世はデジタルデトックスを求めてる?!
会計系戦略コンサルであるEarnst&Young(EY)が宅内デバイス/サービスに関し、18年10-12月に米英仏蘭の4か国で12,500世帯を対象に実施した調査結果を公表しました。諸々の事業/サービス設計に際して示唆に富む結果ですね…実感としてもなんとなくしっくりきます。
<サマリ>
・45%はデジタルデトックスの機会を積極的に求める
・72%は信頼できるサイトでも個人情報開示には懸念
・ストリーミングはコンテンツの在り方を再定義、従来型メディア(TV)に混乱をもたらす
<示唆>
・消費者のデジタル/選択疲れに対応しうるコンテンツ/プラン設計
└代り映えしないサービスを見比べることは時間;資源の無駄遣いだが、損はしたくない
・消費者が納得感を得られるサービス選択/享受に資するリコメンドの提供
└AIリコメンド/インフルエンサーによるリコメンド
<調査結果;デバイス接触>
・対象の54%はインターネットが社内に不可欠とするが、45%はデジタルデトックスの機会を積極的に求めている
・スマート系端末の普及見通しは年々高まくなっているが、同時に信頼感を低下させる可能性も…
┗対象の72%は個人データの開示に対して慎重な態度
(とくに米英では41%が完全なデータ保護は無理と回答)
<調査結果;情報の氾濫>
・BBセットサービス料金体系の複雑性が消費者の混乱を招いていることが判明…
┗自分のニーズに適した選択が困難;仏(42%)/英(32%)/米(30%)/蘭(27%)
┗初回限定サービスのせいでお得感が感じられない;対象全体の48%
・サービスが充実しすぎていて、本当に欲しいコンテンツにリーチできない…
└米英ユーザの24%は「システムが充実しすぎで気に入ったコンテンツに到達できない」とする
└若い世代ほど顕著で、若いからと言ってデジタルに精通しているわけではない
→ユーザはシンプル/透明なプランを、費用/価値のトレードオフ判断に必要な情報を活用して選択したいという意向がある
→コンテンツプロバイダーは提案時に高い利便性をの確保を一番に考える必要
<ストリーミングが既存放送業界にもたらす影響>
・ストリーミングサービスは宅内でのコンテンツ消費の在り方を再定義
└対象の32%は複数端末でのストリーミングを受容
└対象の57%は短時間のビデオクリップをオンラインで視聴
→従来のTV視聴を好む割合…米;38%/英;51%/蘭;67%
・どの市場の家庭もデジタル化は進展、消費者ニーズのニュアンス/多様性は増大
└プロバイダは多種多様な消費者の態度を見据えたサービス設計が必要。場合によってはパートナー企業と組む。
→何より、ユーザファーストな思考で、より幅広い関係者とのシステム形成に注力すべき
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?