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【インタビュー】ゲームライターみお氏に10の質問!!

大好評企画、ゲームライターさんにインタビューシリーズ、第3回をお届けいたします!

第1回

第2回


今回インタビューにお答えいただいたのは、ゲームメディアGame*SparkやINSIDE、AUTOMATON、IGN JAPANなどで幅広くご活躍されている、みおさんです!

ゲームニュースからレビューまで連日バリバリ執筆されているみおさんの文章からは、どこか軽妙なユーモアが漂っていて読んでいて気持ちが和んだりクスッと笑ってしまうことも多いです!
また、どこか真っ直ぐな語り口は記事の内容が頭に入ってきやすいだけでなく、説得力も感じられます!

それでは、なんでもこなしてしまう万能すぎるみおさんのインタビュー、お読みください。
メールインタビューとなっていますので、みおさんの文章を存分に味わっていただけます!



質問1:ゲームライターになって3年目でいらっしゃいますが、ここまでを振り返ってどんなお気持ちですか?


ゲームライターを始める前は、田舎で定職についていない状態で、先行きがまったく見通せませんでした。そんな中、経験のない・少ない私を拾ってくれたGame*SparkやIGN JAPAN、そしてゲームライターになるのを支えてくれたネットコミュニティの仲間には感謝しかありません。あの時採用されていなかったら、今どうなっていたかわからないです。
専業でやっていくことも不安だったのですが、さまざまなクライアント様から定期的にお仕事をいただいていて、なんとか生きていけています。嬉しいです。



質問2:Game*SparkとIGN JAPANでデビューされたそうですが、どういう経緯でゲームライターになられたんですか?


Game*Sparkはニュースライター募集があったので、そこからテスト用原稿を添えて応募するというスタンダードなルートですね。1週間くらいで返事があるとのことだったのですが、8日くらい返事がなくて「だめだったか……」と落ち込んでいたら、突然返事が来てホッとしました。
IGN JAPANは知り合いのゲームライターさんの紹介で入りました。Game*Sparkですでに執筆していたので、とりあえず面談して、いろいろと書くことになりましたね。



質問3:いままで書いた記事の中で一番思い入れのあるものと、執筆時のエピソードを教えてください!


ちょっと下品で恐縮なのですが、こちらの記事(みおさんのプロフィールページtwpf.jp/mttk3029参照 お仕事実績/Game*Spark内『爆速放尿からエモ放尿、大物俳優放尿も! 我慢を解放して“おしっこ”できるステキなゲーム5選』)でしょうか。私は文章が堅いと何人かの編集者から指摘されていたのですが、いまいちどのようにくだけていいのかわからず、悩んでいました。
ただ、ちょっとお下品なものは子供の頃から好きだったので、とあるきっかけでこの企画を思いつきました。編集者におそれながら提案してみたところ、すごく好評をいただいて、くだけ方がなんとなくわかりました。

質問4:みおさんはゲームレビューからニュース記事まで幅広く執筆されていらっしゃいますが、このゲーム・話題をとりあげようという見極めはどうやってされているんですか?


とにかく私はゲーム全般が大好きなので、SteamからX、Discordまで幅広く情報をチェックしています。その中から自分が気になったものだとか、ここが読者に引きがありそうだな、これはXでバズるだろうな、みたいなことが感覚的にですがわかってきます。正直、具体的な基準はありません……。



質問5:これまでの記事を拝読すると、アドベンチャーゲームからアクションゲームまでいろいろなジャンルをプレイされていますが、ゲームライターになる前からジャンルを問わず遊んでいらしたんですか?


子供の頃から、特にジャンルや機種に絞らず遊んでいました。幸いにも、上級生の友達の家や、近所にあったいとこの家でレトロゲームを遊べる環境がありましたし、小学校高学年くらいで母親の職場の人から押し入れに眠っていたファミコンをもらいました。
一方で、PS3やDSで新しいゲームも遊んでいました。初代『龍が如く』や『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』、『トモダチコレクション』や『ドンキーコング リターンズ』なんかは思い出のゲームです。この思い出を見てもらえば、どれだけ雑食だったかわかってもらえると思います(笑)。
とはいえ、ゲームライターになってから面白さを知ったゲームもたくさんあります。子供の頃は『スーパーマリオワールド』や『スーパーボンバーマン2』、『街 ~運命の交差点~』や『弟切草』なんかが好きだったのでアクションやアドベンチャーが好みだったのですが、ストラテジーや海外産RPGなどの面白さはゲームライターになってから理解しました。

質問6:みおさんは最新ゲームだけでなくかなり昔のクラシックゲームも積極的にプレイされていますが、今のゲームと比較すると遊びづらい部分も多いのではないかと思います。クラシックゲームを遊ぶコツや楽しさなどあればお聞かせください。


先述した通り昔からレトロゲームで遊んでいたので、正直あまり意識していることがないんですよね。ただ、自分はゲームに限らず娯楽の歴史をたどるのがかなり好きなので、そういう楽しみ方をするところは少なからず無意識下にあると思います。なので、作品の背景やその後の影響などを調べながら遊んだら楽しみやすいかもしれません。あと、巻き戻しやクイックセーブなどの便利機能や攻略サイトは惜しまず利用することでしょうか!



