを高く見積もりすぎない

ペルソナは、想定読者と説明出来ます。

既婚者向けなのか、独身向けなのか、女性向けなのか、男性向けなのか、年収が高い人向けなのか、低い人向けなのか、とユーザーの属性を考えて記事を構成しましょう!という考え方の元、ペルソナ設定という想定読者を設定して記事を書くことは大切です。

しかしペルソナの知識レベルをあまり想定していないことがあったり、ペルソナの知識レベルを高く考えてしまっていたりすることがよくあります。

例えば記事の構成で「最初に結論を書きましょう」と言う人は非常に多いですし、正しい考え方だと思います。

ただし、これはある程度の知識レベルの人の話であって、これが通用しない人というのも数多くあり、最初に「共感用」の文章が必要となる場合もあります。

例えば債務整理のアフィリエイト案件で最初にお金に困っている人に対して「返済するお金が無いのなら、任意整理を行いましょう!」と結論・正論を書いても響きません。

「とにかく今月の返済を乗り切ろうと思っちゃいますよね…」と共感用の文章を書いた方が響きます。

というのも過去に僕も債務整理のアフィリエイトを行っていたから、どちらの方が発生しやすいか、知っているからです。

そもそも考えてもらえばわかりますが、債務整理が必要なほどの多重債務者の知識レベルが高い訳がなく、とりあえず今月の返済をどうするか、今の状態でもお金を貸してもらえるところはないか?と考える人の方が多い訳です。

知識レベルと書くと失礼かもしれませんが、冷静な判断が出来ない状態に多重債務者はなっているとよく言われているので、結論・正論では響かないのです。

またアダルト関係のアフィリエイトや恋愛関係のコンテンツも同様のことが言えます。

「そんな糞男とはサッサと別れろ!」と思う男と付き合う女性に正論・結論を言ったところで全く通じないのと同じです。

「そんな糞女とはサッサと別れろ!」と思う女と付き合う男性に正論・結論を言ったところで全く通じないのと同じです。

ただ、こういう冷静な判断が出来ない状態の人って、コンバージョン(アフィリエイトの発生)しやすいんです。

だから結論から先に書くということが必ずしも正しい訳ではなく、ペルソナのレベル・精神状態を考えて、共感用の導入が必要かどうかを見極めることも大切です。

また「イオンカードが使えるお店」なんてコンテンツが「waon info」にはありますが、当初、クレジットカードなんて国際ブランドで使えるか使えないか、わかるものだから不要なコンテンツだと思っていました。

しかし月に1500PVくらい見られる記事になっています。しかも数件はアフィリエイト案件で毎月発生していますし…

ユーザーの知識レベルを過信しすぎると、危険なので、もう少し目線を下げてコンテンツを作ることも考えてください。

文章の勉強は必要な媒体で行う

ライティング(記事執筆等)で万人に指示されるものは無いと考えていますが、見本となるものはいくつかあると考えています。

例えば、「ですます」調の敬体を好む人と「だ、である」調の常態を好む人がいますよね。
また記事の内容、サイトの傾向によっても、どちらを選ぶのが良いということもあるでしょう。

その上でここ数年僕が作っているサイトの多くは「カタログ型サイト」というものですが、カタログ型サイトを作る上で非常に参考になるライティングは、新聞社やテレビ局のニュース記事だな~と。

読みにくいものもありますが、事実を淡々と出来るだけ多くの人にわかりやすく届けるということが根底にあるので、事実を淡々と書くことが多いカタログ型サイトの補助文章・説明文章を書く時には非常に参考になると思います。

また人気ブロガーなどの書く文体を好む人もいれば、好まない人もいますよね。

ライティングで最近は塾やセミナー、オンラインサロンが人気になっている部分もありますが、主催者・指導者のライティングが必ずしも自分のサイト・ブログに合っているということもなく、基本的なことを教えてもらった後は、自分の中で咀嚼して、自分にあったライティングや記事構成を覚えていける人でなければ、いくらライティングセミナーを受けたとしても、意味が無いとも思っています。

このnoteをほぼ書き終えた頃に流れてきたTweet

まさにこの通りで、ブログだけなら人気ブログを読むのも良いのですが、カタログ型サイト・情報サイトというものを作る上で、ブログばかり読んでいても、カタログ型サイトや情報サイト向きの文章はうまくなりません。

