【映画】第18回札幌国際短編映画祭観てきた

全部観てないけど明日までなのでどんな映画があるのかわからないと雪の中足を運ぶ気にならないよって人の為用の多少ネタバレ含む個人的オススメです。私も配信チケットが後日販売されるので私個人はそれをメインに観る予定なので全部の作品は観てないです。先行上映とかでちょこちょこ観たオススメです。

ささくれ | Sting | 大金 康平

ナショナルプログラムとAWARD-Aプログラムで観れる。シングルマザーの元で育ったヒロインが結婚直前で破局。母の元に戻ってこんな家で育ったから結婚が上手くいく訳が無いんだと母を責めてしまう。そこに全く会う事が無くなった父からの結婚の祝い金が送られてくる。ヒロインはそれを返しに父に会いに行くという話。
私もちょっと機能不完全な家に生まれたので親の事を責めてしまうヒロインに感情移入するし、とてもその様子はリアルだなと思う。最悪に仲が悪い訳ではないがうまく仲良くする事はできない、そんな距離。そして最後ヒロインが怒るシーンがとてつもなくリアルで、本当に良かった。本当に大事な話を一生懸命伝えようとしてるのに全く伝わらない、そういう場面の相手の反応も本当にリアルで人間の描写が凄くリアルで良かった。ヒロインのいっぱいいっぱいになってる感情が凄く伝わるのでラストは観てるこちらの気持ちも少し救われる気がする。個人的に凄く良かった。

イカ釣り漁船団の真実 | 最優秀ドキュメンタリー賞 | エド・ウー、ウィル・N・ミラー

AWARD-Bプログラムで観れる。中国のイカ釣り漁船の色々とダメな所を赤裸々に語るドキュメンタリー作品。
我が家の家訓がイカ釣り漁船はとても素晴らしいだったのでイカ釣り漁船ドキュメンタリーはとてもテンションがあがる。個人的志向は横に置くべきなのだけどやはり漆黒の海の中で大量のライティングをするイカ釣り漁船っていうのはカッコいい。話してる漁船の裏側は辛い話だったりするのだけど、いろいろな角度で映す綺麗なライト、規則正しいリズミカルな人の動き等、とにかく映像が美しい。こんなに美しいのにこんなにも辛い話という、ドキュメンタリーなんだけど何か学びを得たで終わらせない作品は凄いなと思いました。

PLSTC-プラスチック | 最優秀コンテンポラリー・エクスペリメンタルショート賞 | ラエン・サンチェス

AWARD-Aプログラムで観れる。画像生成AIで作った作品。画像生成してる途中でできる謎の生命体感を上手く利用して環境問題について作られた作品。
ちょっと前にネットのネタでお菓子を食べて号泣する女の子を作ろうとしてできた特殊性癖すぎる美少女絵が流行った気がする。この生成過程の面白さがみんなに伝わってその感覚を多くの人で共有できる期間ってこの先そんなに長くないだろうなと個人的には思っている。この作品はネタではなく純粋に美しい作品なのだけど、先程の感覚がなんとなくわかってこの発想は凄いなと思って観るのと、ただただ美しい映像だと思って観るのとではちょっとだけ前者の感覚で観れる今観ておきたい作品な気がする。

でんちのおかあさん | BATTERY MOMMY | ジョン・スンベ


ファミリー&チルドレン・プログラムで観れる。擬人化された電池が家じゅうで大活躍するストップモーションアニメ。
物凄く可愛いし、電気や電池製品について大事にしてあげたいなと思える優しい気持ちになれる作品。ショートアニメーションは大人向けの責めた内容の物やクオリティが凄くて尖った作品が多いのが個人的には好きなのだけど、こういった童心に帰って素直に楽しめる作品もそれはそれで大好き。
大人になると趣味嗜好が人それぞれ違ってしまって仲良く誰かと一緒に楽しめる作品を探すというのも難しくなってくる。そういった時にクオリティの高い児童向けアニメーションが凄く良いと思っていて、家族でも恋人でも誰かと観るのに適した凄く良い作品だと思う。観た後に街中の電気を観ながら一緒に作品の事思い出しながら語るのとか凄く楽しいと思う。まぁ私は一人で観たけど()

海の上のクリストファー | CHRISTOPHER AT SEA | トム CJ ブラウン

インターナショナルプログラム I-Aプログラムで観れたのだけどもう上映は終わってるので札幌の映画館では観れないかも。新千歳空港アニメーション映画祭でも上映してて個人的に凄く気に入ってた作品。ショートアニメーションはどこで配信してるか探すのが大変なのだけどたぶんこれは配信チケットで観れると思うので一応番外編で書いておく。
LGBT+Qをテーマにした旅にでたゲイの男性が船乗りの男性に好意を向けるお話。
LGBT+Qをテーマにしたお話だから好きって訳ではないので万人向けの感想ではないです。
主人公の男性が船乗りの男性に恋をするのだけどその好意には性欲も伴っている。ゲイだからその好意を伝えられないという考え方はあまり好きではないのだけど、叶わなそうな恋だからこそその好意と性的関心が頭の中で膨らんでいって、船の揺れの表現とかも上手くつかって苦しく、ときに気持ち悪さを感じさせるように感情の大きな動きが見えて伝わる形で表現されている。好意を表す作品なのに好意が孕む辛い所が伝わってきて凄く印象に残っている。人に好意を向けても叶うとは限らないし、そういった相手に性的関心を思ってしまう事を私は凄く抵抗や罪悪感を感じるタイプなのでこの主人公の葛藤を観てると一緒に苦しくなる。切ないけど生々しい。綺麗ごとだけじゃない感じが凄く好き。もちろん同性愛の性的志向の合う相手見つける事の大変さ、事前情報もなく恋する事の苦しさも伝わるのでLGBT+Q作品としても良い作品だと思う。


もう明日まで2時間ちょっとなので誰の参考にもならないなと思いつつ、後日配信チケットが販売されてネットで観れるらしいから気になる人はネットでどうぞ。私も全ての作品を観た訳ではないので素晴らしい作品とかもっといろいろあるだろうし。
ショート映画ってそもそもどこで配信されるかわからない作品が多いので本当にタイミングを逃すと二度と観れないかもという感じがしてお祭りにでも行く感覚で私は観に行っている。でもどこかで配信されるかもわからない作品を書くのもどうなのかという気持ちも少しある。誰が良いと言った作品だからそれが良い作品なのではなく自分が良いと思った作品が自分にとっては大事な作品というマイペースで生きているのでまぁいいのだけど。

とりあえず近況バタバタが続いてるのとたぶん寝雪になるだろうと言われている大雪で私の自律神経やら何やらは全てご臨終しててロキソニンが親友みたいな状態なので12月中旬までのバタバタが終わったら少しゆっくり家の中で出来る事にシフトしてくと思います。配信作品の感想とかゲームの感想とかに戻るはずです。健康第一健康第一。


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