2020.12.18 「ゲノム編集食品」と「食の安全」

2020年12月18日(金)
先日の朝礼で、「ゲノム編集食品」が店頭に並ぶという話をしましたが、どうでしょう、みなさんは賛成派ですか?反対派ですか?
まあ、すぐには決められないかもしれませんが、今日は「食の安全」という切り口からこの問題を考えてみます。

我々は、食に関わる仕事をしているので、馴染のある言葉ですが、
この「食の安全」は3種類あるとされています。
3種類言ってみますね。
①「フードセーフティ」
農薬や添加物の話だったり、微生物の菌数とか自然毒とかからの安全・・・一般的によく言われている事です。
②「フードディフェンス」
犯罪行為として、意図的な異物混入を防ぐという安全・・・「中国冷凍餃子事件」や、結構昔は「グリコ森永事件」なんかありました。最近は食品工場内にモニターを入れたりするようになりました。
③「フードセキュリティ」
安定的に食糧を供給しましょうという食料安全保障を意味する安全・・・日本は食料が溢れているのでピンとこないですが、世界的には深刻な問題で、今でも7億人位が飢餓に陥ってると言われています。そしてさらに新型コロナによってこの人数がさらに増えると言われているんです。SDGsの観点からも大きく取り上げられる部分です。

で、ゲノム編集食品は、この③のフードセーフティの切り札になると言われています。
もちろん、先進国と後進国の食糧分配のバランスが崩れてるので、サプライチェーンを解決しなければなりませんが、ゲノム編集技術を使えば、今まででは考えられなかったような品種改良ができて、「収穫量の増加」「安定生産」あるいは「栄養成分の強化」がかなりやりやすいのがとても大きな魅力です。

このように食の安全(特に「フードセキュリティ」)に欠かせない「ゲノム編集食品」ですが・・・さて、賛成でしょうか?反対でしょうか?

それでは本日もよろしくお願いいたします。

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