フレッシュネス

フレッシュネスは、記事・コンテンツの鮮度のことです。

ずっと放置している記事・コンテンツよりも定期的にリライトしたりして、更新している記事・コンテンツの方が上位表示しやすくなる傾向が2022年後半からよく見られるようになりました。

かつて個人ブログで「クレジットカード」の単体クエリで1位をとったこともある「クレジットカードの読みもの」さんもこのことについてはTweetしています。

ただWordPressだと一括で「更新日」「投稿日」を更新出来るプラグインもあり、それでもフレッシュネスが評価され、上位表示されてしまう事例があり、これは2023年中には対策されるように思います。

ただGoogleを見ていると、フレッシュネスを評価すべきものを評価せず、フレッシュネスを評価しなくても良いものを評価していることが多いように感じます。

まとめ的なものとライフワーク型サイト

個人でサイト運営していくのが徐々に厳しくなる昨今、アフィリエイトで大きく儲けるためには、サブディレを借りれるか?とか、良い中古ドメインを仕入れられるか?という人も出てきています。

内容による差別化なんて、今はツールでサイト設計(僕から見るとキーワード設計)が出来るし、AIを基本にして記事を書いてリライトすれば、それなりの記事になるから、内容による差別化も難しいという人もいます。

ただアフィリエイトおよびサイト運営で生涯現役を目指す僕から見れば、まだまだ個人で、インフルエンサーにならなくても、サイト運営の収益のみ(アフィリエイトやAdSense等)で生活は可能だと考えていますし、実際に僕はそれで生活しています。

ただ旧態依然としたサイト制作(キーワード設計によるサイト制作等)や一昔前に活躍した人達で現在は、実質的なアフィリエイトサイト運営はしていない状態の人の言うことを真に受けたサイト運営では難しくなっているように思います。

また時代に合わせた、具体的にはGoogleのその時のアルゴリズムに合わせたサイト運営をしていても、安定した収益は得られないようになってきています。

だからこそ、根本に戻って、ユーザーに視点をおいたユーザー行動を最適化するサイト制作という基本を守ってサイト運営をすることが大切だと思います。

ライフワーク型サイト

今僕が運営している「鎌倉PRESS」「waon info」「こよみる」は、僕の中で「ライフワーク型サイト」という考え方で運営しています。

基本的な構成は「カタログ型サイト」「データベース型サイト」と呼ばれるものと同じですが、何が違うのか?と言えば、

  • カタログ型サイト=完結型が基本=完結型サイト

  • ライフワーク型サイト=完結しないのが基本

という違いがあります。

完結型サイトというのは、一旦にせよ完成というゴールが設定されているサイトのことです。基本的な情報が変更されない限りは、更新の必要性が無いことを前提に作るサイトのことです。

ライフワーク型サイトは、完成という概念がなく、ライフワークとして更新をし続けるサイトです。寺社のサイトを作る場合、データベースとなる基本情報ページのみは一旦完成させますが、訪問記録となるページは、同じ内容のものが毎年蓄積されていっても良いと考えます。
例えば「2022年の鶴岡八幡宮の桜の様子」「2023年の鶴岡八幡宮の桜の様子」といったようにSEO度外視で、自分のライフワークとして毎年の記録を残していくような感じです。

鎌倉PRESSは、当初からライフワーク型サイトとして作っています。

「秋・紅葉の鶴岡八幡宮の様子」という記事を毎年アップしていくのも良いですし、1ページだけど年によって情報を追加していくというのも良いでしょう。

h2タグで言えば「2022年の鶴岡八幡宮の紅葉の様子」「2023年の鶴岡八幡宮の様子」というように積み上がっていきます。

SEOは度外視していますが、ライフワーク型であれば読んでくれる人にとって、いつの情報か明確になって、ファン化してくれる要素はより強くなると思っています。

またライフワーク型サイトは、続けることが前提であり、更新していくことがライフワークとなるものです。

ライフワークにするものって、好きなものじゃないと難しいです。

好きだからこそ、続けられるし想いも込めていけます。

じっくりと腰を据えて作る「カタログ型サイト」「データベース型サイト」の発展形である「ライフワーク型サイト」に取り組んでみてはいかがでしょうか?

以上、地域情報サイトの作り方と2023年のSEO(5年間地域情報サイトを運営しながらテストしたこと)でした。

参考図書

カスタムフィールドテンプレートに関する参考記事


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