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ピラティスインストラクターへの道

2023年も暮れようとしている11月中旬、マシンピラティス業界に入った。新人研修は東京都にあるスタジオ近くに住み込み合宿式で、10:00−18:00の研修を4日、休み1日のサイクルを丸1ヶ月繰り返す。住み込み部屋は20m2程のスペースにルームメイトと2人、このルームメイトとは1日のうち22時間位顔を合わせることになる。新人22人が集まって始まった研修。3人が早々にドロップアウト。もう1人は試験当日に「逃げる選択をした」という連絡と共に離脱(後日彼女は戻ってきて試験を受け合格した)。ストレスのかかる環境だ。

だが私自身はヨガマットやフィットネスボール、バランスディスクに座れる生活が楽しかった。職場に椅子が一客もなく腰痛なんて無縁、ハイデスクで立ってパソコンを使い、床の上でストレッチをしたりリフォーマーに仰向けになったりしてレッスンを覚える毎日、最高じゃない?膨大な数のトレーニングを曲やカウントに合わせて覚えてはチェックを受けてレッスンを完成させる繰り返し。大好き❤️

フルタイムの仕事なんて絶対にできないと自己認識してたが、気づけば1ヶ月正社員をこなしている。それどころか一番楽しんでると周囲に言われている。レッスン試験でも19人中一位、2回目も僅差で二位とティーチング能力を評価された。

人生でもトップを争う濃い1ヶ月の私の一番の収穫は、イントラに適性がある事が真に腑に落ちたこと。これまでもウェルビーイングや運動は続けていながら「オフィスの仕事でないのはちゃんとした仕事じゃない」「お金稼げない仕事は良くない」「ヨガパンツを履いた仕事が尊敬を得られるわけがない」などと自分が一番否定していた。幼少時からの親からの刷り込みを私が吸収して、イントラになって良い訳がないと信じていたが、この1ヶ月の研修で「’イントラありえない’教」を脱することを選べた。

2つ目の収穫は同じ情熱を持つ10代から30代の女性達との出会いだ。思春期以降海外生活が長く日本社会に拒絶感を持っていたが、一気に22人の戦友、友人ができた。集団行動をとてもストレスに感じる私にとって、もっと長く所属してもいいかなと思えるグループは初めてだった。emotionally safe space、感情的にオープンな場なので同僚達の涙が流れた数は30回近く。企業研修なのに。カウンセリングでも自助グループでもない場でここまでemotionally vulnerableな場所を初めて経験した。

この研修で私はイントラだという自信、自覚がついた。また日本社会への信頼、喜びを少しだけ取り戻せた。

バレエ、フィットネスインストラクター|ライフコーチ|欧米での学びを本にします|RYT200|Bowspring yoga修了|マットピラティス講師資格取得|スクールカウンセラー よろしければサポートお願いします! 本制作、イントラ活動に使わせていただきます!