マガジンのカバー画像

鈴掛真の短歌

64
運営しているクリエイター

#詩

短歌 新作8首 『男友達』

知り合い、先輩、後輩、同僚、友達。 固定された関係性を、揺り動かしたくなるときがある。 あるいは、知らぬ間に形を変えているときもある。 いずれにしても、できるだけ美しい形であったならいいなと思う。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物

短歌 新作12首 『どんな地獄でも』

万物は、捉え方によって善にも悪にもなる。 ある人には天国でも、ある人には地獄に見えているかもしれない。 たとえ万人が悪人だと罵ろうとも、あなたにとっての善人でいたい。 そんな気分を、12の短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 どんな地獄でも

短歌 新作8首 『黒い星』

街の喧騒に佇んでいると、自分は本当にここで存在しているのか、不安に思うときがある。 誰も見てくれていなくても、誰にも感謝されなくても、きっと明日は今日より良い日だと、道端の空き缶を拾ってゴミ箱に入れてみたりする。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295

短歌 新作8首 『春またやって来るのに』

また次の機会に、また次回に、と未来に期待してしまうけれど、同じ瞬間は二度と戻って来ない。 ゆるやかに変わっているはずの季節の中で、ふと、なぜだか昨日までとはまるで違う心持ちの自分に気づく。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。

短歌 新作8首 『メジャーコード』

明と暗。美と醜。幸と不幸。 物事は表裏一体で、うまい話には必ず裏がある。 それでも、ひとときの快楽にふと手が伸びてしまう。すべてわかっていながらも。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 メジャーコード 後ろから抱いていい

短歌 新作8首 『何もいらない』

幸福を感じている間は、目に見えるものや、聞こえてくる音がすべて美しく思える。 陽の光。木々の緑。風の音。冷たい雨。君と僕。 すべてが調和しひとつになって、君と僕は今、世界を取り巻く中心にいる。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語で

短歌 新作8首 『イエス・オア・ノー』

伝えたい想いを届けるために、相応しいただひとつの言葉を膨大な数の中から探し出す。 けれど、どんなに言葉を紡ぐより、たったひとつの仕草ですべてが伝わることもある。 話したり、黙ったりしながら、答えを探すのはいつも手探り。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、

短歌 新作8首 『火星の砂』

今どこにいる? 何してる? ときどき不安になるけれど、呼吸をおいて、一歩下がって見てみれば、僕らは繋がったひとつの大地に立っている。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 火星の砂 肩に顎を乗せて覗けば君の目と同じ高さで夜

2022年のマイベスト短歌

気がつけば、未曾有のウイルスと人類の戦いが始まってから3年の月日が経ちました。 完全在宅ワークで1日のうち23時間を自宅で過ごす生活にも慣れ、自分らしい生活サイクルの回し方や、仕事の進め方が板についてきました。 そんな中で、今年は初めて映像作品の監督を務めたり、三越伊勢丹グループのキャッチコピーを担当したりと、街中に自分の短歌が溶け込んで存在する光景に立ち会うことができた非常に充実した1年となりました。 今回は、2022年に詠った短歌の中から、マイベスト短歌5首を選びまし

短歌 新作8首 『悪い人』

先日、朝日新聞の連載「あるきだす言葉たち」に、8首の短歌を寄稿しました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 悪い人 下の名を間違えそうになるたびに半拍ずれてゆく二重奏 コーヒーの水面に映る俺が目を逸らしてあづま通りは小雨 もう少し早く出逢っていたのなら君を不幸

短歌 新作8首 『フィットする』

同じニンゲンに生まれたのに、僕らはみんな違う形をしている。 愛し合ったり、いがみ合ったり、憎しみ合って。 これが最後になればと願いながら、新しい扉を開く鍵を探している。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 フィットする

短歌 新作8首 『カーディガンズを聴いていたくて』

離れれば会いたくなって、顔を合わせれば気持ちはすれ違って。 感情は浮き沈みする。まるで1曲の音楽が生み出す抑揚のように。 そうして二人で調律しながらセッションは続く。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 カーディガンズを聴

短歌 新作8首 『サスティナブル』

生きる意味。ここにいる意味。詠う意味。 探せば探すほど途方に暮れるけれど、長く続いたその先に、きっと答えは向こうからやって来る。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です。 サスティナブル とこしえの愛を語ろう人類が滅びる毒を宿

短歌 新作8首 『その瞬間を』

見せたい景色。伝えたい言葉。いっしょに行きたい場所。 移り変わる毎日の中で、ふと追い求めている面影がある。 さっきも、今も、そして明日も、何かに心が動くとき、隣にいてくれたらいいのにと思う。 そんな気分を、8つの短歌で書いてみました。 第一歌集『愛を歌え』には収録されていない新作です。 もしも気に入っていただけたら、ぜひ『愛を歌え』も読んでみてくださいね。 あの俵万智さんが帯文で「今を生きる愛の名言が、ここにある。」と太鼓判を押してくださった、295の短歌で綴った物語です