作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part15:勤務する自動車学校の「医療福祉連携」現在地 ③
こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。
前回も、自動車学校の「医療福祉連携」の現在地について書かせてもらいました。
今回は、自動車学校側から医療機関と連携を試みた時の感想も含めて記載していきます。
~自動車学校の役割~
自動車学校では、
初心ドライバーの育成や高齢者講習などの役割を有しています。
近年、様々な取り組みを行っている自動車学校が増えていますが、
“初心ドライバーの育成”は
自動車学校のメインの役割になっていると思います。
また、高齢者に対して
“高齢者講習”や“後期高齢者講習”の役割も有しています。
これらに対し、
公共性および企業性の側面からみたときにも
自動車学校の役割や、目的は明確であると考えています。
では、疾患を有する方の実車評価などはどうか?
という点に疑問が残ります。
~医療連携の目的~
ここでの“医療連携”というのは疾患を有する方に対して、
医療機関から依頼を受ける実車評価の事に限局して書いていきます。
病院からの実車評価依頼の目的は、
「一定の病気を有する方の診断書作成」が医療機関の目的です。
実際の運転場面で病気による影響があるか?
という点を、評価する目的があります。
運転の可否は公安委員会が行いますが、その判断材料として医療機関からの情報が必要になります。
その時の、判断材料を診断書として医療機関の役割があります。
医療機関内では、画像診断や机上での高次脳機能検査などから自動車運転への影響について評価を行っています。
しかし、
医療機関の悩みとして“実際の運転場面で確認ができない”ことにあります。
このことから、
医療機関は自動車学校との連携を望むことが少なくない状況となっています。
~自動車学校側の理解~
私が勤務する自動車学校では、
以前から地域の医療機関と連携を図っています。
そのうちの一つの総合病院に私が勤務していた際に、
自動車学校に対して医療機関で行われている事などを簡単に説明させてもらう機会などもありました。
しかし、そんな自動車学校でも
“なぜ疾患を有する方への支援が必要なのか?”、
“医療連携における自動車の役割は?”
という部分が明確になっていないと感じることがあります。
その理由は単純で、
医療連携に対して決まった形や流れ
役割が明示されていないことにあると考えています。
医療連携の土壌創りとして、
まずは医療機関と自動車学校における連携に対して齟齬が無いようにすることが重要であると改めて感じています。
本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。
また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。
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