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初任教師の復職1日目。人の温かさに救われた話。

私は今日、1ヶ月半の病気休暇を終えて教師の仕事を復帰することになった。


☆病気休暇を取ることになった経緯や適応障害になったときの様子の記事も合わせてご覧ください☆



今日の朝起きたとき、
 「今日から学校だ、また学校に行く日々が始まるんだな」
と思ったら、また先生方に会える喜びと気持ちが沈んでしまわないかという不安が出てきた。
 

今日から夏休み。だから子どもたちは来ない。授業もない。担任も辞めることになって業務量もかなり減った。  


なら大丈夫かな?きっと何とかなるよ、と思えたことが私の安心材料となったな。  


車で学校に向かうとき、すごくドキドキした。
 「うわ〜本当に戻ってきちゃったんだなぁ、大丈夫かなぁ、周りにいっぱい迷惑もかけたしなんと思われてるかな」
という気持ちでいっぱいだった。


でもいざ職員室に入って「おはようございます」と元気に挨拶をしたら、普段通りに挨拶を返してくれて何だかほっとした気持ちになった。


「あ、意外といつも通りだな。よかったぁ」


と安心できたことは、復職に対する漠然とした不安も薄れることにつながった。



私は担任業務から外れて、フリーの教師になった。だから職員室の自分の席も変わった。


周りから私が「降格」したようにも見えるかな?と一瞬思ったけど、そんな雰囲気は一切なく、私自身も自然と新しくなった立場を受け入れることができた。


夏休み初日ということもあり、無事一学期を終えられた安堵や喜びを職員室の雰囲気からひしひしと感じられた。



そして私も休暇を取っている間は実家に戻っていたので、そのときの過ごし方や趣味の話など、たわいもない会話をたくさんすることができた。



なんなら正直、一日中そんな感じだった。
夏休みだし、担任でもないので、正直やることはそこまでない。



職員室の机の整理や過去の事務連絡のチェック、二学期の行事予定の確認。そして休暇の事務処理くらいでやることは終わってしまった。

 


だからその分、いろいろな先生と言葉を交わしたり、特に仲のいい先生とたわいもない温かな会話をたくさん交わすことができた。



そして部活中の子どもたちにも会うことができた。
「あ!先生!久しぶりです!」と嬉しそうな顔をしてくれた子どもたちと再開できて胸がいっぱいになった。


 久々に会えた喜びと今まで心配かけてごめん、という気持ちでいっぱいになり、嬉しいけれどちょっぴり泣けそうな自分がいた。



偶然なことに、私が担任していた保護者の方にも会うことができた。



私のことをとても心配して下さってたようで、保護者の方も私と会えて嬉しそうな様子だった。
「いいの、無理しなくて。ゆっくりでいいんだよ」と声を掛けてもらえて胸にじんわりと温かさが広がった。 


やっぱり心配かけちゃったよな。
何も言わずに1ヶ月半も学校を離れてごめんなさい。
でも本当に本当に会えて嬉しいです。。



嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになって、休憩時間になったとき1人になって思いっきり涙が出た。
 

無事に北海道に帰ってこられた喜び。安堵。
いっぱい迷惑をかけた申し訳ない気持ち。
けれどそれ以上にたくさんの先生方や子どもたちに支えてもらえた感謝の気持ち。



そんな気持ちが一度に沸き起こって、涙が出ちゃったんだよなぁ。


でももう悲しみや悔しさの涙じゃない。
辛くてしんどくて何も出来なかったときの涙じゃない。



そう気づけただけで、私は一歩壁を乗り越えられたんだなと小さな自信になった。

 

管理職の先生からも、


「体調や気持ちを正直に伝えてほしい」
「休憩したくなったら遠慮せずに休んで」
「学校に来るだけでも立派なこと」
「決して無理はしないでね」  


と温かな言葉をたくさん受け取った。
本当に人が好きで、人とのつながりを大切にして、それを生きがいとしている方なんだと心から思えた。



なんて素敵な先生なんだろう。
なんて素敵な職場なんだろう。


人への愛に満ちたこの環境でなら、そしてフリーの教師という今のポジションであるなら、きっと私はここでやっていける。



そんな自信にもつながった。



この夏休みで心と体を十分に慣らして、健康な私で、子どもたちとの再開を楽しみに過ごしていこう。







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