質問7:そんな数多くのゲームをプレイしていらっしゃるみおさんの人生のベストゲームと、それにまつわるエピソードを教えてください!


これは間違いなく、『街 ~運命の交差点~』です。小学校4、5年くらいで遊んだものですが、おそらく塗り替えられることはないでしょう。渋谷スクランブル交差点を行き交う人々ひとりひとりに人生という物語があるんだ、それはどこか知らないところで交わりあっているかもしれないんだ、というコンセプトにいたく感動し、人生観すらも変えられました。
自分が物事の過去や歴史をたどるのが好きなのも、おそらく本作に受けた衝撃からきていると思います。すべてのものにはなにかしらの過去がありますから。

質問8:ゲームメディアでみおさんのお名前を拝見しない日はないくらいご活躍されていますが、ご自身の強みはどんなところだと思われますか?


何の仕事でもたいていは引き受ける、というところでしょうか(笑)。プレイレポートなど家でできる仕事はもちろん、ゲームに関してはたいてい毛嫌いせず遊べますし、いろんな情報を前のめりにチェックするようにしてます。Xで常に最新情報を監視できる環境を築いたり、いろんなゲームが発表されるショーケースは目ざとくチェックしたり、といった感じです。



質問9:これからゲームライターのお仕事を続けていくうえで、なにか目標はありますか?


正直、よい仕事を見つけて地元を出ることが目的だったので、人生の目標の大半は達成してしまいました。地元に恨みがあるわけではないのですが、田舎での生活は肌に合わないことも多かったのです。
強いて目標を立てるとすれば、取引先をもっと増やす、連載などの安定した仕事を作るといったところでしょうか。仕事先や収入源が多いに越したことはないですからね。



質問10:ゲームライターを志望する方になにかアドバイスがあればぜひ教えてください!


専業ゲームライターとして活動することを前提でお話しますが、仕事をなんでも引き受けるというスタイルは専業として稼ぐには素晴らしい道です。どうしても向き不向きはありますし、無理は禁物ですが、なるべく毛嫌いしないのは重要だと思います。ただ、こうなるにはある程度編集部の信頼を得る必要があります。編集部の信頼を得るには自分の強みを知ってもらうことが重要です。
ニュース記事のような比較的作業的な業務を地道にコツコツ続けるのも良いですし、自分ができる方向性で強みを見せるのも良いでしょう。私だったらFPSやゲームサブスクについては知識や腕前が長けているという自信があったので、その方向でどのような記事が書けるか?というのを編集部に示しました。ゲームを遊んで記事を企画する能力も求められるでしょう。
あ、重要なことを言い忘れました。取材で稼ぐなら、都心までアクセスしやすい土地に引っ越しましょう!埼玉県の大宮周辺は家賃も安いのでオススメですよ!!


みおさんのプロフィール&お仕事実績ページ


みおさんのTwitterアカウント
みお(@mttk3029)さん / X (twitter.com)



インタビューを終えて

お忙しい中とても丁寧に回答いただき、みおさんには感謝しております。
特にゲームライター志望の方にとってかなり参考になったのではないかと思います。


ベストゲームが『街 ~運命の交差点~』であることを今回初めてうかがったのですが、新旧問わずたくさんのゲームをプレイされているみおさんが選ぶ一本で、しかも人生観も変えられたというエピソードを聞いて、未プレイのわたしはぜひとも遊んでみたいと思いました。
『街 ~運命の交差点~』を好きなゲームとして挙げる方は多いので、ぜひとも現行機でもプレイできるようにリマスター版など出していただきたいですね。

このゲームライターインタビューは質問を考えている時と、いただいた回答を読む時間が実は一番楽しくて(笑)、公開する時には「この素晴らしいお答えをぜひとも世間に発表して広めなくては!」という使命感に燃えています。
ご協力いただいたゲームライターさんと今後のシリーズ継続のためにもぜひ拡散いただければと思います!

ここまでお読みいただきありがとうございました!