Magnaが製造現場に人型ロボを配備
人型ロボの製造現場導入はTeslaのOptimusが有名なところではありますが他社でも徐々に進んでいます。
今回、メガサプライヤであるMagnaが出資先であるロボットスタートアップであるSanctuaryAIのロボを試験導入するとのことです。
実証段階ではありますが、産業ロボの次段階としての人型ロボ導入はギガキャストと並んで製造トレンドになりそうです。
1;Magnaの製造現場へ人型ロボ配備
Sanctuary AIは人型ロボットを目がサプライヤであるMagna社の製造拠点に納入すると発表。
Magnaはカナダ拠点で、オーストリアに自動車製造施設を持っておりMerceds/Jaguar/BMWなどの欧州OEM向けに自動車製造/組立機能を提供。Magnaは2021年にSanctuary社に投資を実行済み
今回のパイロット版の導入についてSanctuary社のCEOは下記のように意義を述べている
-[Magnaの自動車製品ポートフォリオ/エンジニアリング/製造能力を使用してロボットの利用価値を再定義できるものである]
24年入り以降、OEMによるロボットの製造拠点配置を各社が打ち出しており、今回の件もその流れの一つ。
BMWはFigure社、MercedsはApptronik社のヒューマノイドロボを配置/試験運用するとしている。FordとAglityは2020年に長期契約を発表、ラストワンマイル配送での活用に重きを置いていると契約内容から判明。その後AgilityはAmazonとも連携を強化
Teslaは2021年に製造現場への人型ロボ(Optimus)の導入計画を発表していた
2;SanctuaryAI社について
汎用人型ロボットの開発と、ロボを活用した低コスト/自律的な製造プロセス効率化をソリューション提供。
人型ロボPFをサポートする特許を抱え、[労働力不足/高い離職率/賃金高騰/自動化要望/職場安全性]等の課題をターゲットとする。具体的には汎用ロボにAIをインストール、自律的な労働力提供による作業環境改善を通じて生産性/従業員満足度向上を提供する
2018年創業で、これまでの調達資金額は8500万ドル、ポスト評価額は2.2億ドル。直近では24/03にAccentureVenturesから金額非公開ながら調達を実施
バンクーバーにに拠点を置き、23/05に独自のロボ制御PF[Phoenix]を発表、高さは1.5m/重量は70Kgというスペックで、同社の人型ロボで自立歩行する初のモデルで、今後は手や指先の動くの円滑化/高度化に注力する