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Vol.20 承認欲求を飼い慣らす

皆様、今日もお越しいただきましてありがとうございます!

前回の記事では、社会学者の宮台真司さんによるお言葉をお借りいたしました。

前回の記事:「疑問力」
https://note.com/yujis_yryrip/n/nb1c3fc9a11a0
ご覧いただいた皆様、ありがとうございます😊

今回も宮台さん関連で、「承認欲求」について書かせていただきます。

突然ですが皆様、
承認欲求に支配されてはいませんか?
承認欲求の無限地獄にハマってはいませんか?

この2つを投げ掛けられるとドキッとしますよね😅

承認欲求について理解を深めて、承認欲求との折り合いの付け方を見ていきましょう!

●承認欲求とは?

まずはじめに「承認欲求」とは?
他人から認められたい、自分は価値のある存在だと思われたい欲求」です。

承認欲求を消すことは難しいですよね...(人間だもの)
SNSが普及してからは、承認欲求はますます高まっているとも聞きます。

個人的見解ですが、「承認欲求を持つこと」自体は、本来から人間に備わっている欲求であると思うので、問題ではないと思っております。

それよりも、「承認欲求の機能が不全状態に陥ること」が問題だと思っております。
つまり、欲求がエスカレートしたり(承認欲求の無限地獄)、体調(特にメンタル面)に支障をきたしたりすること。

今述べたような機能不全を防ぐために、「承認欲求」を深掘りしながら承認欲求との付き合い方について以下書かせていただければと思います。

●3つの承認

社会思想家であるアクセル・ホネット氏は、承認を次のように3つに区別しております。

第1が「愛による承認」(主に幼少期)
家族など近隣の人々から、固有名を持つ存在として愛されること。
虐待などにより、これらの承認が得られない(=不全)と、「心の病気」に繋がりやすいです。

第2が「法・権利による承認
権利と責任を持つ個体として承認されること。基本的人権の尊重と言えばわかりやすいかもしれません。
不全状態は「権利剥奪」で、権利を認められず抑圧されると攻撃性などの性格になりやすいです。

第3が「連帯・共同体的価値による承認」(ここが特に重要!)
共同体の中で自分が必要とされること。
会社やグループに貢献し、その中で必要とされることによって、貢献的価値を持つ存在として承認され「自己価値」が生まれます。

不全状態になると、尊厳が剥奪されたように感じ、「こんなはずじゃない」、「俺はもっとできる」と思いやすくなります。

また、社会の中に貢献的価値を持つ存在として承認してくれる共同体がないと、代替的な承認共同体を追い求めていくこともあります。

-3つ目について補足

リアルな場で欲求を満たされる機会が減っているため、SNSの場で承認を求めていく傾向も強まっています。

この部分に関しての詳細は、関連書籍をご覧ください。(特に第三章)

なお、再度申し上げますが、承認欲求が行きすぎないために何をすべきかを今考察しております。

(ましてやSNSやオンライン上での集まりの場を否定している訳ではありません。)

●さいごに 承認欲求に支配されないためには?

最後に、自身の承認欲求に支配されないために、欲求とどのように折り合いを付けていくかについて述べさせていただきます。

やり方は、インターネット上にも色々な書籍にも載っておりますのでご紹介のみ。例えば次の通りです。

過去・現在・未来の自分と比較すること
(他人とは比較しない)

課題の分離
(自分のコントロール下にあるものとそうで無いものの切り分け)

共同体感覚を持つこと
(ありのままの自分で貢献できる仲間やグループを持つ)

また、上記を実践するために、
承認獲得は後から付いてくると考える(目的でない)
承認マインドセットではなく成長マインドセットを持つ(承認されるためにやっているのではなく、成長するためやっている)
承認のために仕事をやっていないかどうかを振り返る
ことが大切かなと思います。

承認を得るために何かをするのではなく、何かをしたから承認がついてきたといった感じを目指したいですね。

今日もご覧いただきありがとうございます😊

参考図書:
『社会という荒野を生きる』 宮台真司 ベストセラーズ出版

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