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【週刊ユース分析⚽】なぜ僕たちは、ユースチームに着目するのか。

ユース関連のnoteを書き始めて3年ぐらい経ちました。

今では独りでゆめりあなどに行って試合を見るまでになりまして、自分でも結構コアな部類になったなー笑 などと思いつつ。

こんなnoteを書いたりしてきました。

特にゆめりあは独特の解放感があっていいですね。


ただこういったものを投稿すると中にはですね、
何でわざわざユースの事なんか発信してんの?
みたいな感想を持たれる方も少なからずいるようで🥺。


確かに、
トップチームにしか興味ない人からすればあまりにもニッチな情報かもしれません。

でもですね、
ユースチームに着目することは、トップチーム強化と大いに関係があるんです。


トップチームが再び栄冠を手にするにあたって、そりゃ様々な準備をする必要があると思うんですけど、それに対する最も有効な手段がユースへの注力だったりするわけです。

それは「知って欲しい」のレベルを超えて
「着目すべき」と、個人的には言い切りたいんですよね。


ちなみに僕は
みんなが知っていて、みんなが見守ってきた選手が、満を持してバンディエラ候補になってくれればこんなに嬉しい世界はないと思っています。

僕が書いているのはそのためのnoteだったりします。


では、
なぜ「着目すべき」とまで言い切れるのか。それについては明確な理由がしっかりと存在しています。

2つの着眼点で整理してみたいと思います。



⬛︎着目の理由① 経済的メリット

やっぱ金ですよ。金。

夢や希望も大事だけど、同じく大事なのが資金。チーム強度と経営は切っても切れない関係ですから。

僕の調べによるとチーム運営にかかるお金の半分以上が人件費。つまりは選手の年棒です。
良い選手は高い。良い選手が欲しけりゃ金がかかる。

そのためにチームはイベントして集客したり、チケット配ってファンを作ったり、金を集めるために色んな投資をするわけですけども、
最も効率のいい投資こそが育成だと思っています。


具体的には3つほどメリットがあります。

①内製の方が安い

まずはこれ。
先ほど「良い選手は高い」と書きましたけど、あれって誰かと奪い合ったり、他所から強引に連れてくるから高いんですよね。

であれば自分のとこで作ればいいんです。良い選手を。
ダイヤは宝石店で買うから高い。自分のところで磨けば良いんです。ダイヤの原石を。


②移籍金で儲ける

良い選手を育てたらですね、他所が欲しがるってこともあるわけです。
そりゃもちろん自分のところで活躍してもらえるのが一番ですけど、選手とチームの意向が合えば移籍も致し方ありません。

この時発生する移籍金がチームとしては大きな収入となります。
ユースって仕入れ値がゼロみたいなもんですから、こんなに効率の良い利益創出はないわけです。


③連帯貢献金を期待する

すっかりお馴染みになりましたけど、
日本人選手が海外での市場価値を高めるにつれてかなり有効な収入源になってきましたね。
ユース出身選手が23歳まで所属していれば移籍金の5%が入ってくる。それも移籍するたびに、何度でも、です。

伊藤洋輝選手の移籍金の設定額が約48億円と言われてましたから、もし実現したら磐田に2.4億のお金が入ってくるわけです。これはマジで凄い。

2023年にジュビロ磐田が突然U-15の範囲を広げましたけど、これって明らかに連帯貢献金狙いだと思うんですよね🤔
U-18のセレクションから漏れた選手でも貢献金が期待できる体制を整えたのかな、と。



ユースの強化はトップチームの強化につながる。

それってのは経済的な強化でもある、というのをまずは知ってもらえたらと思います!



■着目の理由② 強度的メリット

そしてやっぱり、競技に対するメリットも当然あります。

昨年末にこんなnoteを書きました。

育成の上手な柏と広島はたくさんのユース出身選手がチームで活躍しているんですけど、ユースが強ければそれはそのままトップチームの強度の底上げになるわけでして・・・


と、
この辺について力説しようと思いましたけど、細かい話は止めましょう。
そんなことより、補強禁止だった2023シーズンのジュビロ磐田をどれだけユース出身選手が助けたことか!!

