印象派になりたいあなたへ
思うに、自分が誰なのか知ることが出来るのは、自分が何かを積み重ねてからでないと難しい。
私は自分がどんな作品を書きたいのか、そして自分は人に何を伝えたいのか常に考え続けていた。けれど、まだ無いもので私を図ることは私にさえ不可能だと気づいた。
私が書いた小説・ないし記事が私の作風たらしめ、私の描いたイラストが私の画風たらしめ、私の日ごろのつぶやきや人に対する態度が私自身たらしめていく。
歴史上で語られる派閥もそうだ。自分たちの画風が”印象的”であったから彼らは印象派となった。印象派になりたかったから印象的な絵を描いたわけではない。
だからあなたも、何になりたいかを考えて生きていかなくともよい。と私は思う。
少なくとも今は、何かを実行し、軌跡を残すことで積み上げていくことこそが重要だと思う。
それを繰り返した果てで、「ああ、私はこういう人間だったのだ」といつの日か分かるかもしれない。その日までは積み上げていよう。
そしてそれが分かったことで大したことではないのだ。
自分が見つかるまで、書き、描き、藻掻き続けろ。
そしていつの日か、ただ誇れる自分で在れ。
そう祈りながら今日も生きていく。
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