もうね。それが答えですよ。

ユースの強化はチーム力を底上げします。
そういう事なんです!!



■では、なぜ着目すべきなのか

ユースがトップチームの強化に密接に紐づいていて大事だってのはわかったけど、なんで着目する必要があるわけ??

ってな疑問があると思います。


これについて答えは明確で、
ユースの選手は注目された方が伸びるから!なんですよ。

個人的にはアイドルのそれと同じだと思っています。
プロになってお金貰ってサッカーしようとしている子供たちって、はっきり言って私たちのような凡人とはメンタル構造が違う。

見られてなんぼ
です。


逆に言えばそうでもなければユースにまで残れない。
そりゃ全員が槙野(広島、浦和等)や森脇(広島、愛媛等)みたいな明るい性格じゃないですけど、少なくともオレを見てくれ!みたいな感覚は普通に備わってるわけです。


余談ですけど、
その昔 とある強豪校でサッカーをやってた友人とスノボに行ったんですけど、まぁパークやキッカー(ジャンプ台)がリフトの近くにあるスキー場が好きでしたよ。
理由はリフトに乗ってる人たちが自分のメイク(技)を見てくれるから笑。

マジで見られるの好きなんだなと思いましたね。
理屈なんてない。生まれながらそういう思考の持ち主なんです。

彼は「リフトに近ければ近いほど高く飛べる」と言っていた笑


つまり、
現場に行って彼らの活躍に拍手を送る。あるいはその様子をSNSなんかを使って発信するってのはものすごいモチベーションになるわけです。

これは絶対に成長に寄与します。間違いないです。


そうして個々の選手が伸びた先に、
トップチームの経済的メリットと、強度的メリットが産まれるんです!



■選手権という舞台

「見られてなんぼ」「話題になってなんぼ」という世界観において、2種年代最高の”見られる場”は今も昔も冬の選手権でしょう。

高校年代で一番強いチームを決める大会ではないですけど、あれだけ話題になればやはり魅力ですよ。


先日大盛り上がりだった静岡県の県予選。
僕も現地に行かせてもらいましたけどやはり華やかでしたね。


実はこの日のエコパには、
ジュビロ磐田U-18のとある選手が見に来ていました。

磐田U-18といえば静岡学園と同じカテゴリーでプレミアリーグを戦う間柄なわけで、
この日のエコパはテレビ局含めて大騒ぎだったわけですけど、それをスタンドで見ていた彼もそれと同レベルでサッカーしている高校生なんですよね。


盛り上げてあげましょうよ。ユースの選手も🥺。


しかもですね、
その昔はプロになるならクラブユースってのが常識だったわけですけど、今はクラブユースの優位性ってあまり無くなってます。

だとすればですよ。
根っからの目立ちたがり屋ティーンは選手権目指すでしょう!!
つまり地域の有望な選手は(話題性ある)高体連に流れていってしまうんです。

これは地元クラブとしては大変な損失です。


ユースを積極的に応援することは、
将来有望な選手を自クラブに繋ぎ止めるためにとっても大事なんです!!



■最後に

なぜ僕たちはユースに着目するべきなのか。

という疑問に対して、

移籍金や連帯貢献金など、経営的なメリットが大きいから。

チーム力の底上げに効率よく寄与するから。

という理由を掲げ、

そもそも着目してあげないと(選手権のある高体連に)良い選手が流れちゃうよ。

という実態を踏まえて、

興味を持つだけでなく積極的に取り上げ、どんどん発信してあげるべき!

と述べさせてもらいました。


とはえいみんながみんなゆめりあに足を運ぶことは無いと思います。
純粋にユースが好きだったり、ジュビロファミリーとして応援している人もいると思います。

けど、
ユースに着目する行為ってのはしっかりとしたロジックを持ってトップチーム強化につながっているんだというのを共有いただければこんなに嬉しいことはありません!




ゆめりあで会いましょう。
ダイヤの原石が戦っています🔥🔥

1年前まで後藤啓介くんもここで走ってました。





本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!


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